秋本敏文会長
新年おめでとうございます。と申しあげますが、このところ全国各地で火災、自然災害が相次いで発生し、さらに新型コロナウイルス感染症拡大防止が大きな課題になっていますので、皆様心穏やかでないものがおありではないでしょうか。でも、何とか、新しい年をよい年にしたいというお気持ちをお持ちではないかと思います。皆様とご一緒に新年が無事平穏なよい年でありますよう願いたいと思います。
さて、今も申しあげましたが、最近これまでの経験を大きく上まわる大雨など災害の様相が変わり、社会、経済の状況も変化してきています。今年は東日本大震災から10年目を迎えますが、あの大地震、大津波の時以来、これまでの経験に基づく「想定外」は通用しないと思わざるを得なくなっており、私は「新たなる災害環境」への対応を考えなければならないのではないでしょうかと申しあげたりしています。そして、その場合、大事なことは、防災の原点は「地域」にあるとの思いのもと地域の、また関係の皆様のご参加、ご活躍でのりきることだと考えられます。
日本防火・防災協会の事業は、ご存じのようにこのことと大変密接に関わっています。防火・防災管理者の養成はもとより、自主防災組織、女性防火クラブ、少年消防クラブなどの皆様の活動を応援することも地域の防火防災体制づくりに直結します。
そして、平成27年4月創刊の総合情報誌「地域防災」は、各地のお取組の様子等をお伝えする情報提供の役割を果たさせて頂いています。
新しい年は、冒頭に申しあげましたように、大変厳しい状況でスタートしますが、何とか力を合わせてのりきり、よい年にしたいものです。
私たちの協会もできる限りの努力をいたします。
皆様のご健勝ご多幸を心からお祈り申しあげます。