本講座は、地震発生の切迫性が指摘されている東海地震などの大規模災害に備えて、家庭防火や地域防災に必要な知識・技術を身につけ、地域防災の担い手となる人材を育成することを目的として、女性防火クラブ、社会福祉協議会及び(一財)日本防火・防災協会の共催により、平成25年6月15日~9月21日の間で4回に分けて開催し、約240名に参加していただきました。
1回目は、「災害時の自助・公助」のテーマで、前半は家庭防火・地域防災の講義のあと、バケツリレー、消火器・消火栓取扱いの初期消火訓練を行い、バケツリレーでは連帯感を持ち楽しく取り組む姿が見られました。後半は、宮城県石巻交流センター長の畠山卓也氏をお招きし、東日本大震災の経験から「多くのボランティアに支えられ」の演題で講演をいただきました。
第1回 講座(座学)
第1回 講座(実技)バケツリレー
2回目は、「災害時の応急手当」のテーマで、救命入門コースを実施、応急手当の重要性、胸骨圧迫、AED、三角巾の使用方法を学び、質問も多く出て、積極的に受講していました。
3回目は、「地震災害の心構え」のテーマで視察研修に出かけ、岐阜県広域防災センターにおいて、煙や地震の体験を行い、根尾谷断層地震断層観察館では、日本内陸部で起きた最大級の直下型地震である濃尾地震(マグニチュード8.0)でできた根尾谷断層について深く学びました。
第2回 三角巾の使用方法
第3回視察研修(県広域防災センター)
4回目は、「非常時の実践編」をテーマに、前半は女性防火クラブによる、非常時に役立つ空き缶でつくる「空き缶コンロ」を作成し、実際に炊飯に挑戦しました。見事に炊き上がると、歓声があがっていました。後半は、社会福祉協議会による災害ボランティアセンターの設置・運営訓練をロールプレイング形式で実施しました。
閉講式では、全4回講座を受講された方々に「講座修了証」を交付し、地域の防災の担い手として、地域の防災力の向上に協力いただくようお願いをしました。
第4回空き缶コンロ炊飯講習
第4回ボランティアセンター設置・運営訓練
9月4日水曜日、サンドーム福井で「防災ふれあいプラザ」を実施しました。
「防災ふれあいプラザ」は消防の仕事や消防車両に触れ、幼年期から防火や防災に対する関心を深めてもらおうと毎年行われているものです。
この日は越前市内の保育園と幼稚園あわせて38園から5歳児の幼年消防クラブ員が約800名サンドーム福井に集まり、スタンプラリー形式で、放水体験や煙体験など消防体験しました。
防火紙芝居を鑑賞する子どもたち
煙体験コーナーにて
地震体験のコーナーでは、園児たちは署員から東日本大震災の写真パネルの説明を受け、真剣なまなざしで聞いていました。その後、地震体験車で地震を体験し、一人ひとりが地震に対しての怖さや防災について学ぶきっかけになりました。
最後は全員で「火あそびはしません!!」と防火の誓いを行い、火の用心を約束してくれました。
この行事を通じて、防火・防災について学んでもらうことができ、とても実りのある1日となりました。
水消火器体験
放水体験
9月6日「第31回旭川市消防防火パレード」が市中心部の買物公園で開催され、消防音楽隊を先頭に、市内の幼年消防クラブ・婦人防火クラブ・スーパーエイジ防火クラブの各クラブ員ら約1,100人が行進しながら、市民に火災予防を呼びかけました。
パレードの途中からやや強い雨となりましたが、幼年消防クラブ員は鼓笛演奏や音楽に合わせて踊りながら元気いっぱいに「火の用心」を呼びかけ、沿道に詰めかけた市民の方々から大きな拍手が沸き起こっていました。
約1,100人が消防防火パレードに参加
幼年消防クラブ員による鼓笛演奏
また、婦人防火クラブ員は小旗を振り、スーパーエイジ防火クラブ員は火の用心の音楽に合わせて拍子木を鳴らしながら市民の防火意識の高揚を図りました。
かほく市防火委員会 表彰式 平成25年10月6日(日)午後9時より、かほく市立河北台中学校講堂及び駐車場内において約700人が参加し、秋晴れの中で行なわれました。
河北台中学校講堂では、多年にわたり共催行事に参加され功績があった2団体、また、防火ポスターを作成し優秀な成績をおさめた3名、及び、防災マップを作成した少年消防クラブ6団体に表彰状の授賞式が行なわれました。その後、幼年消防クラブによる鼓笛演奏及び遊戯が行なわれ、最後に一般の人でもAEDの取扱いが分かるようにと、女性防火クラブと消防職員による寸劇が行なわれ大変好評でありました。
駐車場内の体験コーナーでは「子どもロープ渡り体験」、「煙体験」、「水消火器取扱い体験」設営されて、参加者が楽しそうに体験をしている笑顔が見られました。また、かほく市キャラクタ(にゃン太郎)も参上し、防火フェスティバルを盛り上りました。防火フェスティバルに協力していただいている関係団体の皆様、また、来場した多くの市民の皆様方に消防への理解と防災への意識を大いに深めていただき楽しい時間を過ごしたと感じています。
女性防火クラブ及び消防職員によるAEDの寸劇
少年消防クラブが作成した
防火ポスター等を展示