研修会場の様子 今年で7回目を迎える本協議会の県外研修を、去る8月5日に兵庫県広域防災センター(兵庫県三木市)において、兵庫県及び兵庫県婦人防火クラブ連絡協議会のご協力により開催いたしました。今後、予想される東海・東南海地震に備えるため、クラブ員相互の活動内容等の意見交換の場をもち、日本防火協会の吉田理事長はじめ愛知県及び兵庫県婦人消防(防火)クラブ員、兵庫県内消防本部関係者約230名が参加して、両県の婦人消防(防火)クラブ相互の提携を密にするとともに近時の災害の教訓から、全国各地で発生している自然災害、特に地震または豪雨災害での婦防連の広域的な応援体制について圏域を越えた支援のあり方について、研修を行うとともにクラブ員同士の意見の交換を行うことにより本協議会と兵庫県婦人防火クラブ連絡協議会との交流を深めました。
永坂会長のあいさつ(愛知県)
山﨑会長のあいさつ(兵庫県)
研修会では、兵庫県の山崎会長と愛知県の永坂会長及び兵庫県消防課中井課長と愛知県消防保安課後藤課長の「あいさつ」につづき「各県協議会の概要について」報告後、予め各県からの4課題(愛知県)①住宅用火災警報器の普及啓発及び維持管理について②婦人防火クラブ員の募集及びクラブ組織の拡大について(兵庫県)①クラブの主な活動状況について②クラブの活動資金(財源)について、各県が当面する課題について説明し、クラブ員同士の意見交換を行い今後予想される「東海・東南海地震」に備えての支援活動とクラブ員の確保や地域活動における問題点について活発な意見が出されました。その後、阪神淡路大震災を経験された、サカモトキッチンスタジオ 主宰 坂本廣子様に「台所発 減災の備えを」と題してご講演をいただきました。短い時間ではありましたが、「自助、共助」の必要性と「食と防災」が人の命を助けることの尊さについて学び、参加者一人ひとりにとってとても貴重な時間となりました。
坂本廣子氏の講演
吉田日本防火協会理事長の講評
最後に、吉田理事長より「日ごろの皆様のご活躍に感謝しますとともに、このような両県の合同研修会に積極的に取り組まれてきたクラブ員の皆様のご尽力に敬意を表します。日ごろからの備え、準備が必要であり、いざ災害が起きた時には支援活動を通じてクラブ員の皆様の力が発揮されます。この両県の研修は“新しい絆”を構築する大切な場であり、県境をこえた“心の絆”を結ぶ場である。」とのご講評をいただきました。
また、前日の4日の視察では、「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を視察、“阪神・淡路大震災”の地震破壊のすさまじさを体感したり、ジオラマ模型でリアルに再現してある震災直後の街並みや、震災関係資料を提供者の体験談とともに展示コーナーなどを見学し防災・減災に関する知識を習得しました。
〔愛知県から参加された代表クラブ員の一言〕
研修参加者
- 兵庫県婦人防火クラブの方々との合同研修で新しい活動状況を知る事ができ、励みになりました。また、講演会での坂本先生のお話は、本で読ませていただいた事以上に“生きのびる”事の大切さを改めて思いなおすことができました。
- 兵庫県の方のお話を聞けて良かったです。これからも他県のクラブの幹部の方々との交流の場を持つと幅広い知識を習得できると思います。
- 両県クラブの幹部の皆様と楽しく交流が出来てとても良かったと思います。また、前日の視察と当日の研修での講演など有意義な研修が出来て良かったです。人と防災未来センターをはじめ地震に関するいろいろな体験が出来て良かったと思います。今後も、是非他県との研修を継続していただきたいと思います。ありがとうございました。
今回の研修会開催にあたって、兵庫県消防課及び兵庫県婦人防火クラブ連絡協議会(会長 山崎たみ子様)の格別なるご協力に対し心からお礼申し上げます。
この度、創設30周年を迎えるのを機に、私たちの願いである火災のない安心・安全な地域づくりを更に推進することを目的として、地域の方々とのふれあい記念事業を平成23年7月10日(日)、上江別自治会館内及び屋外において開催いたしました。
会館内での記念講演の前段で、長年地域での火災予防活動貢献が認められ、当クラブに(財)北海道消防協会長表彰状及び盾が贈呈され、引き続き、「防炎の効果 身の回りの防炎化推進」について、(財)日本防炎協会北海道事務所の前田所長さんからご講演をいただきました。その後、屋外ステージで北海若衆太鼓の皆さんの迫力ある演奏で盛り上がった後、会場内では防災用品展示、防火ビデオ上映、応急手当、はしご自動車試乗、消火体験、煙体験、ヨーヨー釣りの各コーナーなど多彩な催しに、生憎の曇り空模様でありましたが、多くの親子連れの市民が来場し楽しい時間を過ごすことができたようです。
また、クラブ員が実施したカレーライス炊き出し訓練には多くの列が出来、400食があっという間に無くなるほどの盛況ぶりでした。
この記念事業の体験を通じて、地域の方々も今一度防火・防災を考える良い機会になったと思います。
日本防炎協会 北海道事務所 前田氏による講演
500名以上が参加した創設記念事業
平成23年7月12日(火)午前10時30分から、京都府長岡京記念文化会館文化ホールにおいて、「第25回幼年消防クラブのつどい」を長岡京市幼少年婦人防火委員会と(財)日本防火協会の共催で開催しました。
第1部式典では、関係各位の挨拶及び祝辞をいただいた後、代表の幼年消防クラブ員が舞台に上がり、会場のクラブ員と共に「ぼくたち、わたしたちは、ぜったいに火遊びをしません。」と元気に防火宣言をし、続いて「みんなで歌おう!ひとつの歌を!」をスローガンに、「うたえバンバン」とつどい記念歌「ともだちさんか」を参加者全員で大合唱をしました。
防火宣言「ぜったいに火遊びしません」
参加者全員で大合唱
第2部のアトラクションでは、クッキーズによる「歌はともだちコンサートとミニミニミュージカル」を公演しました。
劇団員と一緒にクラブ員が歌ったり、踊ったりした後、防火の内容が盛り込まれたミュージカル「かちかち山」~防火編~を鑑賞し、楽しみながら防火に対する意識を芽生えさせることができました。
また、会場入口では、婦人防火クラブ員による住宅用火災警報器や防炎品の展示、パンフレットの配付などを実施し、来場者への住宅防火を呼びかけました。
住警器等を会場入口に展示
婦防クラブ員がパンフレットを配布