災害発生時における防災体制の確立と防災関係機関の連携強化、並びに天草市民の防災意識の高揚を図ることを目的に、5月11日天草市五和町で天草市総合防災訓練が行われました。
訓練は、橘湾を震源とする震度5強の地震が発生、五和町御領を中心に多数の被害が出ているとの想定で、陸上自衛隊をはじめ、地域の自主防災会など16団体、およそ500人が参加しました。
災害対策本部の設置訓練から始まり、住民による応急手当、消火訓練、非常炊き出し訓練等10種目の訓練を実施しました。
実施内容は次のとおりです。
1 被害想定
「平成20年5月11日午前8時59分、橘湾を震源とする震度5強の地震が発生、五和町御領を中心に家屋の倒壊・同時多発火災の発生など甚大な被害を受けるとともに多数の負傷者が発生した。」
2 訓練実施内容
訓練種目 |
訓練内容 |
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地震発生状況を、会場内に放送する。 |
災害対策本部設置 |
被害情報を受け、天草市は災害対策本部を設置、災害対策本部長(天草市長)に災害状況報告を行う。 |
非常招集訓練 |
非常時において職員を招集する。 |
現地災害対策本部設置訓練 |
①五和支所に支所長を本部長とする現地災害対策本部を設置する。 |
要援護者安否確認 |
①要援護者の安否確認を行い、現地災害対策本部へ連絡する。 |
避難所の開設 |
避難所を開設し避難者の受け入れ準備、避難者、負傷者、不明者等を把握し、五和地域対策部へ報告する。 |
消火訓練 |
①グラウンド中央で、消防職員による消火器の取扱い説明を行う。 |
応援部隊集結訓練 |
①関係各機関が集結し報告を行う。 |
偵察・情報収集訓練 |
五和町全体の災害状況を把握するため、陸上から災害情報の偵察、情報収集を行い現地災害対策本部に報告を行う。 |
調整本部設置 |
現地災害対策本部に併設して関係各機関の調整を行う調整本部を設置する。 |
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余震発生状況を、会場内に放送する。 |
避難勧告、周知情報伝達 |
本部長(天草市長)は避難勧告を発令し、市広報車、消防団積載車により周知広報を行う。 |
住民避難訓練 |
①御領地区住民は、避難所まで自主防災会及び消防団員を先頭に避難する。 |
応急救護所設置訓練 |
①応急救護所の設置、要請を受けた天草市立新 和病院は、応急救護所へ駆けつける。 |
住民による救護訓練 |
①救急人形を応急担架にて搬送し、心肺蘇生法 を実施する。 |
倒壊家屋救助訓練 |
①地震により倒壊した家屋内の要救助者1名の救出のため、屋根部分を切断するなどして進入路の確保を行い、要救助者の救助を行う。 |
埋没車両救助訓練 |
①土砂につぶれた車両内の要救助者3名の救出のため、土砂の除去を行い、進入路の確保を行い、様々な検知を実施し、要救助者の救助を行う。 |
遠距離中継送水訓練 |
①本渡、新和方面隊は、無線にて出動要請を受け、五和方面隊と合流し、現場付近の防火水槽を水利とし、中継送水を行い、連携して消火活動に当たる。 |
防災消防ヘリによる空中消火訓練 |
①本部長(天草市長)から県を通じて出動要請を受けた防災消防ヘリにより、上空からの消火を行う。 |
非常炊き出し訓練 |
避難所における被災者への非常炊き出しを行う。 |
災害ボランティアセンター設置訓練 |
①ボランティア受付名簿に記入を行い、名札を作成する。 |