秋本敏文会長
新年おめでとうございます。コロナウイルス問題等気がかりなことはありますが、今年が皆様にとってよい年でありますようお祈りもうしあげます。
ご存じのように、災害の様相が変わり、また、地域社会の様子にも変化があります。住宅火災にも警戒が必要です。どのような状況でありましても地域の皆様が元気にすごして頂けるように、防火防災対策を進めなければなりません。そのためには、巾広い防火防災の基盤整備が必要ですが、これまでの体験のなかからも、地域の防火防災体制の充実が基本的な対応として大事です。
その地域の自然的社会的状況に応じながらどのような事態があり得るか、非常事態の発生に備えて日頃からどのような体制をつくり、どのように訓練等を行うか、緊急時の円滑な、適時の避難等はどのように実施するか、被害発生となった時の生活維持はどうするのかなど、その地域の皆さんの総参加総活躍による体制をつくっていくことが益々大事になっています。
このことは、先に制定して頂いた地域防災力の充実強化に関する法律により国の方針としても明らかにされており、そのなかで、地域の自主防災組織、女性防火防災クラブ、少年消防クラブ等の地域の皆さんの協力組織の重要性が明らかにされました。これらの組織の皆さんの活動ができるだけ円滑に進むように応援するのは、日本防火・防災協会の仕事であります。そのために実施している具体的な事業は、いろいろですが、おかげさまで、防火防災管理者の養成講習は、１００万人をこえる方々に資格を持って頂けるようになり、総合情報誌「地域防災」は発刊以来５０号を迎えるになりました。今年もこのネットワークなどを含めて、防火防災の「原点」は地域だという思いのもと、いろいろな面で努力してまいります。今年もよろしくお願いいたします。
新年が、無事平穏で、皆様にとってよい年でありますよう重ねてお祈りして、新年のあいさつとさせて頂きます。
