令和3年中の火災の状況について、1月から12 月までの確定値を取りまとめましたので、その概要を公表します。
前年と比較すると、総出火件数、火災による死者数ともに増加しています。
① 総出火件数は35,222 件、前年より531 件の増加
総出火件数は、35,222 件で、前年より531 件増加(+1.5%)しています。火災種別でみますと、建物火災が184 件増加、林野火災が12 件減少、車両火災が46 件増加、船舶火災が15 件減少、航空機火災が増減なし、その他火災が328 件増加しています。
② 総死者数は1,417 人、前年より91 人の増加
火災による総死者数は、1,417 人で、前年より91 人増加(+6.9%)しています。負傷者数は、5,433 人で、前年より150 人減少(-2.7%)しています。
③ 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は966 人、前年より67 人の増加
住宅火災による総死者(放火自殺者等を除く。)数は966 人で、前年より67 人増加(+7.5%)しています。このうち65 歳以上の高齢者は716 人で、前年より71 人増加(+11.0%)し、住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数の74.1%を占めています。
④ 出火原因の第1 位は「たばこ」、第2 位は「たき火」です。
総出火件数の37,981 件を出火原因別にみると、「たばこ」3,414 件(9.0%)、「たき火」3,095 件(8.1%)、「こんろ」2,852 件(7.5%)、
総出火件数の35,222 件を出火原因別にみると、「たばこ」3,042 件(8.6%)、「たき火」2,764 件(7.8%)、「こんろ」2,678 件(7.6%)、「放火」2,333 件(6.6%)、「電気機器」1,816件(5.2%)の順となっています。また、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると3,888件(11.0%)となっています。