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2022年12月

1.「全国女性防火クラブの集い」及び「第21回応急手当普及啓発推進会議」を開催

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一般財団法人 日本防火・防災協会


秋本会長による挨拶
 令和4年10月27日(木)~28日(金)、東京都平河町のホテルルポール麹町において、当協会主催「全国女性防火クラブの集い」及び「第21回応急手当普及啓発推進会議」を各都道府県女性防火クラブ連絡協議会会長及び副会長等役員、総勢108名を迎えて開催いたしました。
 本会は、平成25年12月成立の「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」の中で女性防火クラブが重要な存在として初めて法律に定義されたことを受け、新たな決意のもと、全国の女性防火クラブの代表者が一堂に会し、日頃の活動の活性化と組織の普及を図ることを目的として、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで2年ぶりに実施いたしました。

-1日目―
【全国女性防火クラブの集い】
『開会挨拶』

 はじめに、(一財)日本防火・防災協会 秋本 敏文会長より主催者挨拶をし、続いて、総務大臣挨拶を、尾身 朝子 総務副大臣が代読されました。

尾身 総務副大臣による来賓挨拶
 「女性防火クラブの皆様には、日頃から地域の安心・安全のため防火対策にお取り組みいただき、ありがとうございます。今年も日本各地多くの災害が発生しております。皆様には住宅用火災警報器の普及啓発や、地域の防災訓練など、地域の防災力の向上に大きく貢献をしていただいております。多様化する災害に立ち向かうためには、地域の防災力をより一層充実することが重要です。総務省としても引き続き、女性防火クラブの活動を支援してまいります」と述べられました。

『日本防火・防災協会 会長表彰』
 令和4年度日本防火・防災協会会長表彰の表彰式が行われました。

受賞者
会長表彰の表彰式

  • 青森県幼少年女性防火委員会女性防火部会部会長 奥田 マサ子 氏
  • 福島県女性防火クラブ連絡協議会会長
    安齋 政子 氏
  • 京都府女性(婦人)防火クラブ連絡協議会会長
    岡田 美智子 氏
  • 鳥取県女性防火・防災連絡協議会会長
    安達 典子 氏
  • 高知県女性防火クラブ連絡協議会会長
    小笠原 壽予子 氏
  • 石川県女性防火クラブ連絡協議会副会長
    北村 和江 氏
  • 鳥取県女性防火・防災連絡協議会副会長
    河上 睦子 氏
  • 福島県女性防火クラブ連絡協議会副会長
    菊地 美枝 氏
  • 兵庫県婦人防火クラブ連絡協議会副会長
    森 田鶴子 氏

-講演-
平野 啓子氏による講演『語り伝える防災の心』


平野氏による講演
 元NHKニュースキャスター 語り部かたりすと 平野 啓子氏より、「語り伝える防災の心」と題し、ご講演いただきました。
 講演では、消防団や女性防火クラブとの交流の中で体験、感じたことなどを丁寧にお話いただきました。
 1854年(安政元年)安政の大地震による大津波の時、村の高台に住む庄屋の浜口儀兵衛が命をかけて村民の命を救った、防災意識の啓発・継承を目的とした物語「稲むらの火」を語っていただきました。

-講演-
『大規模災害に備える』


野村 防災課長による講演
 総務省消防庁国民保護・防災部 防災課長 野村 政樹氏より、「災害対策基本法」の一部改正の概要や近年の大規模災害の様相から災害応急対策、見直された避難勧告・避難指示等や防災気象情報と警戒レベルとの関係、また、発生が懸念される大規模地震の被害想定、火山噴火の警戒レベル等の説明等について講演を行っていただきました。


『住宅防火対策に係わる最近の取組等』
 総務省消防庁予防課長 白石 暢彦氏より、昨年度までの住宅火災の発生事例や現在までの状況、また、住宅火災における年齢別死者数では65歳以上が圧倒的に多いことやストーブやコンロの防火対策、更に防炎製品やエアゾール式簡易消火器具の普及促進対策、全国の住宅用火災警報器(住警器)設置率の状況や住警器の電池切れ確認方法、連動型の住警器の必要性等について講演を行っていただきました。


白石 予防課長による講演

質疑応答


-2日目―
【第21回応急手当普及啓発推進会議】

『(一財)救急振興財団 理事長による挨拶、救急講習会実施状況について』


佐々木 理事長
 第21回応急手当普及啓発推進会議として行われ、(一財)救急振興財団 佐々木 敦朗 理事長よりご挨拶をいただきました。
 「コロナ禍でありますが、全国各地で『普通救命講習会』を実施していただき、ありがとうございます。
 救命効果が高める必要な一連の行いを「救命の連鎖」といい、救命の連鎖は『心停止の予防』、『早期通報』、『一次救命処置』、『二次救命処置と集中治療』この4つの輪で成り立っています。
 消防機関が到着する前にまず応急手当をしていただく。これこそが人命を救う、まず一歩だと考えております。今後とも私どもの事業にご尽力賜りますようお願い申し上げます。」と述べられました。

『救急講習実施状況』

  • 奈良県女性防火・防災クラブ連絡協議会 会長 伊藤 俊子 氏
  • 長崎県女性防火防災クラブ連絡協議会 会長 松本 スミ子 氏

2名の方に発表をしていただきました。


奈良県 伊藤 会長

長崎県 松本 会長

『救急業務の現状と課題』

飯田 専門官による講演
 総務省消防庁救急企画室 飯田 瀧洋 救急専門官より、救急搬送と応急手当の状況や、近年増加する熱中症の予防について講演を行っていただきました。
 救急出動件数が年々増加しているなか、救急車の現場到着時間や病院収容までの時間が最長になっている問題、その中で一般市民が除細動を行った場合の生存率や社会復帰率の調査結果について、また、応急手当の種類など、総務省が取り組んでいる施策について説明をしていただきました。

『閉会』
 最後に、(一財)日本防火・防災協会 髙尾 和彦 理事長が閉会の挨拶で、日頃地域で活躍されている全国の女性防火クラブ員の皆様へ感謝等を述べて2日間の会議を終了いたしました。


閉会挨拶をする髙尾 理事長

会場風景
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