消防団120年・自治体消防65周年記念大会 「消防団120年・自治体消防65周年記念大会」を11月25日(月)東京ドームにて、 主催:日本消防協会、全国消防長会、共催:日本防火・防災協会他で開催しました。
消防団は明治27年の消防組規則(勅令)の制定による全国統一した姿による消防組(消防団の前身)がスタートしてから120年という節目を迎えた他、自治体消防制度発足から65周年となりました。これを記念して、消防の発展を回顧するとともに、国民の安心・安全な生活を確保するという消防に課せられた使命の重要性を再認識し、更なる消防防災体制の充実強化を期するために行われました。
式典に先立ち、「阪神淡路大震災と消防」「自ら守る!消防団120年」のDVD映像が大型スクリーンに映し出された後、消防伝統演技が行われ、江戸時代の町火消の伝統を受け継ぐ消防演技として木遣り、纏振りやはしご乗りが披露されました。
第一部 記念式典
天皇皇后両陛下にご臨席を賜り、消防職員・消防団員・婦人防火クラブ員など約3万7000人が参列して式典が行われました。
開会に先立ち、東日本大震災をはじめとする数々の災害・事故により殉職された消防関係者に対し1分間の黙祷を行いました。
【開会式】
日本消防協会(日本防火・防災協会) 秋本敏文会長より式辞を述べた後、消防功労者に対し内閣総理大臣表彰、総務大臣表彰、日本消防協会会長表彰、日本防火・防災協会会長表彰、全国消防長会会長表彰が行われました。
日本消防協会長表彰では、愛知県婦人消防クラブ連絡協議会会長でもある永坂幸子様が婦人消防隊育成功労者として表彰されました。
日本防火・防災協会会長表彰では、優良幼年消防クラブ、優良少年消防クラブ、優良婦人防火クラブ120団体の代表者に表彰状と記念品が授与されました。
>> 120団体の受賞団体はこちら
(日本消防協会会長表彰)
<左から2人目> 永坂幸子会長
(日本防火・防災協会会長表彰)
<左から>太田進徳幼稚園幼年消防クラブ 井坂様
階上中学校少年消防クラブ 今野様
那須塩原市黒磯婦人防火クラブ 木沢会長
続いて、安倍内閣総理大臣より「先陣を切って災害現場に駆けつける皆さんには期待と信頼が寄せられています。政府としても強靱な国造りと、防災・減災対策を進め、国民の安全を守ってまいります。」とご祝辞が述べられました。次に伊吹衆議院議長、山崎参議院議長、竹﨑最高裁判所長官が、それぞれのお立場からご祝辞を述べられました。閉式の辞に続き、両陛下がご退席をされ第一部を終了しました。
第二部 消防実技
消防団ラッパ隊演奏に続いて、菅原文太さんナレーションのもと消防実技が披露されました。
放水活動では、消防団によるおよそ100年前の腕用ポンプからの放水、ひきつづきおよそ50年前のオートポンプ三輪ポンプ車、現代の消防団多機能車からの放水、そして小中学生の少年消防クラブによるD級ポンプからの放水を披露しました。
大地震発生を想定した救助救急訓練では、常備消防(緊急消防援助隊など)による救助工作車、はしご車、高規格救急車などを使用した高所からの救出などの活動、8輪駆動水陸両用バギー車を使った救助活動を披露。消防団による消防団多機能車、可搬ポンプ積載車などを使用した倒壊家屋などからの救出、救護などの活動。また、婦人防火クラブによる被災者への応急手当などの活動を披露しました(静岡県女性防火クラブ員)。
少年消防クラブによるD級ポンプ
婦人防火クラブによる応急手当
第三部 消防の士気高揚
消防音楽隊の演奏に続き、幼年消防クラブによるパフォーマンスが行われ、神奈川県川崎市平山学園菅幼稚園の園児123名が鼓笛隊によるパレード演奏を披露してくれました。その後、埼玉県川口市 川口ふたば幼稚園の園児152名が鼓笛隊による定点演奏とカラーガードを披露してくれました。少し緊張した面持ちの園児たちは力いっぱいの演奏を披露し、その可愛らしい姿に会場からは盛大な拍手が送られました。
平山学園菅幼稚園の鼓笛隊演技
川口ふたば幼稚園の鼓笛隊演技
その他、AKB48の皆さんによるパフォーマンスや布施明さん、水前寺清子さんによる圧巻のステージを披露してくださり、消防団120年・自治体消防65周年記念大会を終了しました。