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2014年9月

1.地震に対する日常の備え

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総務省消防庁 防災課

 地震が発生した時、被害を最小限におさえるには、一人ひとりが冷静に適切に行動することが重要です。
 そのためには、皆さんが地震について関心を持ち、日頃から地震発生時に備え、自分の身の安全確保や非常持出品などについて、家庭で取組をすすめていくことが大切です。

1. 家庭での防災会議
 地震の時には、まず自分の身の安全確保を第一に考え、また家族が慌てず落ちついて行動できるよう、日頃から話し合い、情報を共有しておきましょう。

  • ●地震はいつ起こるかわからないことから、時間帯によって誰が在宅しているかなど、家族構成も考慮しながら様々なケースを想定し、次のようなことも話し合っておきましょう。
    ・住宅の耐震化や家具の転倒防止対策は十分か
    ・家の中でどこが一番安全か
    ・非常持出袋はどこに置いてあるか
    ・避難場所、避難路はどこか
  • ●海岸で強い揺れや弱くても長い揺れに襲われたら、すぐに安全な高台に避難するなど津波避難について話し合っておきましょう。
  • ●住所、氏名、連絡先や血液型などの自分の情報を記載した避難カードを作成し、普段から携帯しましょう。
  • ●役場が発行している、防災ハザードマップなどを参考に家庭で話し合いましょう。

2. 家族との連絡方法の確認
 家族が離ればなれで被災した時を考えて、お互いの安否の確認手段を考えておきましょう。

  • ●家族が離ればなれで被災した場合、自分の身の安全が確保できたら、次は家族の安否を確認しましょう。
  • ●被災地では、連絡手段が限られています。公衆電話等から利用できるNTTの「災害用伝言ダイヤル171」や、携帯電話の「災害用伝言板」などの活用方法を知っておきましょう。

3. 備蓄品・非常持出品を備える
 地震が発生すると普段どおりの生活ができなくなることも考えられます。数日間生活できるだけの水や食料品などの『備蓄品』を備えておきましょう。
 地震の被害によっては、避難を余議なくされることもあります。避難する時に持ち出す『非常持出品』を常備しておきましょう。

  • ●目安として最低限3日間程度の水や食料品を備蓄しましょう。
  • ●備蓄品は、家族構成、住居や地域の特性によって必要となるものは異なります。自分や家族にとって本当に必要なものを考えて準備しましょう。
  • ●備蓄品は、家族、地域の状況や賞味期限などと照らし合わせて定期的にチェックし、必要に応じて入れ替えましょう。
  • ●非常持出品は、備蓄品の中から、避難生活に必要なものを選ぶのがよいでしょう。備蓄品にない場合は、必要に応じて準備しましょう。
  • ●非常持出品は、玄関や寝室など持ち出しやすいところに置いておき、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。背負える袋などにいれておけば、持ち出したときに両手が使えて便利です。

4. 防災活動への参加
 地震に備え、防災訓練などの地域の防災活動に積極的に参加しましょう。

  • ●地震発生時に、初期消火や救出救助活動を行うには、日頃からの訓練が欠かせません。家族全員で防災訓練に参加しましょう。
  • ●9月1日は防災の日で、8月30日から9月5日は防災週間となっており、各地で防災訓練等が行われていますので、市町村役場などで確認しましょう。
  • ●災害などが発生した場合を想定し、参加者で被害状況や対応策について地図に書き込みイメージする「災害図上訓練」も行われています。
  • ●地域の防災活動に参加し、日頃から災害時における正しい知識と心構えを身につけ、普段から地域との繋がりや協力し合う体制を築いておきましょう。

(総務省消防庁「消防の動き」 2014年8月号より)

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