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静岡県 富士宮市芝川町消防組合
当組合では、毎年消防フェスティバルを実施しております。本年は、10月18日(日)午前9時より約1,700人が参加し、富士山を背に晴天の中で行われました。
消防フェスティバルの目的は、複雑化する火災から住民生活を守るためには、自主的な防災体制の確立が急務とされているなかで、消防フェスティバルを通して消防とふれ合うことにより、防火思想の一層の推進を誓い合い、住民の安心、安全を確保するため実施されています。
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防火ポスターの入賞作品の表彰 プログラムは、第1部式典、第2部イベント、競技の構成です。
式典では、幼年消防クラブ員、少年消防クラブ員から防火ポスターを応募し、幼年消防クラブ員163作品、少年消防クラブ員99作品のうちから入賞作品23作品を式典の中で表彰しました。また、第2部は、アトラクションから始まり幼年消防クラブ員による「鼓笛隊演奏」、「ダンス」等が披露され拍手の渦でした。
幼年消防クラブ員及び少年消防クラブ員の保護者も参加していただき、元気いっぱいに体を動かしていました。特に、火事場の〇〇力(タイヤ取りゲーム)、綱引きトーナメントの競技にあっては熱い戦いを繰り広げていました。
会場に設けた各コーナー(展示・体験・非常食・バザー・出店)も盛況でしたが、特にミニ消防車が長蛇の列になるほど人気があり、子供たちが気持ちよさそうに乗っているのが印象的でした。
半日のひと時でしたが、会場に来て頂いた市町民の皆様方には、有意義な時間を過ごして頂いたものと感じました。
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幼年消防クラブ員による鼓笛隊演奏
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クラブ員の保護者が参加しての
熱い戦い
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山口県 下関市消防局
平成20年10月18日(土)に2008防災フェア((財)日本防火協会・下関市少年婦人防火委員会共催)が下関競艇場で開催されました。天候にも恵まれ、多彩な屋外イベントを開催するのに絶好の日和となりました。
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ちびっ子救助体験 今回で開催20周年を迎え、記念行事をして餅まきや消防防災ヘリ2機による合同展示訓練、さらに住宅防火対策事業の一環として、下関市婦人防火クラブ連合会は遊休品バザーを実施、その収益で住宅用火災警報器を購入、社会福祉協議会へ38個寄贈しました。独居高齢者や障害者などの自宅に配布、設置されます。住宅火災による死傷者の減少を目指し、婦人防火クラブは住宅用火災警報器共同購入など、地域で普及を働きかけています。
恒例の消火競技大会では水バケツの部に婦人防火クラブ及び各自治会43チーム、屋内消火栓の部には事業所21チームが参加し、日頃の練習の成果を競いました。
また、展示コーナーでは気象台による緊急地震速報の実演やNTTの災害時伝言ダイヤル体験、AED(自動対外式除細動器)の取扱い訓練、ちびっ子消防士体験など各種趣向を凝らしたコーナーで楽しみながら、消防・防災に親しんでもらうことができました。
更に今回は、消防団の「まとい太鼓」の演奏や自衛隊の炊き出し訓練に加え、警察車両の展示、北九州市消防局防災ヘリとの合同公開訓練を通じて、大災害時に連携を取る組織が消防を中心に集結し、来場者約7,500人に広い意味での防災を考えてもらうこともできました。
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開会式(消火バケツの部)
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はしご車と綱引きで力くらべ

岐阜県 郡上市消防本部
11月1日(土)、財団法人日本防火協会の共催を得て、幼年消防クラブ員、女性防火クラブ員、女性消防団員等関係者約230名の参加のもと、「2008ふれあい消防ひろば」を市内の大和生涯学習センターにて開催しました。
防火ポスターの表彰式をはじめ、幼年消防クラブ員(やまびこ園)による体操と歌、女性消防団員による防火紙芝居、女性防火クラブ員による住宅用火災警報器設置推進寸劇等行いました。
また、会場ホールでは、住宅用火災警報器の実験や消火シュミレーターによる消火体験、屋外では、煙体験ハウスによる濃煙体験を行い、会場を訪れた参加者が住宅用火災警報器の重要性を学びました。
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女性防火クラブ員による
住警器設置推進寸劇
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煙体験
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奈良市消防局
奈良市消防局は秋季全国火災予防運動を実施するに当たり、平成20年11月9日
(日)イトーヨーカドー奈良店において、火災予防思想の一層の普及を図るため、市民の方々と直接触れ合い、消防をより一層身近なものに感じて理解してもらうことを目的とした消防フェアを実施しました。
イベントは、1日消防長を委嘱されたイトーヨーカドー奈良店従業員の岡本直子さんの開会宣言で始まり、奈良市消防音楽隊の演奏、はしご車の搭乗体験、防火紙芝居などたくさんのコーナーで催しが行われ、奈良市消防局のマスコットキャラクターの「なっぴぃ」と女性防災クラブ員が住宅用火災警報器の重要性や全国統一標語の「火のしまつ 君がしなくて 誰がする」を訴え、火災に対する注意を呼びかけました。
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紙芝居で防火PR
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住警器の普及啓発活動
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広島県 尾道市消防局
尾道市消防局では、尾道防火協会、尾道幼少年防火委員会などと合同主催により、11月9日(日)尾道市公会堂にて「尾道消防フェア」を開催しました。今回の開催は、「尾道市制110周年と自治体消防60周年」を記念して盛大に行われました。
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太鼓の演技で火の用心をPRする
幼年消防クラブ員 公会堂内で記念式典のあと、第35回消防車写生大会の表彰式を行い、続いて幼年消防クラブが「火の用心」の演技を行いました。この演技には市内11幼年消防クラブから約200名のクラブ員が参加して、踊りや太鼓で「火の用心」をPRしました。
午後からは、尾道市消防音楽隊の演奏会や広島地方気象台の防災調査官による講演が行われ、自主防災組織の皆さんを始め多くの市民が訪れ大盛況となりました。
屋外では起震車による地震体験をはじめ、消火体験コーナー、ミニ消防車試乗コーナー、子供レスキューコーナーなど子供から大人まで楽しめるコーナーを設け、住宅用火災警報器の設置や防災に対する備えなど、火災予防や災害対策についてPRをすることができました。
最後に自治体消防60周年を記念して、秋晴れの穏やかな尾道水道に向って「60口一斉放水」を行いました。この一斉放水には、海上から福山地区消防組合消防局の消防艇と尾道海上保安部の巡視艇も参加して一斉放水に華を添え、実り多い消防フェアとなりました。
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自治体消防60周年を記念して
60口一斉放水
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消火体験コーナー
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鹿児島県 霧島市消防局
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あいさつする一日消防署長 平成17年11月7日、1市6町(国分市・隼人町・福山町・溝辺町・牧園町・霧島町・横川町)が合併し霧島市が誕生、消防も国分地区消防組合から霧島市消防局に名称が変更になりました。
本年度は霧島市制3周年記念行事として、市内でそれぞれ各主管課がイベントを開催し、市民に対し色々な面で霧島市の魅力を紹介しておりました。
消防局も平成20年11月9日(日)に、市民に対し防災意識の向上を図りつつ、霧島市から火災による被害を軽減することを目標として「防災フェスタINきりしま」を開催することになり、5月頃から準備に取りかかり、予防課を中心に、局全体の行事として進めてまいりました。
これまでは、幼少年を中心にした防火大会、外郭団体で実施していた一日局長・署長(ミス・ミスター霧島に依頼)による特別査察や市民に対し火災予防のPR活動等を中心に、年間の行事で開催しておりました。防火大会の目的は、防火意識を幼少期の頃から認識してもらうことですが、しかしながら、演技の発表が主となるような防火大会でしたので、本年度は、各外郭団体の意見も配慮しながら、今回の霧島市制3周年を機にマンネリ化した業務内容をスリム化にしたいという願いから、年に数回実施する外郭団体(4団体)の行事をこの「防災フェスタ」で、同時に開催する運びになりました。これは、次年度からも継続していく予定です。
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婦人防火協力会員による炊き出し訓練
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フェスタ会場で子供達の演奏
今回のフェスタは、消防機関だけではなく、陸上自衛隊国分駐屯地・第十管区海上保安本部・鹿児島県警航空隊及び霧島警察署・住宅用火災警報器の業者・アマチュア無線関係業者・南九州コカ・コーラボトリング・消防ポンプメーカーや医療器具の業者など、数多くの機関の資機材展示や航空隊ヘリの訓練展示、また霧島市消防団に女性消防隊が発足(平成20年4月1日)し、災害を想定して炊き出し訓練も婦人防火協力会員と合同で行いました。てきぱきとした行動に驚き、予定時間内にすべて終了し、最後は市民にもおにぎりを配り、すべての機関のご協力で大成功に「防災フェスタINきりしま」を終了することが出来ました。
当日は、朝から小雨模様で心配されましたが、始まる時間帯になりましたら、雨もやみ、また消防局敷地近辺でも霧島ふるさと誕生祭(ふるさと霧島を支える元気な人・物・産業の再発見をテーマ)も開催されこともあり、延べ人員5,000名の市民がフェスタ見学に訪れ、市民が防災の資機材に直接触れることにより意識の向上に寄与出来たものと確信いたしました。
来場した市民の方々はフェスタ当日の取材で来庁していた報道関係者に対し、「消防署は市民が出入り出来ない施設だと思っていました。今回、庁舎内を見学させていただき、本当に人の為になる物がたくさん有ることが分かりました」など感想を話し、簡単なことですが、まだまだ消防はPRの面やその他の面で若干遅れている事を痛感しました。
市民が実際にAEDを取り扱い、消火実験を体験した事により、命の尊さや火災の怖さを理解していただき、今回の「防災フェスタINきりしま」が意義ある内容だったと振り返ることが出来ました。
最後になりますが、市民に防災意識の向上を図りながら、消防と市民が一体化になる消防を目指し、今後も邁進していきたいと考えております。