HOME  > 防火ネットニュース12月号  > 2.婦人(女性)防火クラブ活動の紹介と参加について

2013年12月

2.婦人(女性)防火クラブ活動の紹介と参加について

目次 次頁

婦人(女性)防火クラブ活動の紹介と参加の呼びかけ

総務省消防庁 防災課

住宅用火災警報器設置促進の街頭PR(写真提供:栃木県足利市婦人防火クラブ連絡協議会)
住宅用火災警報器設置促進の街頭PR
(写真提供:
栃木県足利市婦人防火クラブ連絡協議会)
 婦人(女性)防火クラブは、家庭での火災予防の知識の習得、地域全体の防火意識の高揚などを目的に地域で活動している組織です。平成24年4月1日現在、全国各地で1万134団体、約152万人のクラブ員の皆さんが活動されています。

婦人(女性)防火クラブの活動
 婦人(女性)防火クラブの主な活動の一つが火災予防の取組です。地域住民や児童・生徒などに対する火災予防知識や防炎製品の普及啓発をはじめ、消火器取扱訓練などの実演を通して火災予防技術の向上に貢献しています。特に住宅用火災警報器の設置では、イベントを通じた呼びかけや、地域で住宅用火災警報器を共同購入するなど、積極的な設置促進活動が実施されています。
 そのほか、地域の防災に関する取組においても幅広い活動が行われています。平常時は、地震時の家具転倒防止に関する知識の普及啓発、応急救護訓練の実施、消防団等と連携した地域の防災訓練への参加等が行われています。
 また、災害時には、災害情報の収集、住民への迅速な伝達、避難誘導、避難所における炊き出し支援等が実施されており、家庭や地域の防災力向上に大きく貢献しています。東日本大震災においても、避難所における炊き出し支援や、被災地への義援金・支援物資の提供等の支援活動が各地のクラブにより行われました。
 また、災害発生時の避難などの際に支援が必要となる災害時要援護者に配慮した地域づくりの一環として、災害時要援護者宅への日常の家庭訪問による防災点検や、災害時の避難誘導(そのための日頃からの訓練)なども実施されています。こうした活動は地域コミュニティの活性化にもつながり、婦人(女性)防火クラブの皆さんの知識やネットワークを活かした災害時要援護者への支援活動に対する期待はますます高まっています。

連携によるメリット
 婦人(女性)防火クラブの活動は、他のクラブ・組織との連携や情報交換により一層の充実が期待できます。
 現在、42道府県で婦人(女性)防火クラブの連絡協議会が設立されており、クラブ間の意見交換や合同研修など交流が行われています。また、同様に地域防災を担う消防団や自主防災組織、民生委員や社会福祉団体などの地域東日本大震災に伴う救援物資の仕分けボランティア(写真提供:栃木県足利市婦人防火クラブ連絡協議会)
東日本大震災に伴う救援物資の
仕分けボランティア
(写真提供:
栃木県足利市婦人防火クラブ連絡協議会)
の関係機関・団体との連携を深めることも重要です。合同での防火・防災訓練や意見交換の場を持つなど、日頃から顔の見える関係づくりを行うことで、災害時にスムーズな協力体制の構築が期待できます。

活動の活性化に向けて
 婦人(女性)防火クラブは地域の防火・防災を担う重要な役割を担っていますが、クラブ員は近年減少傾向にあり、その活性化が求められています。火災や災害といった緊急時に、地域に根差した女性の方々の災害対応活動が非常に大きな力となります。

 「自分たちの地域は自分たちで守る」という信念と連帯意識の下、火災や災害に強い安心・安全なまちづくりのため、より多くの方々に婦人(女性)防火クラブ活動に積極的に参加していただきたいと思います。

このページの上に戻る
目次