前年同期と比較すると、建物火災、車両火災は現象しましたが、それ以外の火災種別における火災が増加しています。特に、林野火災は前年同期比35.3%(422件)の増加となり、注意が必要です。
① 総出火件数は30,659件、前年同期比1,280件の増加
総出火災件数は30,659件で、前年同期より1,280件増加(+4.4%)しました。
火災種別ごとにみると、建物火災は76件、車両火災は83件、それぞれ減少しましたが、林野火災は422件、その他火災は997件、それぞれ増加しました。
② 総死者数は1,187人、前年度比55人の減少
火災による総死者数は1,187人で、前年同期に比べると55人減少(-4.4%)しました。
負傷者は、4,755人で前年同期より38人増加(+0.8%)しました。
③ 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は689人
住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は689人で、昭和54年以降の1月~6月期において過去最多であった前年同期と比べると24人減少(-3.4%)となりました。なお、このうち415人は65歳以上の高齢者となっており、これは前年同期比10人の増加、全体の60.2%をしめております。
④ 出火原因の第一位は「放火」、続いて「たばこ」
全火災30,659件を出火原因別にみると、「放火」3,473件(11.3%)、「たばこ」3,297件(10.8%)、「こんろ」3,155件(10.3%)、「放火の疑い」2,684件(8.8%)、「たき火」2,087件(6.8%)の順となっています。また「放火」及び「放火の疑い」を合わせると6,157件(20.1%)となっています。