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2008年11月

9.地方からの便り

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山形県 東根市婦人防火クラブ連絡協議会


 去る8月24,25日の2日間で、東根市婦人防火クラブ連絡協議会役員28名が参加して、東京消防庁消防博物館と江戸東京博物館の研修を実施致しました。
 途中のバス内に於いて、「住宅用火災警報器PRビデオ」、「住宅用火災警報器取り付けたそのあとに」による研修をし、住警器設置の必要性などについて再認識しました。またこれまでの事業についての意見交換や今後の取り組みなどについても話し合いながら目的地に向いました。
 平成19年度は日本防火協会助成事業として、私達婦人防火クラブに「住宅用火災警報器の設置促進」というクラブ設立以来、初めての大きな事業が加わり、私達は県内のトップを切って設置促進事業を始め、目標数を大幅に上回る成果を収める事が出来ました。また、平成20年度分についても8月に事業を終了したところです。
 今後は、設置率100%を目指して更なる努力をしていかなければと考えております。
 今回の視察研修会を通して役員同士の交流はもとより、組織の充実強化及び婦人防火クラブの活動の活性化につながるものと確信しております。
 大変有意義な研修でした。

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宮城県総務部消防課


挨拶をする吉田会長
 第27回宮城県婦人防火クラブリーダー研修会が、8月28日(木)午後1時30分から宮城県庁2階講堂にて開催されました。本研修会は、県内各地区婦人防火クラブのリーダーが一堂に会し、リーダーとして必要な知識及び技術の向上を図ることを目的としています。
 開会宣言、宮城県婦人防火クラブ連絡協議会 吉田八重子会長の挨拶にて始まり、永年功労表彰が行われました。
 来賓挨拶に続いて、「仙台市若林地区婦人防火クラブの活動紹介」(仙台市若林地区婦人防火クラブ連絡協議会 丸川まさ氏)、「名取市の現状と我が地区の活動について」(名取市婦人防火クラブ連絡協議会 佐藤喜久子氏)、「住宅用火災警報器設置の取組み」(色麻町婦人防火クラブ連合会 佐藤桂子氏)の意見発表が行われました。代表者による意見発表により、ほかの地区の活動状況を知り今後の地域活動の参考とすることで、より一層の活動の充実が期待できるかと思われます。
 防火宣言後、キャリアカウンセラー・中学校相談員 杉田陽子氏による「コミュニケーションスキルを伝える」と題した講演が行われ、先般発生した岩手・宮城内陸地震を受け、「災害時の心のケア」等を含めたお話をいただき、避難所等で直接住民と接する機会のあるクラブ員にとって、大変有意義な講演となりました。
 今回の研修会で学んだ知識をそれぞれ各地区に戻り伝達することで、より多くの県民に防火防災に関する知識の普及が期待できる研修会となりました。


住警器パネルの展示

防火宣言
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広島市消防局

 9月7日(日)、広島市安佐北区の市立久南小学校にて自主防災会員等1,570名が参加し、「平成20年度安佐北区防災訓練・防災フェア」が実施されました。
 この行事は、「わが身は自分で守る わがまちは自分で守る」という固い決意のもと、大規模地震の発生により安佐北区おいても壊滅的な被害を受けたという想定で、久地南小学校を訓練会場に地元自主防災会連合会、区役所、消防署、消防団及び警察、広島県防災航空センター、安佐北区地域連絡協議会、幼年消防クラブ等が一体となって行い、地域住民の防災意識・知識の向上と「災害に強いまちづくり」を目的として実施されたものです。
 6月からの訓練準備期間では、運営本部の役員に対して、生活避難場所運営マニュアルに基づく各班の役割を周知徹底するため、全体会議及び班別会議などを10回に亘って開催するとともに、併せて、具体的な訓練項目や内容を決定しました。

倒壊建物からの救出・救護訓練
 第一部の防災訓練では、地元久南小学校校区の住民を中心に避難参集訓練及び生活避難場所運営マニュアル検証訓練が行われ、地域住民は午前8時「訓練地震」の発生に合わせて、一次避難場所に集まり、情報収集などを行った後、生活避難場所である久地南小学校にそれぞれ避難しました。生活避難場所では、参集した連合会役員により生活避難場所運営本部が立ち上げられ、施設の点検、避難場所の開設、情報収集・伝達、傷病者の救援救護、炊き出し訓練など、運営マニュアルに定める運営本部の役割についてそれぞれが検証しました。

幼年消防クラブ員が実放水体験
 第二部訓練では、自主防災会員及び消防団員等による初期消火訓練、救出・救護訓練、情報伝達訓練などが行われ、また、幼年消防クラブ員により「戸締り用心」を歌唱しながら防火を呼び掛けて行進するとともに、ミニ消防車や安佐郡亀山村で活躍していた腕用ポンプにより実放水を体験しました。
 訓練会場の一部には、防災知識習得のため住宅用火災警報器や防災物品・防災パネルの展示コーナーや土石流の疑似体験、地震、煙、降雨などの体験コーナーを設置するとともに、アトラクションとして広島市消防音楽隊のドリル演奏が行われ、最後に消防団による一斉放水で防災訓練・防災フェアの幕を閉じました。

避難場所を想定しての炊き出し訓練
 今回の訓練では、「防災に関して勉強になった」「参加して良かった」「連帯感が深まった」といった意見を多数耳にし、地域での連携や訓練・体験の必要性や「わが身は自分で守る わがまちは自分たちで守る」といった防災の原点に立って、「災害に強いまちづくり」に努めていく必要性を認識していただいたとともに、防災に関する関心、意識の高揚が図られました。
 今後は、地域において訓練を継続していくことが申し合わされ、本訓練における所期の目的を達成することができました。


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岐阜県 揖斐郡消防組合消防本部


会長挨拶
 平成20年度揖斐郡女性防火クラブ研修会が9月23日(火)に、大野町中之元の揖斐郡消防組合消防本部防災センターにおいて開催されました。
 この研修会は、119番通報、応急手当、初期消火が誰にでも出来るようにし、家庭からの災害の絶滅を期すことを目的に毎年実施されているものです。
 揖斐郡内の3町の各女性防火クラブから200名の参加があり、クラブ員はそれぞれ4班に分かれ、訓練用の水消火器を使用した初期消火訓練や応急手当の心肺蘇生訓練、119番の通報訓練、住宅用火災警報器設置に係る広報等、いずれも真剣な表情で取り組んでおりました。
 中でも、的に注水する水消火器の訓練は、参加者全員に体験していただきました。応急手当の心肺蘇生訓練では、特に心臓停止の方に施す一連の訓練(AED)を重点に研修が行われました。
 また、平成18年6月1日から一般住宅を対象に火災警報器の設置が義務づけられたため、参加クラブ員に設置の必要性や設置方法等、細部にわたり説明を行いました。さらに、近年多く発生している地震に対する知識及び対策並びに火災発生のメカニズムの説明にクラブ員一人一人が真剣に聞き入っていました。
 最後に、家庭における災害の絶滅を期するために、大野町女性防火クラブ羽賀隊長が力強く防火宣言を行い閉会となりました。


水消火器による消火訓練

応急処置・AED取扱い訓練

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北海道 釧路少年婦人防火委員会

 釧路沖地震を教訓に災害に強い街づくりを市民レベルで考え、防災意識を高めてもらおうと、平成20年9月28日(日)釧路市消防本部・釧路市民防災センターにおいて、平成15年から実施して6回目となる「防災ワンデー2008~過去の震災被害の教訓から市民・地域ができること~」を開催し、釧路市家庭防災推進員を始めとする多くの市民が参加し有意義な一日を過ごしました。

防災ワンデー2008の開会
 主催者代表釧路市連合町内会 羽田野副会長と来賓 開沼副市長の開会挨拶に続き、防災講演会を開催、講師に地震・火山学者である、北海道大学名誉教授 岡田弘氏を招き「誰がどう安全を確保するのか?・・・自然災害(地震・津波・火山噴火)の軽減に備えて」をテーマにした講演を受け、参加者一同防災への心構えを新たにしました。
 講演後のイベントは、最初にレスキュー隊員による救助訓練が披露され、実践さながらにキビキビと行動する隊員に多くの市民が感心し、続いて行われた幼年消防クラブ2団体、釧路わかくさ保育園児18名による「和太鼓演奏」では身体全体でリズムを取りながらの演奏、ひぶな幼稚園児56名による「ちびっこ火消し・鼓隊演奏」では拍子木やまといを持って「火の用心」の掛け声と共に元気に行進、次に太鼓・旗・バトンフープなどの鼓隊演奏を笑顔いっぱいで披露して、ドキドキしながら見守る家族と多くの参観者から温かい大きな拍手が送られました。

ちびっこ放水体験
 屋外イベント会場では、恒例の防災ラーメンを開店し長蛇の列のなか限定300食は瞬く間に売り切れてしまい、昨年からお目見えした「綿あめ」も好評で、おいしそうにほおばる子供たちに思わず笑みがこぼれました。NHKの人気キャラクター「どーもくん・たーちゃん」との記念撮影会が開催され、消防車をバックに家族一緒に記念撮影を楽しみ、ちびっ子放水体験では、子供用防火衣を着て消防隊員の補助を受け、緊張しながら「的」に目掛けて放水しました。
 防災ラーメンの行列の途中に非常食・非常持ち出し品と各メーカーの住警器を展示し、熱心に住警器のことについて質問する市民に対して、消防設備協会職員の方が親切丁寧に説明をし住宅用火災警報器の設置促進の広報に一役買いました。

住警器のPR
 小型はしご車やスノーケル車の試乗体験、防災センターでの初期消火体験・地震体験・119番通報コーナー、NHKの中継カメラやお天気カメラ操作体験など普段できない体験をしていました。
 当日は青空いっぱいの天気にも恵まれ、数ヶ月前からイベントを企画準備したスタッフ一同、防火・防災の輪が少しでも多く広がり、さらに災害に強い「安心で安全なまち」になることを願い、「防災ワンデー2008」を無事終了致しました。


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岩手県 釜石地区幼少年婦人防火委員会


フェスティバル会場
 9月30日(火)午前10時から12時まで町内の海づくり公園を会場に、釜石地区幼少年婦人防火委員会主催、財団法人日本防火協会共催により、開催地の大槌町長、教育長を来賓として迎え、287名の幼年消防クラブ員と指導者、保護者、消防関係者が一堂に会し、楽しく遊び、ふれあいの中で防火思想の高揚を図ることを目的に華やかに行われました。
 第1部は幼年消防の集いをテーマに、開会宣言に続き幼稚園児による「創作和太鼓」が元気に行われ、また保育園児による「タキオのソーラン」の音楽と独特の衣装をまとい、「踊り」が可愛さの中にも、たくましく、元気よく披露され、会場いっぱい拍手が響きわたりました。

防火の誓い
 会長である消防長から、「火事をださないように火の用心に注意しましょう」との挨拶があり、9園の代表園児と全園児の大きな声での唱和による「火遊びはしません! 火のそばで遊びません! みんなで火事を出さないように気をつけます!」と約束したと同時に、はしご車にセットされた「クス玉」から紙吹雪、風船が舞い散り華やかな開会セレモニーとなりました。
 第2部は、見学・ふれあい・体験と題し、消防署員による救急救助訓練を皮切りに、はしご車からの着色放水、関係者によるバケツリレー、園児たちと消防自動車の綱引き、煙体験、消防自動車の見学・乗車体験、消防機器の見学が催されました。

婦防クラブ員のバケツリレー
 特に、はしご車から赤、黄、緑と連続される放水に園児たちから大きな歓声が上がり、消防車両とのふれあい体験では、消防車に乗ったり、触れたり、お友達やお父さん、お母さんとの記念写真撮影などで笑顔いっぱいの会場となりました。
 幼年期におけるこの貴重な体験・感動が子供達にとって、防火思想の高揚の一翼を担ったことを確信するフェスティバルでありました。


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静岡県 磐田市女性防災クラブ連絡会

 磐田市女性防災クラブ連絡会木村淑恵会長は10月4日(土)に、FM-Haro!磐田ドリームラジオとSBSラジオ磐田ドリーム情報局の公開生放送に出演し、女性防災クラブの活動の紹介、新潟県中越地震でのボランティア活動から各家庭での防災対策の重要性を訴えるとともに、設置期限が迫っている住宅用火災警報器の早期設置を、市民に訴えました。 
 当日は、磐田市中泉地区にて府八幡宮大祭がおこなわれており、スタジオには法被姿の人も見られ、多くの来場者が詰め掛けスタジオ内はお祭りさながら活気にあふれ、会長とアナウンサーとのやりとりを興味深く聞き入っていました。
 ラジオ放送終了後には多くの方に関心をもっていただいたようで、「女性防災クラブに入るには?」などの質問をされる方もいれば、「住宅用火災警報器を私の地区では、共同購入しましたよ」と会長に話しかける人もいました。


ラジオ番組に出演した木村会長(左)

住警器の早期設置を訴える

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