「第34回婦人防火推進大会」を開催
宮城県 名取市消防本部
平成30年10月19日(金)、名取市文化会館中ホールに於いて第34回婦人防火推進大会を開催しました。
当日は、320名の婦人防火クラブ員が参加しました。
会場の様子
会長挨拶
記念講演では、落語家・六華亭遊花師匠を講師に招き、「なまって 笑って コミュニケーション」と題し講演を行っていただきました。
地域での交流・コミュニケーションが大切であり、顔の見える関係の構築が災害時にも大変重要である事について、身近な生活の中での話も織り交ぜながら楽しく貴重な講演となりました。
体験発表
記念講演
最後に参加者全員で防火宣言を唱和し、地域の防火・防災の誓いを新たにしました
防火宣言
住警器PR
平成30年度関東地区女性防火クラブ連絡協議会幹部地域研修会の開催について
千葉県婦人防火クラブ連絡協議会
会長 竹内 久子
猛暑続きの夏が過ぎ、めっきり秋の気配に包まれた去る平成30年10月23日(火)・24日(水)の両日、
千葉市中央区のホテルポートプラザちばにおいて関東ブロック各県市から防火クラブ幹部の皆様のご参集をいただき、平成30年度関東地区女性防火クラブ連絡協議会幹部地域研修会が開催されました。
本県での当研修会は4回目を迎えました。これも偏に各都県の消防・防災関係者の皆様のご協力の賜物と心より御礼申し上げます。
主催は、(一財)日本防火・防災協会及び千葉県婦人防火クラブ連絡協議会、また、後援団体として総務省消防庁、(公財)千葉県消防協会、千葉県少年婦人防火委員会のご協力を頂きました。
はじめに、千葉県婦人防火クラブ連絡協議会の竹内久子会長及び日本防火・防災協会の西藤公司理事長の開会あいさつに続き、来賓の千葉県防災危機管理部次長 吉田篤史様及び千葉県消防協会会長 石橋 毅様からご挨拶を頂きました。
1 防災講話
「女性(婦人)防火クラブと地域防災力の充実強化」
講師として、総務省消防庁国民保護・防災部防災課地域防災室の対策官(兼)消防団専門官 手塚康長様に講話をお願いしました。
(1)最近の自然災害等の発生状況と課題
① 変化・多様化する災害
近年、風水害は多発化、大規模化、激甚化し、特に豪雨が増加傾向であり、雨の降り方にも変化がみられる。 平成30年7月豪雨による人的(死者224人)、 物的被害等。
② 火山噴火が多発
多くの火山噴火が発生。平成30年の草津白根山等
③ 大規模地震の危険性
平成28年熊本地震、平成30年6月の大阪北部を震源とする地震、9月の北海道地震は記憶に新しいところ。
今後発生が懸念される主な大規模地震として、南海トラフ地震、首都直下地震(その他南関東の地震)
(2)自助・共助の重要性
大規模災害時には公助に限界がある。
災害の被害軽減のためには自助・共助が重要。
(3)地域防災力の充実強化における女性(婦人)防火クラブの活動
①防災対策の段階で女性が関与する重要性
②男女共同参画の視点からも女性の関与を
③女性(婦人)防火クラブの活動、予防啓発の重要性
(4)地域防災力の充実強化に関する消防庁の取り組み
住民の自主防災活動に対する多様な主体との連携の推進、住民への啓発と活動の強化、人材育成の取り組み、自主防災組織の「質の向上」を目指す。
(5)住宅用火災警報器
設置義務から10年が経過したので、交換時期、メンテナンスの必要及び連動型住警器へ交換することが望まれる。
2 特別公演
司会者から、本日の特別公演にお招きした語り部の平野啓子さんのご紹介と感謝の挨拶がありました。
講演に先立ち平野啓子さんから自己紹介を頂きました。
「私は『消防魂』の意気込みが大好きです。芸能人で組織されている『消防応援団』にも結成当初から協力させて頂いております。
また、平成30年3月には国技館で天皇皇后両陛下ご臨席のもと開催された自治体消防制度70周年記念大会では司会を務めさせて頂きました。本日お話をさせて頂くことを楽しみにしておりました。」
平野啓子さんは今年語り生活30周年を迎え、7月に東京都目黒区内、10月には地元東京都府中市で講演。
観客は語り魂と情熱に圧倒され、盛大な拍手を受け、国内のみならず外国においても『語り』の意義や魅力を伝えるため文化庁文化交流使として「語り文化を世界へ」~声で伝える日本文学の旅~として海外でも公演しております。
(1)「稲むらの火」の語り
「村の高台に住む庄屋の五兵衛は、地震の揺れを感じた後、海水が沖合へ退いていくのを見て津波の襲来に気付く。祭りの準備に心奪われている村人達に危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に火をつけた。
火事を見て消火の為に高台に集まった村人たちの眼下で津波は猛威を振るう。
五兵衛の機転と犠牲的精神によって村人たちは皆津波から守られた。」
「稲むらの火」は『濱口五陵』になりきった平野啓子さんの語り、身振り、手振りを交えた素晴らしい演技に圧倒された。
出席者の皆さんから感動の拍手が会場のあちこちから響き渡りました。
(2)平野啓子語りの世界 江戸を舞台にした家族の絆~『ちっちゃなかみさん』(平岩弓枝作)~
「向島の笹屋(豆腐料理屋)の20歳の一人娘お京。自分の思う男を両親に告げた。しかし妻帯者かどうかも知らない。両親の嘉平夫婦が自ら信吉を訪ねると、応対に出たのは11歳の加世(「ちっちゃなかみさん」と呼ばれている)。お京は自分の気持ちを直接信吉に打ち明けたが、信吉はあと10年ほどは嫁はもらえないし、待ってくれともいえないと答える。
信吉は両親が亡くなるとき、幼い加世と治助を育てることを約束していたからだ。子供たちの父親(やくざ)から子供たちと笹屋を守る必要がある。
お京はその日は部屋で泣くが、翌日にはいつもの娘に戻り、一生一人でいるという。嘉平・お照夫婦は、突然現れた加代から信吉兄ちゃんを養子にと懇願される。
もし貰ってくれるなら自分たちは出ていくという。姉弟を送るために頼んだ船を待つ間、夫婦は菓子をもとめるが、お照に突然「お京を嫁にやりましょう。その代わり加代と治助を貰おう」という。
【ちっちゃなかみさん】に登場する人物10名程を巧みな語り口で声を変えて見事に話され、聞く人を感動の渦と涙、家族の絆に感動し、目頭が熱くなった参加者は少なくなかったようです。
3 活動状況の発表
最後に、各都県会長から活動状況を発表して頂きました。
各都県の特性を生かした活動は大変勉強になりました。
4 交流会
会議終了後に開催された交流会は大変盛り上がりました。
今回の研修会の感想をお聞きしたところ
- 自然災害の恐ろしさをプロジェクターの映像で再確認しました。
- 日頃から自助・共助連携、コミュニケーションが如何に大事であるかを痛感しました。
- 平野啓子さんの語りを拝聴して、プロの語り部、カタリスト、素晴らしい語りに大変感動しました。
- この度の研修会の企画が最高で、大変満足でした。
等々感動のお言葉を多数いただき、初日の行事は無事終了しました。
2日目は
(1)東京ディズニーリゾート防災監視センター視察
防災担当の専門部署が1日3交代・24時間体制で監視している。
海抜5メートルの位置に、60万平方メートルの広大な敷地。災害時ボタンひとつで全施設に迅速に連絡が行き届く。
年4回全従業員による防災訓練を実施しており、このほか毎日の点検も怠ることなく防災活動に努めているとのことでした。
(2)浦安市消防本部を訪問
東京ディズニーリゾート防災監視センター視察後、浦安市消防本部を表敬訪問しました。
同市には国の内外から来訪者が多く、それだけに消防防災を担う責任の重さを痛感させられました。
以上をもって、平成30年度関東地区女性防火クラブ連絡協議会幹部地域研修会は参加いただきました皆様のご協力により盛会裏に終了することが出来ました。有り難うございました。
終わりに開催に当たりご協力を頂きました(一財)日本防火・防災協会をはじめ、総務省消防庁、(公財)千葉県消防協会、千葉県少年婦人防火委員会及びご参加いただきました皆様に心から感謝申し上げます。
「第32回 防火研修会」を開催
宮城県 岩沼市婦人防火クラブ連絡協議会
岩沼市婦人防火クラブ連絡協議会(郷内妙子会長)主催による防火研修会が去る平成30年11月25日(日)午前9時30分から、岩沼市民会館大ホールにおいて開催され、市内婦人防火クラブ員439人が参加しました。
会場の様子
防火防災作品優秀者表彰
郷内会長から「皆さんのご協力を得て、防火の輪を広げましょう」との挨拶で開幕、続いて、市内小学校から募集した優秀防火・防災作品の表彰が行われポスターの部、標語の部、作文の部のひと入賞者に表彰状及び記念品が贈られました。受賞後、最優秀作文として岩沼小学校6年生 江刺さんの題名「身の回りの火事に気をつけよう」の発表がありました。受賞した作品は今後、防火意識の高揚に役立てることにしています。
講演では、東北落語 六華亭 遊花さんを招き「なまって 笑って コミニュニケーション」と題し講演をいただきました。
最優秀作文発表
六華亭遊花さんによる講演
アトラクションでは市民歌「花とみどりとほほえみと」に合わせてストレッチ体操や紅葉(もみじ)、ふるさとの合唱を披露していただきました。
最後に全員で、郷内会長の先導により『自分達の地域から火災を出さない、自分達の地域は自分たちが守る』という防火宣言を全員で唱和し、改めて地域防火・防災の担い手として活動への取り組みを更に推進していくことを誓い、研修会を終了しました。
アトラクション
防火宣言
「加古川市婦人防火クラブ研修大会」を開催しました
兵庫県 加古川市消防本部
1部式典 婦人防火クラブ修了証交付式 加古川市婦人防火クラブ連合会では、平成30年12月2日(日)に一年間の活動を締めくくる「加古川市婦人防火クラブ研修大会」を開催しました。
1部式典では、修了証の交付、クラブ員による体験発表を行い消防教室での成果を発表しました。
2部講演会では、姫路市立城の西公民館館長の西影裕一氏を講師に迎え「近未来の震災に備える~山崎断層帯地震、南海トラフ地震~」と題した講演を行いました。
講演では、近年多発している地震や近い将来発生が危惧されている山崎断層帯地震、南海トラフ地震などについて解説していただき、婦人防火クラブ員として何をなすべきかという話を中心に、講師自ら考える行動プランをご紹介いただきました。講演後、クラブ員からは「災害に備えて行動を起こすきっかけとなった。」という意見が聞かれました。
この研修大会を実施した結果、災害が発生した場合に「みんなのまちはみんなで守ろう」をいう自助共助の精神に基づいた活動を積極的に推進していくうえでよい契機となりました。
婦人防火クラブ 体験発表
2部講演会 西影館長による講演