平成28年8月27日(土)・28日(日)東京大学 本郷キャンパスにおいて「第1回防災推進国民大会」が、内閣府主催のもと開催されました。
この大会は、防災力を高めるには、政府によるハード・ソフト両面の対策に加え、国民の防災意識の向上、避難行動の定着等を図ることを目的に、国民各層の多様な団体・機関等が一堂に会し、防災に関するシンポジウムや展示等を行いました。
『特別シンポジウム~地域における災害の備えと連携について~』
安田講堂で行われた特別シンポジウムでは、日本消防協会及び日本防火・防災協会 秋本会長が出席し、東日本大震災や平成28年熊本地震を踏まえ、防災推進国民会議を構成する消防、福祉、教育、経済、地方自治体など各界の代表者が、それぞれの立場から、地域や社会全体としての防災力を高めるにはどうすべきか、意見を交わしました。
開会式の様子
秋本会長
『熊本地震と東日本大震災に学ぶ地域防災力』
防災実践者によるディスカッションでは、熊本県女性防火防災クラブ連合会 冨田セツコ会長が出席され、熊本地震の現地での活躍、支援の経験を踏まえ、東日本大震災前から継続的な防災教育が行われてきた学校の今の取り組みを共有し、地域防災力の未来に向けたメッセージを発信するディスカッションが行われました。
「熊本地震と東日本大震災に
学ぶ地域防災力」
冨田会長
『地域防災力の充実強化に向けて~首都直下地震などの大規模災害に備えて~』
理学部1号館で行われたパネルディスカッションでは、東京消防庁や消防団長の他、岩手県婦人消防連絡協議会 千葉とき子会長、宮城県南三陸町立歌津中学校 及川敦教諭が出席され、東日本大震災における活動状況や大震災の経験を活かし、新たに取り組んでいる防災対策などについて発表していただきました。
千葉会長
及川教諭
パネルディスカッションでは、首都直下地震に備えるために、消防庁、東京消防庁の立場から対策状況について発表し、大震災を経験された立場から千葉会長、及川教諭が意見を述べられました。
当日は、婦人防火クラブ員のほか、多くの一般の方々が来場され、盛況のうちに終了しました。