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2012年10月

9.【婦防活動】静岡県女性防火クラブ連絡協議会研修会を開催ほか〔岐阜、磐田、岩沼〕

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静岡県女性防火クラブ連絡協議会研修会を開催しました!

静岡県女性防火クラブ連絡協議会

○多くのクラブ員が参加
 静岡県女性防火クラブ連絡協議会は、今年も1泊2日の日程で、県内女性防火クラブ員を対象とした研修会を開催しました。研修会には日帰り参加も含め計109名が参加。後ほど紹介するスペシャルゲストの他に、愛知県婦人消防クラブ連絡協議会の永坂会長や日本防火協会梅次事務局長も駆けつけてくださり賑やかな研修会となりました。

福島県二本松市婦人防火クラブ遠藤さんの講演
福島県二本松市婦人防火クラブ
遠藤さんの講演
○福島県からのスペシャルゲスト
 1日目に講師としてお迎えしたのが、福島県二本松市婦人防火クラブの遠藤瞳さん。当会の鈴木政子会長とご縁があり、今回はるばる500km離れた二本松市からお越しいただき、被災地の生の声を聞かせていただきました。
 遠藤さんは発災後、クラブの仲間と協力して、賃貸住宅や親族・知人宅など、避難所以外に避難されている方に支援物資を届ける活動に取り組まれたそうです。行政との連携がうまくいかず苦労したこと、原子力発電所事故に関する風評被害で辛い思いをしている人が多くいることなど、時には声を詰まらせながら、被災地の現状について詳しく話をしてくださいました。特に風評被害については、あまりの悲痛な話に会場が静まりかえる場面も。講演後の質問タイムでは、「いざという時、行政や他団体とうまく連携して活動するにはどうしたらよいか」といった話で議論がヒートアップしました。アンケートでは、「生の声を聞き、被災地の大変さ、現実の厳しさを改めて知った。」「テレビ等で報道されない被災地の様子を聞き、静岡も人事ではないと思った。」といった声が多数寄せられました。

「クロスロード」ではグループで話し合った内容を皆で共有
「クロスロード」ではグループで
話し合った内容を皆で共有
○ゲーム「クロスロード」で災害対応の苦労を模擬体験
 1日目後半はグループに分かれ、ゲーム「クロスロード」を実施。「クロスロード」とは英語で「岐路」「分かれ道」を意味し、災害時の様々な状況について参加者が「イエス」or「ノー」の判断をし、災害対応時に直面する様々なジレンマを模擬体験するゲームです。質問は例えば「あなたは沿岸地域の住民。地震が発生。近所で1人暮らししている母親の様子が気になる。まずは母親の様子を見に行く?」といった内容でどれも判断に迷うものばかり。思いがけず意見がまとまったり、はたまた自分だけが違う判断をしたことに驚いたり、質問ごとにそれぞれのグループで活発に意見交換が行われました。どの意見にも一理あり、どれが正解ということはありません。人それぞれ、様々な考えを持っていること、災害の現場ではその時々の状況に合わせ、臨機応変な判断が必要になることをゲームを通して学びました。

地元企業の思いの詰まった津波避難タワー
地元企業の思いの詰まった津波避難タワー
○2日目は施設見学
 研修2日目は外に飛び出し施設見学を行いました。まず初めに訪れたのが、地元企業が東日本大震災の教訓から何と自費で建設した津波避難タワー。行政の手が十分に回らない中、「自分にできることはないか」との自問自答からタワーの建設を決意したそうで、数千万円という総工費に驚くとともに、従業員や地域の住民を守りたいという社長さんの熱い思いにクラブ員一同、暑さも忘れて話に聞き入りました。
 続いて、消防庁舎に移動し、「中東遠消防指令センター」を見学するとともに最新式直立浮遊型ライフジャケットについての説明を聞きました。今年度新たに運用が開始された最新の指令センターでは119番通報から最短時間で現場到着するためのシステムが備えられ、その技術の進歩に圧倒されるとともに、消防協力体制の構築により従来の半分の人員で業務が行えるようになったことに感心の声が上がっていました。また、直立浮遊型ライフジャケットの説明では、開発者自身から開発に込めた思いや、直立浮遊できることの利点を聞き、「普通のライフジャケットでは仰向けにしか浮かべないことを初めて知った。」「是非学校等に常備してほしいと。」といった声が寄せられました。

○2日間の研修を通して
 1日目の遠藤さんの貴重な体験談に始まり、災害時の対応について皆で議論し、津波避難タワーやライフジャケットの人々を救いたいという製作者の熱い思いに触れ、今年も実りある研修となりました。東海大地震の発生が懸念される静岡県。遠藤さんの話にもあったように、災害時には人と人とのつながりが平常時以上に大切になります。500km離れた地に住む遠藤さんとの出会いや1年に1度県内各地のクラブ員と交流できるこの研修会でのつながりを大切にしながら、「自助」「共助」の精神に基づき、今後も力を合わせて地域の防火・防災に取り組んでいこうと思いを新たにしました。

最新設備を備えた中東遠消防指令センターを見学
最新設備を備えた中東遠消防指令センターを見学
思い新たに地域での活動に取り組みます!
思い新たに地域での活動に取り組みます!

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岐阜県女性防火クラブ運営協議会指導者研修会を開催

岐阜県女性防火クラブ運営協議会

 岐阜県女性防火クラブ運営協議会指導者研修会が8月10日(金)、下呂市の下呂交流センターで開催され、女性防火クラブ指導者など約500人が参加しました。
 研修会では岐阜県女性防火クラブ運営協議会会長表彰を行い、特に熱心に活動に取り組んできたクラブとクラブ員を表彰した後、下呂市の女性防火クラブ員が体験発表にて、住宅用火災警報器普及促進活動や、救急講習など日頃の活動を発表しました。

女性防火クラブ指導者など約500人が参加
女性防火クラブ指導者など約500人が参加
熱心に活動に取り組んだクラブを表彰
熱心に活動に取り組んだクラブを表彰

 また、東京女学館大学非常勤講師・早稲田大学「地域社会と危機管理研究所」客員研究員 浅野幸子さんをお招きし、「女性の視点で総合防災力アップ!~新しい時代の地域防災活動とは?」という演題で、女性の視点での防災活動をテーマに講演をいただきました。
 最後に、日頃から家庭防火の徹底と住宅防火思想の高揚に努めるなどの「防火宣言」を採択し、参加者全員で「岐阜県消防の歌」を斉唱し、盛況に研修会が終了しました。

下呂市の女性防火クラブ員による体験発表
下呂市の女性防火クラブ員による体験発表
浅野氏による講演「女性の視点で総合防災力アップ」
浅野氏による講演
「女性の視点で総合防災力アップ」

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クラブ員12名が参加して、「救命講習会」を開催

静岡県 磐田市女性防災クラブ連絡会

 磐田市女性防災クラブ連絡会は平成24年8月19日(日曜日)午前9時30分から11時00分まで、磐田市消防庁舎3階大会議室で救命講習会を開催しました。
 同講習会には磐田市女性防災クラブ員12名が参加し、呼吸確認時の気道確保を省くなどして簡略化された、JRC蘇生ガイドライン2010の指針に基づきAED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法(胸部の圧迫、人工呼吸)を真剣に学びました。
 また三角巾を使った止血方法や骨折した場合の腕の吊り方も併せて学び、来る災害に対応できるよう、救命意識の高揚を図りました。
 またクラブ員からは、「日々の訓練の大切さを知った。」「いざという時、出来るか不安?」等の貴重な意見も聞くことが出来ました。

AEDを用いた心肺蘇生法
AEDを用いた心肺蘇生法
三角巾法
三角巾法

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敬老の日に応急仮設住宅に居住する高齢者へ防炎品の贈呈

宮城県 岩沼市婦人防火クラブ連絡協議会

 老人週間初日の9月15日(土)、岩沼市婦人防火クラブ連絡協議会では、桜井よしみ会長を先頭に7人の婦人防火クラブ役員が、岩沼市内の応急仮設住宅に居住する高齢者221名に、防炎品(アームカバー)を贈呈しました。
 敬老の日における防炎品の普及広報活動の「住宅防火・防災キャンペーン」の一環として、(公財)日本防炎協会、(財)日本防火協会の協力をいただきまして、狭い応急仮設住宅での調理の際に火傷を防止するため役立ててほしいと、婦人防火クラブ員が直接応急仮設住宅を訪問してお渡ししました。

7人の婦人防火クラブ役員
7人の婦人防火クラブ役員
防炎品(アームカバー)を贈呈
防炎品(アームカバー)を贈呈

 あわせて、「住宅防火、いのちを守る、7つのポイント3つの習慣・4つの対策」のチラシを配布しながら「火災予防に気をつけてね」と一声かけて回りました。おじいちゃん、おばあちゃんの嬉しい顔が浮かんできます。
 復旧・復興はまだまだですが、頑張っていただきたいと思います。

配布したチラシ(PDF)


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