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2008年9月

10.地方からの便り

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埼玉県 入間市消防本部


これから始まる宿泊研修
 入間市消防少年団は、7月26・27日の2日間に渡り、入間市青少年活動センターにて宿泊研修を行いました。総勢64名中36名の団員が夏休み期間中の忙しい中、研修に参加しました。今回の宿泊研修は、災害地における避難所生活の体験を通し団体行動において、お互いを思いやりながら協力して困難を乗り越える心「共助の心」を養う事を目的の研修です。団員達は夏の強い日差しの中、これから行う研修に期待と不安の入り混じった表情を浮かべていました。



AEDの取扱い訓練
 日中の訓練では、ロープを登ったり、渡ったりとハードな体験をしました。元気な団員達も、さすがに弱音を言う場面も見受けられましたが、お互いに励ましあって全員がやり遂げました。又、いざという時に団員がスムーズに人命救助をできるようにAEDの取り扱い訓練も実施しました。
 夕食は皆でカレー作りをしました。まずは飯盒炊飯をするため、マッチやライターを使用せずに火起こし器を使用して火を起こし、やっとの思いで薪に火をつけました。苦労して完成したカレーライスだったので、「今までの人生で一番美味しいカレーだ」と喜んで食べていました。就寝場所には布団や毛布は一切なく、ダンボールを集めて寝床を作りました。ダンボールの数も限られているため、
宿泊研修に参加した少年消防団員
分け合って全員が使えるように工夫し完成しました。被災地に比べ物品等は揃っておりましたが、疑似体験することにより被災した時の大変さが体験できたのではないかと思います。
 また8月5日には、市内の新久小学校のプールにおいて着衣水泳体験を実施しました。今回の研修には真夏の強い日差しの中22名の団員が参加しました。
 泳ぎが得意な団員達も洋服を着た状況下では思うような行動が出来ずに苦労していましたが、体力を消耗せず、どうしたら泳ぎやすいか等をそれぞれで考え実践していました。指導員として夏休み期間中にもかかわらず、同小学校の教諭3名により、水辺に落ちたときの対処や、
着衣水泳訓練
身近なペットボトルを浮き輪の代わりに用いて長時間浮く方法等を熱心に指導していただきました。さらに入間市消防本部救助隊による水難救助訓練を披露しました。団員達にとって水辺での行動には細心の注意を払う事を再確認した有意義な研修となりました。


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福井県 嶺北消防組合

 嶺北消防組合管内にある少年消防クラブの合同交歓会が7月30日(水)、坂井市の「ゆりの里公園」において開催されました。
 交歓会には管内の28小学校より約360名が参加し、防災ヘリコプターによる救助訓練を見学した後、全6種類の様々な消防体験に挑戦しました。中でもロープ渡りの訓練では悪戦苦闘したようで、渡りきったあとに頬を紅潮させながらも満足そうでした。また、住宅用火災警報器の説明の時にも「私の家はまだ取付けてないから、お母さんに教えなきゃ」と必要性を感じていました。
 クラブ員の交流を図りながら防火意識を高めてもらうため、本年は他校のクラブ員を交えた班を編成し、班ごとにパズルやクイズ等の協力した活動や体験等を通じて、クラブ員相互の親睦も深めていました。体験終了後には「次回はいつあるの?今度もまた参加したい」と意欲的に話しているクラブ員もいました。


住宅用火災警報器の学習中

放水体験

参加者で記念撮影

ロープ渡り訓練 奮闘中です
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熊本県 天草広域連合消防本部

 8月4日・5日、今回で16回目となる阿蘇市立中通小学校BFCと天草市立高浜小学校BFCとの交流会を、本年は阿蘇市で開催しました。
 交流会は阿蘇市長の歓迎の挨拶に始まり、通常点検では、マイクロバスで3時間半という長旅の疲れも見せずに、高浜小学校BFC隊員は気合いの入った点検を披露しました。その後、両クラブ員揃ってアゼリア21のプールで遊泳を楽しみ、宿泊場所の古代の里キャンプ村では、一緒にバーベキューや花火をするなど、交流を深めました。
 翌朝は中通BFCの保護者の心のこもった朝食を頂き、お別れ会では来年の天草での再会を約束していました。



 中央消防署苓北分署では、8月5,6日の2日間、小学生体験入署を開催しました。苓北町在住の小学生4~6年生を対象にしたもので、平成元年から始め今回で20回目を迎えました。
 訓練用水消火器や屋内消火栓を使用した消火訓練をはじめ、高さ7mの訓練塔を利用しての救助訓練も行いました。屋内では、学習会や消防クイズ、AEDを用いた心肺蘇生法など盛りだくさんの研修内容となっており、規律正しい団体生活での様々な体験を通して、消防の仕事を理解するとともに防火の重要性を認識、充実した2日間を過ごしました。参加した子供達からは「来年も参加したい」という声が多数聞かれ、夏休みの良い体験になったようです。



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埼玉県 幸手市消防本部


クラブ員が放水体験
 昔は舟運で栄えた権現堂川、今では堤が整備され、四季折々の草花が楽しめます。「桜の花のトンネル」は特に見事で、春になると県内はもとより関東一円から大勢の方が訪れます。このような自然豊かな地元の権現堂川小学校の児童4~6年生の男女38名を対象に少年消防クラブ員の募集を呼びかけた所、半分以上の20名の児童が手を挙げました。幸手市内では初の結成となります。
 早速、8月7日(木)午前8時30分から同校において、「権現堂川地区少年消防クラブ」を発足、活動を開始しました。
 クラブは火災予防について学び、正しい防火意識を身に付け、規則正しい明るく元気な少年に育つことを目的としています。
 当日は今夏最高の猛暑日でしたが、元気に笑顔で会場に入り、会場ではクラブ全体会議が開催され、参加者一致で正副委員長が選出されました。


クラブ員が119番通報の体験

クラブ員が消火訓練

 消防体験では、「119番通報体験」「煙中体験」を行い、「通報の仕方」や「煙の性質と避難方法」を学習し、「消火器取扱訓練」「消防車放水体験」「消防車両乗車体験」では、消防職員の指導のもと、楽しそうに声を掛け合いながら体験をしました。
 体験終了後の反省会では、参加した全員から「とても楽しかった。また参加したい」、「救急法も習いたい」、「レスキューも体験したい」などの活発な意見があり、同校の教育目標である『自立と自律』『にこにこ いきいき 瞳輝く権小っ子』の姿勢がとても良く表れていました。
 最後に閉会式では、会員カードの「7つの誓い」を唱和して無事に活動を終了しました。


クラブ員が119番通報の体験

クラブ員が消火訓練
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福岡県 八女消防本部

 八女市上陽婦人防火クラブ、八女市上陽消防団、八女市上陽校区区長会は、住宅防火対策の普及啓発活動のため行政と連携を図り、8月20日、八女市上陽校区住宅用火災警報器設置推進計画を策定、住宅用火災警報器を期限内(平成21年5月31日)に32行政区内の住民を対象として、設置推進することにしました。
 計画での主な取り組みとして、八女市上陽婦人防火クラブは普及啓発活動を担当、八女市上陽消防団は斡旋と設置を担当、八女市上陽校区区長会は消防団や婦人防火クラブに対する協力を担当することとし、行政(八女市役所上陽支所、八女消防署上陽分署)はそれぞれの団体の取り組みに対する支援を強化します。
 参加された皆さんが住宅用火災警報器と住宅防火の重要性について改めて認識を深めていただき、今後も八女市上陽校区の防火防災意識の普及啓発に努めるよう誓いました。

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