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2011年6月

4.住宅用火災警報器を設置しましょう(その2)

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住警器の奏功事例選集

◆ 出火場所以外の場所にいた居住者が警報音に気付いた奏功事例

  • 孫が、「台所から「火事です。火事です。」という音が聞こえる。」と祖母に伝え、祖母が台所に行くと魚焼きグリルの排気口から炎が出ているのを発見した。そばに置いてあったエアゾール式簡易消火具で消火し、119番通報を行った。(三沢市消防本部(青森県))
  • 居住者が、薪ストーブを使用したまま、買い物に出かけ、約1時間後に帰宅した。駐車場で住宅用火災警報器の警報音に気付き、急いで戻ったところ、薪ストーブの前に置いていた薪に火が燃え移り、部屋が黒い煙で充満しているのを発見した。窓を開け、近隣住民と協力して消火器で消火した。小火で済んだが、あと数秒気づくのが遅れたら全焼していた。(山辺町(山形県))
  • ストーブの上に干していた洗濯物が落下したため、出火したもの。1階居間でテレビを見ていた居住者が、階段に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報を行った。(郡山地方広域消防組合消防本部(福島県))
  • 女性(50代)が、朝食用に魚を焼くため、ガスこんろの魚焼きグリルに火をかけたことを忘れて出勤してしまったため、出火したもの。女性の家族が、台所に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火した。(渋川広域消防本部(群馬県))
  • 漏電によって2階部分の壁から出火し、天井に燃え広がったもの。居住者が1階台所で食事中、2階寝室に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火器で消火し、119番通報を行った。(富山市消防局(富山県))
  • ガスこんろで鍋に火をかけたまま、その場を離れてしまったため、出火したもの。居住者が、住宅用火災警報器の警報音で気付き、119番通報を行い、消火した。(勝山市消防本部(福井県))
  • たばこの不始末により布団を焦がしたもの。居住者が、自宅に隣接する工場で仕事中、自宅に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、2階から煙が出ているのを発見し、119番通報を行った。(松本広域消防局(長野県))
  • 居住者が、天ぷら鍋に火をかけたまま忘れてしまい、外出してしまったため、出火したもの。居間でテレビを見ていた小学生の子供が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、台所が燃えているのを発見した。避難するとともに1階に居住する友達の親に知らせ、119番通報を行った。(浜松市消防局(静岡県))
  • 加湿空気清浄機の過熱により寝室から出火したもの。居住者と友人2人が、寝室から離れたリビングにいたところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、寝室の空気清浄機から発煙し、そばのゴミ箱が焦げているのを発見した。すぐに空気清浄機を家の外に出し、水をかけて消火した。(伊賀市消防本部(三重県))
  • くわえたばこをしながら寝室へ洗濯物を取り込んでいる最中、火種が落ち、洗濯物を入れた押入れから出火したもの。隣室にいた居住者が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火器で消火した。(西尾市消防本部(愛知県))
  • 母親が、ガスこんろで煮物中、玄関先で米の袋詰めを行おうと、その場を離れてしまったため、出火したもの。息子が、台所に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、ガスこんろの火を止めた。火災には至らずに済んだ。(大津市消防局(滋賀県))
  • 扇風機の経年劣化による絶縁不良で発熱したため、出火したもの。自宅1階にいた居住者が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、2階仏間の襖から炎が上がっているのを発見した。ベランダに置いていた植木の水やり用ペットボトルの水で消火した。(京都中部広域消防組合消防本部(京都府))
  • 居住者が、昼食の準備で天ぷらを揚げている最中に来客があり、こんろに火をかけたまま、その場を離れてしまったため、出火したもの。家族が住宅用火災警報器の警報音で気付き、座布団で消火した。換気扇等の焼損で済んだ。(葛城市消防本部(奈良県))
  • 居住者が、パソコンを使用中、別室に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、こたつの上の灰皿が割れ、こたつ布団が燃えているのを発見した。水バケツで消火した。(田辺市消防本部(和歌山県))
  • たばこの不始末により出火したもの。居住者が、隣室に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報を行い、別の居住者と協力して消火した。(隠岐広域連合消防本部(島根県))
  • 居住者が、台所で電子レンジを使用中、その場から離れて他の事をしていたところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、電子レンジから煙が上っているのを発見した。電子レンジのスイッチを切った。(室戸市消防本部(高知県))
  • 男性(40代)が、早朝、寝室で煙草を吸った後、灰皿で消したと思い込み、職場へ出勤して、出火したもの。母が屋外で洗濯物を干し、室内へ戻ったところ、階段に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、2階寝室へ向かうと、室内に煙が充満し、ベッドの上が燃え広がっているのを発見した。居室の窓を開放し、燃えている布団一式を屋外へ投げ出し、バケツの水で消火した。(有田町消防本部(佐賀県))
  • 2階寝室で喫煙したたばこの不始末により出火したもの。1階にいた居住者の母親が、階段に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、2階へ上がって火災を発見した。その後、近所の親類宅に119番通報を依頼し、身体の不自由な夫の避難の手助けを求め、二人共怪我等もなく無事であった(佐世保市消防局(長崎県))
  • 女性(30代)が、ガスこんろでフライパンに火をかけたままその場を離れてしまったため、出火したもの。家族と話しこんでいると、台所に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、台所の窓からフライパンを投げ捨て、消火器で消火した。(熊本市消防局(熊本県))
  • 夕食を作るため中華鍋に油を入れガスこんろに火をかけたまま、その場を離れてしまったため、出火したもの。居住者が住宅用火災警報器の警報音に気付き、敷布を水道水で濡らして被せ消火した。(都城市消防局(宮崎県))

総務省消防庁「住宅防火情報」より

>>住警器を設置しましょう(その1)〔2011年5月〕はこちらよりご覧ください。

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