雲南防火委員会(会長 佐藤 均 雲南消防本部消防長)では、少年期における防火・防災教育の一環として、火の大切さや火の怖さを知り、クラブ員と消防職員のふれ合いにより消防への理解と関心を深め、集団行動を通して力を合わせることの素晴らしさや大切さ、人に迷惑をかけないといった社会性、協調性を養うことを目的とした「少年消防クラブ員研修会」を実施しました。
カレー作り
消火栓放水体験
研修会は、雲南消防本部で7月28日に開催し、34クラブから118名のクラブ員が参加しました。
この研修で、昼食用のカレーライス作り、消火栓を使用しての放水体験や水消火器を使用した消火訓練、起震車による地震体験、煙体験、庁舎・車両見学などを行いました。また、出雲空港消防隊、島根県防災航空隊の見学に行き、活動用資器材の説明を受け、大型消防車両からの放水や防災ヘリコプター「はくちょう」、航空隊員の訓練などを見学し、貴重な体験をしました。
参加したクラブ員は、他の小学校のクラブ員や消防職員と楽しく過ごし、消防への関心を深めると共に、「あいさつの大切さ」、「命の大切さ」、「友達のすばらしさ」、「チームワークの大切さ」、「助け合うこと」などを学び、16時過ぎには修了証と参加記念品を手に消防本部を後にしました。
島根県防災航空隊見学
修了証交付式
―宿泊研修
平成23年7月23・24日の2日間にわたり、入間市内の青少年活動センターにおいて入間市消防少年団宿泊研修を行い、30名の団員が元気に参加しました。団員達は3チームに分かれて、消防職員が少年団員に扮した「防火ボーイズ」や消防団員と一緒に、消火訓練・応急処置・煙体験等を盛り込んだ「防火トライアスロン」を行い仲間と協力しながらゴールを目指しました。
消火訓練
「防火トライアスロン」
炊き出し訓練では、団員が火おこし器による「火おこし班」と野菜やお肉を切って調理をする「料理班」に分かれて、ライターなどは使わず自分たちでおこした火を使って、飯ごう炊飯やカレー作りを行いました。始めから終わりまで、全て自分達で作った夕食は格別だったようで、みんな最高の笑顔で、何杯もおかわりをする団員もいました。
炊き出し訓練「火おこし班」
炊き出し訓練「料理班」
避難所設営訓練では、ダンボール、ガムテープなどを使い、自分たちの就寝場所を作る体験を行いました。この日は、毛布や布団ではなく、実際にこの就寝場所で寝ることになるため、みんな思い思いの工夫を凝らした寝床を作っていました。
ダンボールを使って避難所設営訓練
30名が研修に参加
今年は、東日本大震災で大変な被害が発生してしまいましたが、防火トライアスロン、避難所をイメージした訓練、みんなで協力した炊き出し訓練などを通じて、団員達は、いつも以上にいざというときは、お互いを助け合う共助の心の大切さを学びました。
―着衣泳講習
平成23年8月4日に市内新久小学校のプールにおいて入間市消防少年団着衣泳講習を実施しました。
当日は、25名の団員が元気に参加し、着衣泳の講習を受けた消防職員の指導のもと、基本となる浮き方や不意に水に落ちた時の対処、ペットボトルを浮環の替わりに使い、浮いたまま助けを待つ方法を学びました。
水着を着て行う普段の水泳とは異なり、洋服を着たままの水の中での行動は、思うように動けず、想像以上の動きづらさに驚いたようでしたが、夏休み真っ只中の団員達にとって、楽しい水辺での遊びにも細心の注意を払い、いざという時は落ち着いて行動する事の重要さを再確認した有意義な研修となりました。
25名の団員が元気に参加
ペットボトルを浮環の替わりに
7/26(火)夏休みに入り、BFCクラブ員が「少年消防クラブ防火のつどい」に参加するために、富山消防署へ集まりました。
この「防火のつどい」は、楽しく火災予防について学ぶとともに、他のクラブ員と交流してもらう事を目的に行っているものです。クラブ員たちは様々な体験ができると毎年楽しみにしている「防火のつどい」です。
地震体験車の試乗
防火衣を着て放水体験
つどいでは、住宅用火災警報器の説明、煙中体験、救急実技体験、放水体験、地震体験車試乗や梯子車試乗など様々な体験・見学の時間を設けています。住宅用火災警報器の説明では、設置場所や奏功例を一生懸命メモに取っているクラブ員。地震体験車では、最初は笑顔でイスに座っていた子供たちは、揺れが大きくなるにつれ座っているのがやっとの状態でした。「本当の地震では、何もすることができないね。東日本大震災の人たちはこんな怖い思いをしたのですね」と、貴重な体験をしていました。また、救急実技体験では、「いざという時、がんばるぞ」と、頼もしい声も聞かれました。実際にヘルメットをかぶり防火衣を着用しての放水体験は、ホースから出る水の勢いを手に感じ、的に描かれた炎を消そうと真剣な様子でした。うまく当てたときには「やったー・やったー」と声をあげ無邪気に笑う姿が見られました。ロープ結索では、いろいろな結び方を習いました。それぞれの体験が終わり、全員で救助隊による救助演技を見学しました。
梯子車の試乗
ロープ結索
最後に、消防音楽隊の演奏を聞きながら、外の学校のクラブ員と一緒に昼食を食べました。
今回の「防火のつどい」を通して、「日頃から災害に備えておくことが大事と思った」「煙の怖さがよくわかった」「音楽隊の演奏がかっこよかった」などさまざまな思いをもったようです。今回学んだことを、「防火のつどい」に参加していない友達や家族に伝え、防火活動に役立ててくれると思います。
8月4日(木)豊田市消防本部にて、168名の少年消防クラブ員が参加して「一日消防署員」を実施しました。
このイベントは予防課長から代表クラブ員に辞令が交付される辞令交付式から始まります。各体験コーナーの内容は、『ロープ訓練』、『防火衣着装訓練・放水体験』、『規律訓練』、『煙体験・地震体験・暴風体験・住警器PRコーナー』以上4つのコーナーを体験します。最後の修了証交付式では、規律訓練で学んだことを活かしクラブ員が指揮者を務め、予防課長から代表クラブ員が修了証を受け取りました。
放水体験
規律訓練
一日消防署員を終えた子供たちの感想は、「こんなに暑い日でも、防火衣を着て厳しい訓練をして消防士は大変だと思った。」というものでしたが、修了証交付式での「消防署にまた来たい人?」との予防課長の質問に対し、ほとんどのクラブ員が笑顔で挙手しておりました。夏休みの一日を消防署員として過ごすことで、消防署に親しみを持ち、防火防災への関心を高めることができ、クラブ員にとって有意義な一日を過ごすことができたと思います。