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2007年2月

4.自主防災組織リーダー研修会(福岡県)と自主防災組織と安心安全なまちづくりシンポジウムの開催

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 福岡県では、「平成18年度自主防災組織リーダー研修 会」を、篠栗町の「福岡県立社会教育総合センター」で、平 成18年11月21日(火)から22日(水)の2日間(1 泊2日)開催しました。
 この研修会は、地域における自主防災組織の活性化や組織 づくりを積極的に推進する人材の育成を目的に、財団法人日 本防火協会と福岡県の共催で開催したもので、県内各地から 85名が参加しました。
 はじめに、福岡県消防防災安全課の平島研二課長、財団法 人日本防火協会の馬瀬寛常務理事が主催者挨拶を行い、2日間の研修が始まりました。
 1日目の午前中は、西南学院大学の磯望教授から「福岡県の活断層と地震防災対策について」と題 した講演をいただきました。平成17年3月に「福岡県西方沖地震」を経験し、震災を身近に感じて いるだけに、参加者は熱心に聴き入っていました。
 午後の「自主防災組織の活動事例紹介」では、2名の講師に発表していただきました。自主防災組 織設立後間もない田川市鎮西校区自主防災会の児島孝司会長からは、設立までの経緯と現在の活動状 況を中心に、また、非常に活発な活動を行っている北九州市小倉北区中島校区市民防災会の幸畠秀明 副会長からは、市のモデル事業として取り組んでいる「災害時要援護者支援事業」を中心に報告して いただきました。両講師の報告には、参加者に共通した課題も多く、終了後は多くの質問が寄せられ ました。
 1日目最後の「普通救命講習」は、粕屋南部消防本部中部消防署に依頼し、心肺蘇生法やAEDの 使用法について指導していただきました。
 2日目は、まず、福岡管区気象台予報課の別府寿男防災係 長に「気象情報とその活用について」と題した講演をいただ きました。防災気象情報の発表基準、発表内容とその活用方 法等について、具体的な事例をもとにわかりやすく解説して いただきました。
 最後の研修として、株式会社東京建設コンサルタント防災 技術研究所首席研究員の伊永勉先生にご指導いただき、「グ ループ討議」を行いました。それぞれの地域での取り組みや 課題について議論し発表していただきましたが、非常に活発 な意見交換が行われ活気のある研修となりました。
 閉講式では、財団法人日本防火協会の水村昇課長補佐より、修了証と記念品が手渡され、2日間の 研修を終えました。
 1泊2日の研修で、県内各地から集まった参加者の方々は、研修時間のみならず、夕食後の「参加 者交流会」や「朝の集い」などを通じて活発に交流を図られておられました。この研修会で学んだこ とを、今後の地域での自主防災活動に活かしていただくことにより、本県の地域防災力の向上が図ら れることを期待しております。
 最後に、参加者のアンケート結果をみると、この研修会が非常に好評であり、継続を希望する意見 が多いことから、県といたしましては、来年度以降も地域の防災リーダー等を対象とした研修に取り 組んで参りたいと考えております。

平成18年度福岡県自主防災組織リーダー研修会日程

○1日目 平成18年11月21日(火)

時   間項 目内    容場 所講師等
10:00~10:3030分受 付講堂(2階)
10:30~11:0030分開講式主催者挨拶、オリエンテーション
11:00~12:0060分講 話「福岡県の活断層と地震防 災対策について」 西南学院大学 教授
磯  望
12:00~13:0060分昼 食レストラン(2階)
13:00~14:2080分活動事例紹介自主防災組織リーダーによる、活動事例紹介、体験談等についての講演(2名のリーダーが講演) 講堂(2階)田川市鎮西校区自主防災会会長
児島 孝司
北九州市小倉北区中 島校区市民防災会副 会長
幸畠 秀明
14:30~17:30180分自主防災実技救命講習会・講義 ・実技(心肺蘇生 法、AED等) 体育館(2階)粕屋南部消防本部
17:30~19:0090分夕 食レストラン(2階)
19:00~21:00120分自由研修参加者交流会レストラン(2階)
22:30消 灯

○2日目 平成18年11月22日(水)

時   間項 目内    容場 所講師等
6:30~ 起 床
7:15~ 7:3015分朝のつどいラジオ体操、他団体との交流等玄関前
7:30~ 8:1545分朝 食レストラン(2階)
8:15~ 8:4530分部屋点検宿泊室の点検(毛布等)各宿泊室
9:00~ 9:5050分講 演「気象情報とその活用について」講堂(2階)福岡管区気象台予報課防災係長
別府 寿男
10:00~12:00120分講演・グループ討議・伊永先生の講演
・個別のテーマによるグループ討議
(指導・講演)
㈱東京建設コンサ ルタント 防災技術研究所首 席研究員
伊永 勉
2:00~13:0060分昼 食レストラン(2階)
13:00~14:3060分グループ討議グループ討議結果発表講堂(2階)
14:30~15:0030分閉講式修了証の授与ほか

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自主防災組織を核に地域コミュニテイの力を結集し地域の安心・安全を確保する「地域安心安全ステ ーション」をこれからどう進めていくのか、取組事例などから考え、地域防災力の向上に資すること を目的としてシンポジウムを開催いたします。多数の方のご参加をお待ちしております。

●概要
日時 平成19年2月13日(火)13:30~17:00【開場13:00】
会場 経団連会館14階「経団連ホール」
定員 400名(申込先着順、定員になり次第締切)
参加費 無料
主催 総務省消防庁

●プログラム
■ 基調講演
 「地域における防災ネットワークについて」
  重川希志依 富士常葉大学教授
■ パネルディスカッション
(1)「地域安心安全ステーション実践事例から学ぶこと」
  コーディネーター:
    室崎益輝 総務省消防庁消防大学校消防研究センター所長
  パネリスト:
    大石昇司  澄川地区連合会会長(北海道)
    清水實   水谷東小学校区自主防災会連絡 会代表幹事(埼玉県)
    中嶌重男 柏野安心安全まちづくり推進協議会会長(京都府)
(2)「地域安心安全ステーションのこれから」
  コーディネーター:
    室崎益輝 総務 省消防庁消防大学校消防研究センター所長
  パネリスト:
    池上三喜 子 (財)市民防災研究所理事
    高梨成子 (株)防災&情報研究所代表
    矢守克也 京都大学防災研究所助教授
    金谷裕弘 総務省消防庁国民保護・防 災部防災課長

資料
自主防 災組織と安心安全なまちづくりシンポジウム
~地域安心安全ステーションの取り組みから~ (PDF)


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