会長 竹内 久子
竹内久子会長挨拶 去る9月25日、26日の2日間にわたり千葉市内のホテルに1都6県から集まった約130名が一堂に会し、(財)日本防火協会と当協議会共催による「関東ブロック婦人(女性)防火クラブ連絡協議会研修会」が開催されました。
前日は激しい風雨に見舞われましたが、幸いにも当日は天気に恵まれました。
はじめに、主催者を代表として、筆者と吉田哲理事長(日本防火協会)の挨拶に続き、ご来賓の石橋毅会長(千葉県消防協会・千葉県少年婦人防火委員会)のご挨拶を賜りました。
第一部は、荒山豊課長補佐(総務省消防庁国民保護・防災部 防災課)から「婦人(女性)防火クラブへの期待」と題して、東日本大震災の教訓に加えて、住宅用火災警報器の設置推進、家具の転倒防止対策の啓発及び地域での連携を通した防災力強化など貴重な講和を頂きました。
研修会会場の様子 荒山氏はその中で、住警器の普及について触れ、「平成16年の消防法改正によりすべての住宅を対象としてその設置が義務付けられたが、平成24年6月1日時点での推計設置率は全国平均で77.5%に止まっている。今後、国民的運動として更に盛り上げていきたいので婦人(女性)防火クラブの活動に期待している。」と強調されました。
続いて、長谷川祐子予防課長(在日米海軍司令部地域統合消防隊)の「アメリカ式火災・防災プログラム」“驚きのプログラム”と題しての講演では、パワーポイントを駆使し、舞台を動き回りながら身振り手振りと熱のこもったお話をいただきました。
「アメリカでは、40年も前から3歳から5歳までの幼児に火災教育・防災教育を徹底的に行っている。火への恐れは大切だが、それを乗り越えるための知識を教えている。幼児のうちに身体で覚えさせ、体験させることの効果は著しい。」と力説されました。
休憩を挟んで、1都6県会長による活動発表と続き、資料の配布のほかに行われた発表は各クラブの活動にあたって参考になったかと思います。
第二部は、会場を変えての意見交換会で、時の経つのを忘れるほど楽しく和やかな雰囲気のなか、親睦を深めることができたのも大変よかったと思います。
交換会の締めに、次年度開催県の新井明子会長(埼玉県婦人防火クラブ連絡協議会)からご挨拶をいただき、初日の研修は盛会裏に終了しました。
長谷川祐子講師と県役員
幹部記念撮影
成田空港 A滑走路西側にある西分遣所にて 研修会2日目は、成田国際空港株式会社の空港内消防施設を視察しました。
消防センター担当者からは「昨年の航空機発着回数は年間183千回。航空旅客数28,069千人が行き交う成田空港では、旅客の安全を第一に考えて、さまざまな不測の事態に備え、24時間の保安体制を整えており、航空機事故など緊急時には迅速に消防車両を出動させ、消火救護活動にあたっている。」また、「空港消防の特徴は、人命救助を最優先とし、消火活動は人命救助の手段と位置づけている。同空港には3箇所に化学消防車など消火救難車両17台を配置し、いざ出動という場合は頼りになる存在だが、実際の消火救難活動をスムーズに行うためにはさまざまな訓練が極めて重要である。このような機材と毎日行われる訓練により旅客は安心して成田空港を利用できる。」との説明がありました。
最後に、日頃は視られない空港内部の様子をつぶさに見学させていただき、旅客の安心安全のため、そこで働く人びとの活躍ぶりに大変感動しました。
2日間の研修は瞬く間に修了しましたが、今回の研修を通じて得られた知識、経験を今後のクラブ活動に生かしてまいりたいと思います。
おわりに、この度の研修会開催にあたりご協力いただきました(財)日本防火協会及び(公財)千葉県消防協会をはじめ、関係機関の皆様に感謝いたしますとともに今後もご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
若槻 恵子
あの日(平成23年3月11日)から早くも1年半が経ち、新聞、テレビ等での報道も連日のように私達の目や耳に入り、災害の過酷な状況に心を痛めております。
最近の記事の中に(新聞掲載)『「あの日の記憶」朗読劇』が載っていました。(中学3年有志)「私たちも3.11を忘れない」その思いを皆に届けようと大震災を題材に朗読劇に取り組んでいるというのです。その活動は、いつまでも語り継がれ、皆の心の中にしっかりと残ることでしょう。私もぜひ聴いてみたいものです。
私自身、かつて被災地仙台市に住み、小学校の教壇に立っていた当時、宮城県沖地震を体験しました。学校では地震や火災の避難訓練は定期的に実施しますが、“津波”の想定の訓練はありませんでした。その後、何十年か経った現在、未曾有の大震災が襲ってくるとは誰が予想したでしょう。
まず、本研修会のメインテーマ、「東日本大震災について」と「風水害対策について」は映像とプリントによる説明がありました。災害時の特徴、被害の概要、津波の痕跡、観測状況、大震災による火災の状況、そして消防の活動等大変詳細に説明があり、見るほど聞くほどに、当時の現状の生々しさ、恐怖、戦慄が私の胸の中に押し寄せてきました。
発生が懸念される大規模地震(首都圏直下型地震)についても、家庭でできる取り組みや、地域での対策の啓発等、今後の重要な課題がいろいろとありますので、常に防災、防火に対する意識を高めて生きたいと思います。
講演では、「アメリカ式火災・防災プログラム」“驚きのプログラム”のお話です。長谷川祐子氏の「生き抜く力を育てる」リスクウォッチ(危機監視)「火災や災害から子供を守るアメリカの知恵」というテーマでのお話ですが、とてもユニークで日本の子ども達も学んで欲しい内容です。子どもが火災や犯罪から身を守るために、どうすればよいか、など段階的に習得するよう解説されています。
子どもの危機管理教育に大変新鮮で子どもの能力を大いに引き出す教育のように思いますし、私達大人も学びたいマニュアルです。
今回の研修会は前回にも増して大変重要な内容であり、被災地の方々の復興の礎となることを願いつつ、一人ひとりが協力し、助け合い、連携の維持強化の必要性を強く感じました。
平成24年9月27日(木)に豊明市消防本部等にて、「愛知県婦人消防クラブ連絡協議会幹部交流研修会」を行いました。
永坂会長あいさつ
研修会の風景
愛知県婦人消防クラブ連絡協議会は、県内521クラブ、クラブ員数24,854名で構成(平成24年4月1日現在)、婦人防火クラブ相互の連絡提携を密にし、防火に関する知識の向上につとめるとともに、婦人防火クラブの健全な発展を図ることを目的として活動しております。
本年度の県内研修は、今回で7回目の開催となり家庭防火を柱として、火災予防思想の高揚を図るとともに、明るく安全な家庭と地域を築くことを目的として、県内婦人防火クラブのリーダーが一同に集い、代表クラブの活動内容の発表をはじめクラブ員相互の情報交換と交流を深めました。
豊明市花き株式会社の視察風景
JRA中京競馬場の視察風景
本年度は、豊明市消防長のあいさつの後「豊明花き株式会社」、「JRA中京競馬場」の視察、午後からは刈谷市、尾張旭市及び豊明市のそれぞれのクラブ代表者による活動発表に続き、第15回市町村婦人(女性)防火クラブ幹部研修会の報告及び出席クラブ員による意見交換を行いました。
刈谷市の活動発表
尾張旭市の活動発表
豊明市の活動発表
この研修会において、参加クラブ員は「活動事例発表」を通じて、今後の婦人防火クラブの活動内容について大変参考となり、それぞれの地域へ持ち帰り、従来の活動に加える等参考となりました。
本年度は、クラブ員等約100名の出席を得て開催することが出来ました。今回の研修会開催にあたって、開催市の豊明市ご当局及び豊明市婦人防火クラブ(会長 青木昭子)の格別なるご協力をいただきましたことに対しお礼申し上げます。
<研修内容>
あいさつ
豊明市消防長
県婦人消防クラブ連絡協議会長
県防災局消防保安課課長補佐
1 県内婦人防火クラブ代表者活動報告
(1)刈谷市婦人消防クラブ連絡協議会(会長 柘植 文子 様)
(2)尾張旭市婦人消防クラブ(会長 西尾 末子 様)
(3)豊明市婦人防火クラブ(会長 青木 明子 様)
2 第15回市町村婦人(女性)防火クラブ幹部研修会報告
津島市婦人防火クラブ(会長 林 美智子 様)
大治町婦人消防クラブ(会長 明石 広美 様)
3 県内婦人防火クラブ員による意見交換会
発表者との意見交換及び出席クラブ員の活動状況等の情報交換
4 庁舎見学(豊明市消防本部施設見学) 等
[クラブ員の声]
- この研修を通じ、婦人防火クラブの方の日ごろからの活動努力に感謝するとともに、当クラブにおいても、さらなる活動の充実を図っていかなければならないと強く感じました。
- それぞれの市の取り組みに特色や工夫があり大変勉強になりました。刈谷市さんの「行事のあとは10人に伝授する」というのは、おもしろい取り組みだと思いました。
私たちの研修の成果が一人でも多くの方の役に立つように、少しでも地域に浸透するように努力していきたいと思いました。とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。