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2023年12月

1. 「全国女性防火クラブの集い」及び「第22回応急手当普及啓発推進会議」を開催

一般財団法人 日本防火・防災協会


秋本会長による挨拶
 令和5年10月26日(木)~27日(金)、東京都千代田区にあるホテルルポール麹町において、当協会主催「全国女性防火クラブの集い」及び「第22回応急手当普及啓発推進会議」を各都道府県女性防火クラブ連絡協議会会長、副会長及び役員、総勢140名を迎えて開催いたしました。
 本会は、平成25年12月成立の「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」の中で女性防火クラブが重要な存在として初めて法律に定義されたことを受け、新たな決意のもと、全国の女性防火クラブの代表者が一堂に会し、日頃の活動の活性化と組織の普及を図ることを目的として毎年実施しています。

-1日目―
【全国女性防火クラブの集い】
『開会挨拶』


小谷防災部長による来賓挨拶
 はじめに、(一財)日本防火・防災協会 秋本 敏文会長より主催者挨拶をし、続いて、総務大臣挨拶を、消防庁国民保護・防災部 小谷部長が代読されました。
 「女性防火クラブの皆様には、日頃から地域の安心・安全のため防火対策にお取り組みいただき、ありがとうございます。今年も日本各地で多くの災害が発生しております。皆様には住宅用火災警報器の普及啓発や、地域の防災訓練など、地域の防災力の向上に大きく貢献をしていただいております。多様化する災害に立ち向かうためには、地域の防災力をより一層充実することが重要です。総務省としても引き続き、女性防火クラブの活動を支援してまいります」と述べられました。

『日本防火・防災協会 会長表彰』
受賞者


茨城県 三次会長

  • 茨城県女性防火・防災クラブ連絡協議会 会長
    三次 雅子 氏

  • 秋田県婦人防火クラブ連絡協議会 副会長
    小笠原 千賀子 氏

  • 岡山県女性防火クラブ連絡協議会 副会長
    森永 美代子 氏

  • 佐賀県女性防火防災連絡協議会 副会長
    武村 妃呂子 氏

  • 鹿児島県女性防火クラブ連絡協議会 副会長
    重田 久代 氏

 令和5年度日本防火・防災協会会長表彰の表彰式が行われ、今回集いにご参加された茨城県 三次 様、秋田県 小笠原 様、岡山県 森永 様に秋本会長より直接賞状と記念品を授与いたしました。


秋田県 小笠原副会長

岡山県 森永副会長

-講演-
廣井 悠 氏による講演 『関東大震災100年とこれからの地震火災対策』


廣井氏による講演
 東京大学先端科学技術研究センター 教授 廣井 悠 氏より、「関東大震災100年とこれからの地震火災対策」と題し、ご講演いただきました。
 関東大震災をきっかけに地震火災対策を考え、100年の間に起きた震災による出火率や、延焼範囲。消防活動、避難所への誘導などについての現状を紹介いただき、講演の最後には、日本の物理学者である寺田寅彦氏の言葉「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその激烈の度を増すという事実」という重大な事項を忘れてはならないと、締めくくられました。

-講演-
『大規模災害に備える~女性防火クラブの活動3つの意義』


笹野 防災課長による講演
 総務省消防庁国民保護・防災部 防災課長 笹野 健 氏より、東日本大震災における女性防火クラブの活動や調査報告から、大規模災害に備えるために「①生命を守る」「②心を守る」「③明日(未来)を守る」を軸に、女性防火クラブが過去の災害で行った「隣近所への声掛け」「炊き出し」「避難所運営」などの事例から、地域で活動されている女性ならではの情報収集力や包容力が、心(メンタル)の活力を取り戻そうとする源になり、そこで培われた地域住民同士の絆が、大規模災害が起きた時には必ず威力を発揮するのだということなど、講演をいただきました。

-ゴスペル亭パウロ 氏による防災落語-
『今、南海トラフ大地震来たら、どないしょ?』、『それゴミやおまへんで、災害財でっせ。』


ゴスペル亭パウロ氏による防災落語
 和歌山県出身の宣教落語家(防災士) ゴスペル亭パウロ 氏は、震災や豪雨災害の被災地で得た情報をもとに、独自に創作された防災をテーマに落語を日本各地で講演されており、知識だけでなく実践できるよう、生活で役立つ知恵を笑いの中で自然と防災知識が身につける落語をご披露いただきました。

会場の様子

-2日目―
【第22回応急手当普及啓発推進会議】
『(一財)救急振興財団 理事長による挨拶、救急講習会実施状況について』


佐々木 理事長
 第22回応急手当普及啓発推進会議として行われ、(一財)救急振興財団 佐々木 敦朗 理事長よりご挨拶をいただきました。
 「全国各地で『普通救命講習会』を実施していただき、ありがとうございます。
 救命効果が高める必要な一連の行いを「救命の連鎖」といい、救命の連鎖は『心停止の予防』、『早期通報』、『一次救命処置』、『二次救命処置と集中治療』この4つの輪で成り立っています。
 消防機関が到着する前にまず応急手当をしていただく。これこそが人命を救う、一歩だと考えております。今後とも私どもの事業にご尽力賜りますようお願い申し上げます。」と述べられました。

『救急講習実施状況』
・京都府城陽市婦人(女性)防火クラブ 会長 岡田 美智子 氏
・栃木県宇都宮女性防火クラブ連合会 会長 岡田 好枝 氏
2名の方に発表をしていただきました。


京都府城陽市 岡田会長

栃木県宇都宮市 岡田会長

『救急業務の現状と課題』

飯田 専門官による講演
 総務省消防庁救急企画室 飯田 瀧洋 救急専門官より、救急搬送と応急手当の状況や、近年増加する熱中症の予防について講演を行っていただきました。
 救急出動件数が年々増加しているなか、救急車の現場到着時間や病院収容までの時間が最長になっている問題、その中で一般市民が除細動を行った場合の生存率や社会復帰率の調査結果について、また、応急手当の種類や、外国人等と救急活動に係る円滑なコミュニケーション図れるよう、総務省が取り組んでいる施策について説明をしていただきました。

『閉会』

閉会挨拶をする髙尾 理事長
 最後に、(一財)日本防火・防災協会 髙尾 和彦 理事長が閉会の挨拶で、日頃地域で活躍されている全国の女性防火クラブ員の皆様へ感謝を述べて2日間の会議を終了いたしました。


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