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2008年6月

6.地方からの便り

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天草広域連合消防本部

 災害発生時における防災体制の確立と防災関係機関の連携強化、並びに天草市民の防災意識の高揚を図ることを目的に、5月11日天草市五和町で天草市総合防災訓練が行われました。
 訓練は、橘湾を震源とする震度5強の地震が発生、五和町御領を中心に多数の被害が出ているとの想定で、陸上自衛隊をはじめ、地域の自主防災会など16団体、およそ500人が参加しました。
 災害対策本部の設置訓練から始まり、住民による応急手当、消火訓練、非常炊き出し訓練等10種目の訓練を実施しました。



実施内容は次のとおりです。

1 被害想定
「平成20年5月11日午前8時59分、橘湾を震源とする震度5強の地震が発生、五和町御領を中心に家屋の倒壊・同時多発火災の発生など甚大な被害を受けるとともに多数の負傷者が発生した。」

2 訓練実施内容

訓練種目

訓練内容

 

地震発生状況を、会場内に放送する。

災害対策本部設置

被害情報を受け、天草市は災害対策本部を設置、災害対策本部長(天草市長)に災害状況報告を行う。

非常招集訓練

非常時において職員を招集する。

現地災害対策本部設置訓練
(指揮所設置)

①五和支所に支所長を本部長とする現地災害対策本部を設置する。
②災害対策本部へ災害状況を報告する。
③災害現場の指揮所(指揮本部)に無線基地(固定)局を開設する。

要援護者安否確認

①要援護者の安否確認を行い、現地災害対策本部へ連絡する。
②要援護者の避難誘導を行う。

避難所の開設

避難所を開設し避難者の受け入れ準備、避難者、負傷者、不明者等を把握し、五和地域対策部へ報告する。

消火訓練

①グラウンド中央で、消防職員による消火器の取扱い説明を行う。
②グラウンド中央で、御領地区自主防災会による粉末消火器を使った消火訓練を実施する。

応援部隊集結訓練

①関係各機関が集結し報告を行う。
②各隊の出動は、対策本部の無線指示により行う。
③各車両は、回転灯、サイレン吹鳴を行う。
④各隊指揮者は、現地災害対策本部へ出向し到着報告を行う。

偵察・情報収集訓練

五和町全体の災害状況を把握するため、陸上から災害情報の偵察、情報収集を行い現地災害対策本部に報告を行う。

調整本部設置

現地災害対策本部に併設して関係各機関の調整を行う調整本部を設置する。

 

余震発生状況を、会場内に放送する。

避難勧告、周知情報伝達

本部長(天草市長)は避難勧告を発令し、市広報車、消防団積載車により周知広報を行う。

住民避難訓練

①御領地区住民は、避難所まで自主防災会及び消防団員を先頭に避難する。
②避難の途中、AEDを使ったデモンストレーションを実施する。

応急救護所設置訓練

①応急救護所の設置、要請を受けた天草市立新 和病院は、応急救護所へ駆けつける。
②救護所に収容された負傷者をトリアージし応急手当を施す。
③トリアージされた要救助者は救急車で適応病院へ搬送する。
④現地災害対策本部へ報告する。

住民による救護訓練

①救急人形を応急担架にて搬送し、心肺蘇生法 を実施する。
②三角巾による止血法を実施する。

倒壊家屋救助訓練

①地震により倒壊した家屋内の要救助者1名の救出のため、屋根部分を切断するなどして進入路の確保を行い、要救助者の救助を行う。
②要救助者2名は特別救助による救助後、救急車で応急救護所へ搬送する。
③建物の屋上にいる要救助者は、本部長(天草市長)から県を通じて出動要請を受けた防災消防ヘリのホイスト装置にて上空から救助する。
④救助完了報告を行う。

埋没車両救助訓練

①土砂につぶれた車両内の要救助者3名の救出のため、土砂の除去を行い、進入路の確保を行い、様々な検知を実施し、要救助者の救助を行う。
②埋没車両付近での要救助者3名の応急処置を行い、救護車で応急救護所へ搬送する。
③救助完了報告を行う。

遠距離中継送水訓練

①本渡、新和方面隊は、無線にて出動要請を受け、五和方面隊と合流し、現場付近の防火水槽を水利とし、中継送水を行い、連携して消火活動に当たる。
②消火活動が終了したら、隊長は完了報告を行う。

防災消防ヘリによる空中消火訓練

①本部長(天草市長)から県を通じて出動要請を受けた防災消防ヘリにより、上空からの消火を行う。
②消火活動が終了したら、隊長は完了報告を行う。

非常炊き出し訓練

避難所における被災者への非常炊き出しを行う。

災害ボランティアセンター設置訓練

①ボランティア受付名簿に記入を行い、名札を作成する。
②ニーズ調査を作成し、ボランティアを割り当てグループ編成する。
③クループごとに、活動内容と注意事項を説明し、資材を受け取る。
④被災現場へ、ボランティアを送迎する。
⑤活動報告書を作成し、解散する。


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雲南防火委員会

 雲南防火委員会(会長 細木経夫消防長)は、5月25日(日)「防火クラブ・自主防災組織会長会議」を315人の参加を得て開催しました。
 現在、管内には389の防火クラブ・自主防災組織が結成されており、"私たちの地域は私たちで守る"を合言葉に消火訓練・防火座談会・救急法等を各地域で開催し、防火の輪を広げています。
 会議に先立ち、財団法人日本防火協会 常務理事 益本圭太郎氏に「地域の安全確保のために」と題し、住宅用火災警報器の設置促進、防火・防災に対する意識の高揚を図るための講演を頂きました。
 会議では、平成19年度事業報告並びに平成20年度事業計画及び、管内の火災現況と出火原因などについて説明、また、95クラブへ防火のぼり旗475本を配付し、火災予防意識の普及、徹底を図りました。




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入間市消防本部

 入間市女性防火クラブが発足10周年を迎え、5月21日(水)記念式典が行われました。同クラブは女性のソフトな面を活かして、1人暮らしの高齢者宅の防火訪問など地域に根ざした活動が出来たらということで、平成10年に誕生しました。ボランティア活動をとおして、1件でも火災がなくなればという思いで防火訪問を実施しています。また、防火訪問時には学校給食の廃油で作った手作り石鹸を配布し、大変喜ばれています。式典では入間市長より感謝状を頂き、厳粛な中にも、和やかな雰囲気で終了しました。
 今回、10周年に伴い市内在住のイラストレーターの方に、女性防火クラブのキャラクターの作成をお願いし、各種のお知らせ文などに活用しています。



入間市女性防火クラブ
キャラクター

入間市長より感謝状を受ける


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