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2009年1月

6.住宅用火災警報器設置促進に向けて

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(財)日本防火協会 片山会長新春ご挨拶

北海道 根室市婦人防火クラブ連絡協議会


住警器のアンケート調査を行う
婦人防火クラブ員
 北海道少年婦人防火協議会からの助成金を受け、根室市婦人防火クラブ連絡協議会(会長=松浦真知子、13クラブ、会員1,019名)は、住宅用火災警報器PR活動を10月5日(日)第24回根室産業フェスティバル会場で行いました。
 当日は、特設会場内にテントを張り、住警器PR用のぼりを立て、来場者に設置促進のためのポケットティッシュ、パンフレットを配布、住警器に関するアンケート調査を行い、協力者の中から抽選で住警器をプレゼントいたしました。天候に恵まれたこともあり、会場には多くの市民が訪れ、効果的な活動が実施できました。
 毎年実施される根室市総合防災訓練ではD型軽可搬消防ポンプを活用し初期消火訓練や陸上自衛隊と連携した炊き出し訓練を実施し、地域に根ざした防災活動を行いました。


陸上自衛隊と連携しての炊き出し訓練

消防ポンプによる初期消火訓練
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(財)日本防火協会 片山会長新春ご挨拶

北海道 白老町婦人防火クラブ連合会

 白老町内には現在、婦人防火クラブ7団体、585人のクラブ員が活動しております。顧みますと、各クラブが発足以来、各地域単位の活動として防火映画会や消火器の取扱訓練、普通救命講習、各地区防災訓練、出初式パレード、町内大型店舗前での防火チラシ配布等、さまざまな活動を実施してきました。これら町内の婦人防火クラブ相互の連携を密にして協調を強化し、活動の充実強化を図ることを目的に設立したのが「白老町婦人防火クラブ連合会」であり、今年で発足25年を迎えることができました。
 以来、みなさまの熱心なご指導と会員の努力と協力のもと、クラブの目的である『我が家からは絶対に火を出さない』を合言葉に火災予防啓発に取り組んできました。
 活動事例発表として、平成18年6月から設置義務化になりました住宅用火災警報器の設置促進活動の取り組みについて紹介させていただきます。
 まず始めに取り組んだことは、町内婦人防火クラブ員に消防職員の指導のもと、住宅用火災警報器設置義務化の概要説明、有効性、警報器の種類、設置基準、猶予期限、金額等の説明及び悪質訪問販売の対処方法等の内容で勉強会を行い、各クラブ員に知識習得を努めさせ、それを基に各町内会での普及啓発に役立てようと考えました。
 実際に私の住んでいる地区において、消防団員による一般家庭防火査察を行ったところ、設置義務のない場所に住宅用火災警報器が設置されている一般住宅が数件見つかり、その設置業者は全て同一の町外業者で、後日、消防本部でその設置業者に確認したところ、業者の間違った条例解釈が原因と判明しました。
 このような事からも各クラブ員におかれましては、ただ設置を呼び掛けるのではなく、一人一人が必要な正しい知識を身に付け、住宅用火災警報器の重要性を地域にPRしていく必要があることを痛感いたしました。また、発見して下さった地域の消防団員についても、他に本業がありながらも休日を利用し日々訓練、研修を積み重ね地域を守ってくれていると思うと本当に感謝せずにはいられません。私たちも大いに見習わなくてはいけません。


消費生活展での住警器や防炎製品の展示

住警器のPRブースでアンケートに
回答する来場者(しらおい港祭りにて)

 次に実施したのが、住宅用火災警報器のPR及びアンケート調査です。これは、大勢の人が集まる町内大型店舗前、また毎年開催される消費生活展や町内祭典会場、婦人防火クラブ町内会において意欲的に実施しました。
 町内のお祭り会場での事ですが、PR活動中に一般住民から「本当にこの火災警報器はちゃんと機能するの?いま吸っているタバコで試していいですか」と尋ねられ、その場で実演したところ、すぐさま「ピィーピィー火事です!火事です!」と会場内に響きわたり、その町民は「これはいいものだ!」と感心していました。このように一人でも多くの町民に住宅用火災警報器の良さをわかっていただき、言いようのない喜びがこみ上げてきました。
 この様な活動を通して得たアンケート結果から、町民の住宅用火災警報器の認知度及び設置状況など、様々な意見を聞くことができました。この貴重なアンケートの疑問・質問にわかり易く答えた内容を町の広報紙へ掲載し、町内の住民に対し積極的にPR活動を実施してきました。
 これまでの様々な住宅用火災警報器設置普及活動をふまえ、これから私たちが実施しようと動き出しているのが住宅用火災警報器の共同購入であります。いま多くの市町村の共同購入実践事例が紹介されている中、町内会の協力体制、取り付け方法、機器メーカー選択等と課題は山積していますが、これからたくさんの協議を重ね、また先進地の成功事例等を参考にして取り組んでいこうと思っています。
 最後になりますが、これまでの婦人防火クラブ活動に関しては、努力してもなかなか成果が目に見えづらい部分もありましたが、今回の住宅用火災警報器普及啓発活動を通して感じたことは、クラブ員が一致団結し努力すればするほど成果が見られ、またこれが婦人防火クラブの活性化にもつながっていると実感しました。
 住宅火災で亡くなられる方を一人でも減らせるようクラブ員一同、地域における役割を再認識し、さらなる設置促進活動に取り組んでいきたいと思っております。

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