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2008年7月

1.災害情報

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財団法人 日本防火協会

 6月14日(土)午前8時43分頃、岩手県内陸部を震源とする強い地震が発生、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱を観測しました。仙台市や隣県の秋田県湯沢市でも震度5強を観測、東北地方から関東地方の広範囲で揺れを感じました。
 気象庁は、震源は岩手県内陸部で、マグニチュード7.2、震源の深さ約8キロと発表し、今回の地震を「平成20年 岩手・宮城内陸地震」と命名、体に感じる余震も360回を数え、「今後も大きな余震の可能性があり注意が必要な状況にある」と発表しました。

1 被害の概要
 強い地震により土砂崩れや道路寸断、それに伴う集落の孤立、落橋、バスの転落事故、地震が起因したと思われる交通事故などの被害が明らかになってきました。今回の地震で土砂崩れ等により、多くの人的被害が発生しましたが、特に、栗原市の旅館では上流からの土砂崩落により多くの犠牲者を出しており、他の地区を含めていまだ10名の行方不明者が確認されておらず、関係機関が懸命の捜索、救助活動を実施しております。


人的被害

住宅被害

ライフライン関係(最大時)

死者

12名

全壊

23棟

停電29,005戸

行方不明者

10名

半壊

39棟

水道5,557戸

負傷者

447名

一部破損

876棟

 

 

 

建物火災

4件

 

(7月9日発表の総務省消防庁公表資料より)

2 婦人防火クラブの支援活動
 岩手県・宮城県の婦人防火クラブ(多くは婦人消防協力隊です)は、発災後すぐに住民の安否確認や避難誘導、避難所での炊き出しにと奮闘しました。
当協会では、婦人防火クラブ員の活動を支援するため、早速支援金を送りました。

災害(地震)に対する備え!!
 世界各地で地震等の災害が多発しており、多くの人的被害及び家屋等の損壊などにより、被災後の生活再建に大変な努力と労力そして経済的にも大きな負担を強いられております。
 日本防火協会では、普段からの備えと不意に襲ってくる災害・・・その時の対応、被災した後の対応などについて、防火ネットニュース、メールマガジン、小冊子の発行などで様々な角度から紹介してきましたので、今後の備えとして下記の小冊子などにより今一度振り返ってみていただきたいと思います。

1 小冊子について
そのときどうする「防災サバイバル読本」  ㈶日本防火協会発行
地震発生! その時どうする?
地震発生! その後どうする?
  災害事例と対応等について詳しく紹介しています。

2 メールマガジン掲載及び小冊子について
① かざまりんぺいの「サバイバルクッキング」生きのびる知恵
食を通して生きのびる方法を考えましょう。
   小冊子     平成18年5月 ㈶日本防火協会発行
   メールマガジン 平成17年1月~平成18年3月まで掲載

② かざまりんぺいの「生きのびるための12のサバイバルテクニック」
火を起こす、水を得る、ロープワーク、切る技術といったイザというとき役立つテクニックを紹介しています。
   小冊子     平成19年9月 ㈶日本防火協会発行
   メールマガジン 平成18年4月~平成19年3月まで掲載

3 メールマガジン掲載中
① 「食と防災」・・・坂本廣子先生
 震災の被害をどれだけ少なくすることができるか、そのために今何をしなければならないか、何を備えておかなければいけないか等について、12回の連載で紹介しています。
   メールマガジン 平成19年7月~平成20年6月まで掲載

② 非常時マニュアル!これで安心「ゴミとトイレ」徹底対策講座
 災害時、最も問題なことは水、ガス、食料でなく、トイレだと神戸の被災者の一人は言っております。そして生活再建のために重要なものがゴミ問題です。これらのことについて、かざまりんぺい先生が紹介しています。
   メールマガジン 平成20年4月から掲載中

③ 「もし、一日前に戻れたら」
 被災から一定期間を経過した、被災者、災害体験者の皆様が「もし、災害の一日前に戻ることができたら、あなたは何をしますか?」をテーマに紹介しています。
   メールマガジン 平成19年7月から掲載中

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