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2009年4月

1.全国の火災出火件数、火災による死者数減少

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平成22年(1月~12月)における火災の概要

総務省消防庁

 前年と比較すると、火災種別を問わず出火件数は減少しており、火災による死者数も減少しています。

① 総出火件数は52,394件、前年同期比2,188件の減少
 平成20年(1月~12月)における総出火件数は52,394件であり、前年同期と比較しますと、2,188件の減少(-4.0%)となっています。
 これは、おおよそ1日あたり143件、10分ごとに1件の火災が発生したことになります。
 出火件数を火災種別ごとに前年と比較しますと、建物火災30,050件(1,198件の減・-3.8%)、車両火災5,358件(440件の減・-7.6%)、林野火災1,889件(268件の減・-12.4%)、船舶火災101件(22件の減・-17.9%)、航空機火災3件(3件の減・-50.0%)、その他火災14,993件(257件の減・-1.7%)となっており、前年同期と比較して全ての火災種別において減少しています。

② 火災による死者は38人の減少、負傷者は511人の減少
 火災による死者は1,967人で、前年と比較しますと38人の減少(-1.9%)となっています。また、火災による負傷者は7,979人であり、前年と比較しますと511人の減少(-6.0%)となっています。

③ 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)数は1,123人で、25人の減少
 建物火災における死者1,498人のうち住宅(一般住宅、共同住宅及び併用住宅)火災における死者は1,325人であり、さらにそこから放火自殺者等を除くと1,123人で、前年と比較しますと、25人の減少(-2.2%)となっています。
 なお、建物火災の死者に占める住宅火災の死者の割合は84.8%で、出火件数の割合57.4%と比較して非常に高いものとなっています。

④ 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)6割以上が高齢者
 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)1,123人のうち、711人(63.3%)が65歳以上の高齢者です。
 また、住宅火災における死者の発生した経過別死者数を、前年と比較しますと、逃げ遅れ667人(30人の減・-4.3%)、着衣着火60人(6人の増・+11.1%)、出火後再進入25人(5人の増・+25.0%)、その他371人(6人の減・-1.6%)となっています。

⑤ 出火原因の第1位は「放火」、続いて「こんろ」
 全火災52,394件を出火原因別にみますと、「放火」6,283件(12.0%)、「こんろ」5,531 件(10.6%)、「たばこ」5,062件(9.7%)、「放火の疑い」4,467件(8.5%)、「たき火」3,020 件(5.8%)の順となっています。
 また、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると、10,750件(20.5%)であり、「放火」及び「放火の疑い」を合わせた件数が多い主な都道府県は、東京都1,793件(30.7%)、大阪府1,080件(31.8%)、愛知県853件(25.8%)、埼玉県798件(30.3%)、神奈川県768件(27.9%)の順となっており、大都市を抱える都府県で高い割合を示しています。
 火災種別ごとの出火原因を件数が多い順にみますと、建物火災30,050件にあっては「こんろ」5,458件(18.2%)、「たばこ」3,049件(10.1%)、「放火」2,993件(10.0%)、「放火の疑い」1,908件(6.3%)、「ストーブ」1,660件(5.5%)の順となっています。

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