恒例による婦人消防等指導者研修会が、去る2月8日(日)、9日(月)花巻温泉「ホテル千秋閣」大ホールにおいて実施されました。
研修会は、岩手県幼少年婦人防火委員会、岩手県消防協会並びに岩手県婦人消防連絡協議会の主催、(一財)日本防火・防災協会との共催の下、各市町村の婦人消防協力隊、婦人防火クラブ並びに各消防本部の予防担当職員等210名以上が出席して開催されました。
はじめに、岩手県幼少年婦人防火委員会会長大森忠雄岩手県消防協会長が、「ご来賓として、岩手県総務部総合防災室長の小向正悟様にご出席いただきました。 日ごろ、婦人消防協力隊並びに婦人防火クラブの皆様には、多忙なお仕事や家事のかたわら、各地域において火災予防活動や防災活動に積極的に取り組まれておりますことに対しまして、心から敬意と感謝を申し上げます。また、本日、晴れて表彰を受けられます皆様には、永年にわたり県の役員をはじめ、それぞれの地域で活動されたご功績が認められたものであり、心からお祝いを申し上げます。本日の表彰式に引き続きの研修会では、基調講演として、歌手で音楽活動とともに、森を再生するための植樹活動を、東日本大震災をはじめとする被災地で続けておられます、しらいみちよ様に「鎮魂と希望の祈り」と題して、盛岡地区消防本部予防課長の畠山和宏様からは、「住宅防火への取り組みについて」と題してご講演をいただきます。また二つの地域から活動発表をしていただきますので、よろしくお願いいたします。」等と挨拶されました。
主催者挨拶のあと、来賓として出席された岩手県総務部総合防災室小向正悟室長より祝辞をいただきました。
210名以上が出席して
小向室長より来賓挨拶
続いて表彰式が行われ、千葉とき子岩手県婦人消防連絡協議会長が式辞を述べられました。今年度の受章者は、県役員功労章7名、地区役員功労章11名、市町村役員功労章42名、隊(会)員功労章78名、2団体に対して団体功労章が授与され、功績を讃えました。
各表彰授与後、受章者を代表して、前副会長・山内紀美子氏前宮古市婦人防火クラブ連合会会長が謝辞を述べられ、表彰式の一切が滞りなく終了しました。
基調講演は、「鎮魂と希望の祈り」と題して、歌手のしらいみちよ氏にさくらやアヴェマリアなどの歌や被災地におもむいた際の経験など、貴重なお話しを頂戴し、全員で「浜辺の唄」と「ふるさと」を合唱しました。また、アンコールにも応えていただきました。
続いての活動発表では、県内の婦人消防協力隊の2名の隊(会)長が活動発表を行いました。
まず「山火事に伴う活動について」と題して、岩手町婦人消防協力隊朽木ヨシミ隊長が、五月に岩手町の山林で発生した山火事の時の炊き出し等の婦人消防協力隊の活動状況について発表されました。
表彰式の様子
朽木隊長による活動発表
次に、「歴史に見た婦人消防のこれからと取り組みについて」と題して、紫波町婦人消防協力隊連合会阿部由利子会長が、紫波町における婦人消防の成り立ち、紫波町婦人消防協力隊連合会の住宅用火災警報器の共同購入活動や今後の展望について発表されました。
2日目の研修は「住宅防火への取り組みについて」と題して、盛岡地区広域消防組合消防本部予防課長畠山和宏氏に身近な火災の原因と対策及びローラー作戦による住宅火災警報器の設置指導など住宅防火の取り組みについてお話をいただき、2日間の実り多い研修を終了いたしました。
阿部会長による活動発表
長畠氏による講演
佐賀関女性防火防災クラブが
設置した避難呼び掛け看板。
同クラブ瀧川会長(左)、会員の西田さん 佐賀関女性防火防災クラブ(瀧川千代美会長以下150 人)は、大分県大分市大平の国道197号沿いに、津波が起きた場合に避難を呼びかける看板を設置しました。
設置場所は間近に別府湾が迫り、大きな津波被害が予想されている場所です。また国道九四フェリーで四国と行き来する県外ドライバーが多く通行しており、土地勘がないため避難先が分からない恐れがあります。
瀧川会長は、このような事態を予想して自身が所有している空き地に自費で「地震・津波の時はここに車を止めて高台に避難!」と示した看板設置しました。
252名が研修会に参加 市内27校区の女性防火クラブで構成される久留米市女性防火クラブ連合会は、毎年クラブ員の福岡県消防学校入校を実施し、これにより女性防火クラブ課程を修了したクラブ員を防火指導員として位置付けています。
平成26年度現在の防火指導員数は584名であり、この防火指導員の地域防災リーダーとして必要な知識及び技術の向上と各校区防火指導員間の情報交換により校区同士の連携を強化し、互いに防災力を高め合う地域防災ネットワークの構築を目的として実施しています。平成27年1月31日(土)に久留米市城南町のブリヂストンクラブで開催された今回の研修会は、前年と同様に消防職員の指導によりAEDを使用した心肺蘇生法の研修を行いました。
人工呼吸法
AEDを使用した心肺蘇生法
この研修によって、参加した252名の防火指導員が救命及び応急手当要領の技術を向上させたことはもとより、各校区間の意見交換による地域防災力の向上、消防と女性防火クラブとの連携強化にも繋がったと思っております。
西和消防署では、毎年、女性防火クラブ員に対し、火災予防や災害に関する知識を深め、防火・防災意識の高揚を図ることを目的として防火研修会を実施しています。
今回は、春季火災予防運動中の平成27年3月2日(月)に、斑鳩町女性防火クラブ(会長 清水良子)の29名が、揃いの法被を身に着け防火研修会に参加しました。
研修会では、昨年の近畿ブロック幹部研修会参加クラブ員が、当研修会で得た防火・防災知識を他のクラブ員にも伝えることにより知識を共有し、防火意識の高揚を図りました。
今回の研修会によって、クラブ員それぞれが今後のいろいろな啓発活動において、防火・防災知識を地域住民にも伝えて、地域の「防火の輪」をより一層広げて行こうとの思いを新たにしました。