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2006年2月

4.新春恒例の出初式

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全国各地域で、新春を飾る恒例の消防出初式が実施されました。

<消防出初式の起源>
 新年を迎えると、各地の消防本部においては、毎年恒例となっている消防出初式の起源は、遠く万 治2年(1659年)にさかのぼります。
 明暦3年(1657年)の大火を契機として万治2年1月4日、時の老中稲葉伊予守正則が、定火消総勢4 隊を率いて、上野東照宮前で出初を行って気勢を挙げたことが、当時、焦土の中にあって苦しい復興 作業にややもすれば絶望的な状態にあった江戸市民に、大きな希望と信頼をあたえました。
 このことが契機となり、定火消の「出初」は、毎年1月4日、上野東照宮前で行われることとなり、 次第に儀式化され、恒例行事となって今日の出初式に受け継がれています。(東京消防庁HPより)


兵庫県 神戸市消防局


部隊整列
 神戸市消防局の「消防出初式」が1月5日(木)午前、中央区波止場 町メリケンパークで開催され、「市民とともにめざす、安全で安心な まち神戸」をテーマに、消防職員、消防団員、市民ら1,350人が参加 し、災害や火災に強いまちづくりへの決意を新たにしました。
 会場には消防車55台、消防ヘリ5機、消防艇・港湾防災協力艇10 隻などが集結し、防災活動に殉じられた消防職・団員に対する黙とう の後、矢田立郎市長の「2月16日の神戸空港開港に伴いビジネス・観 光客が安心して滞在できるようこれまで以上に努力したい」との挨拶 で始まりました。
 式典後は、市内の園児らが消防車に乗ってパレードし、代表園児10 人が「火遊びはしません」などと安全都市への誓いを宣言しました。 (未来っ子消防隊防火パレード)
 市民らは、昨年4月から「まちかど救急ステーション」に設置され た自動体外式除細動器(AED)の訓練を実施。消防団は女性団員も参加してポンプ操法を披露しまし た。
 演技の最後には、消防車や消防艇から一斉放水し、不死鳥を表現。「暁―神戸市消防和太鼓」(和 太鼓松村組が作曲)の演奏にも職員が初めて挑戦し、会場を盛り上げました。


未来っ子消防隊安全宣言

和太鼓+放水(不死鳥を表現)

旗手行進

一斉放水(海上)
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三重県 鈴鹿市消防本部

 鈴鹿市は、新春の1月5日(木)、鈴鹿サーキット国際レーシングコースにおいて鈴鹿市消防出初式を 開催しました。出初式恒例である鈴鹿おろしの吹く厳寒の中で、消防車両50台の力強い部隊及び少年 消防クラブ員等による入場がありました。
 また、職団員720名の士気を披露し、さらに、永きにわたって功績のあった職団員の表彰等式典のあ と、消防職員による震度6の地震を想定した消防総合訓練を実施、消防団との合同による一斉放水で締 め括りました。

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 東京消防庁では、1月6日(金)午前9時55分より平成18年 消防出初式を東京ビックサイト会場において盛大に実施しまし た。
 消防団員や災害時支援ボランティアなどが安全な未来を目指 し、陸・海・空一体となって災害に挑む勇姿を披露しました。
 開式の後、東京少年消防団、元日本ハム球団監督・大沢啓二 氏、俳優・田中邦衛氏、NHKキャスターで、現在、「語り」の 達人として著名な平野啓子氏らによる祝賀パレード、音楽隊・ カラーガーズ隊によるドリル演技、消防機械部隊分列行進、江 戸消防記念会による伝統の木遣り行進・はしご乗り演技などが行われました。消防演技・一斉放水・ はしご隊演技が行われると、大きな歓声が上がっていました。
 ポンプ車・はしご車への乗車体験、起震車による地震体験、ハイパーレスキュー隊の紹介も好評の うちに閉式となりました。

式次第
○ 開式宣言
○ 国旗掲揚
○ 消防総監訓示
○ 東京都知事告辞
○ 来賓祝辞
○ 部隊検閲
○ 表彰
○ 消防少年団祝賀パレード
○ 音楽隊・カラーガーズ隊ドリル演技
○ 徒列部隊分列行進
○ 機械部隊分列行進
○ 江戸消防記念会木 遣行進並びにはしごのり
○ 消防演技
○ はしご隊 演技並びに一斉放水演技
○ 国旗降納
○ 閉式宣言

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 所沢市消防出初式が去る1月7日(土)航空記念公園にて開 催されました。この出初式は、1年の市民の安全と安心できる 生活を確保するとともに消防職員・団員の士気を鼓舞するため 毎年1月7日に実施されている伝統行事です。
 今年も好天に恵まれ多くの市民のご見学をいただくなかで開 催され、徒列分列行進では、泉町保育園、双実保育園のかわい い鼓笛隊が登場し多くの市民から喝采が起こりました。
 救助体操及びインパルス消火銃(圧縮空気を利用し水を微細 な粒子として高速度で発射する消火器具)の実射が行われた救 助演技、ポンプ車・はしご車・救急車など、所沢消防が誇る消防車両によるパレード、所沢鳶組合に よるはしご乗り、防災ヘリも参加した3階建住宅の火災を想定しての建物消火、最後に消防車両10台 及びはしご車による一斉放水が盛大に披露されました。

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愛知県 知多中部広域事務組合消防本部

 知多中部広域事務組合消防本部は、愛知県知多半島のほぼ中央に位置する半田市、阿久比町、武豊 町、東浦町の1市3町を管轄する消防本部です。
 当消防本部の管轄しております半田市において、平成18年1月8日(日)に半田消防出初式が開催さ れ、その中で毎年幼年・少年消防クラブ員におけるアトラクションを実施し、参加者及び来賓者に対 して広く火災予防を訴えています。
 この出初式に参加しました長根幼稚園幼年消防クラブにおいては、クラブ員103名により鼓笛演奏 及びはしご乗りを披露し、少年消防クラブにおいては市内各小学校クラブ員代表者74名が参加して、 参加人員報告から始まり、市長観閲、分列行進及びアトラクションを実施しました。
 また、アトラクション(初期消火訓練)では、半田市立岩滑小学校少年消防クラブ員の代表者50名 により、実際に火を燃焼皿に焚き、各消火器具及び設備を使用して初期消火訓練を実施しました。
 これらのアトラクションは、幼年・少年消防クラブ員に対して、消防についての関心を深めさせ、 実践活動を通して幼少年期から火災予防の知識と技術を培い、防火意識の高揚を図るとともに、参加 者及び来賓者に対して火災予防を訴えることを目的として毎年実施しています。
 なお、各アトラクションについての詳細は下記のとおりです。

1 長根幼稚園幼年消防クラブ員の参加
(1)参加クラブ員 103名
(2)実施内容 
 ア 鼓笛演奏及 びはしご乗り
 (ア)演奏曲名 「火の用心 の歌」「長根幼稚園祝典序曲」
 「れんげ草~メリーさんの羊~みつばちマーヤ」メドレー
 「展覧会の絵」「キラキラ星」「バックトゥザフューチャ ー」
              以上 5曲、1メドレーを演奏
 (イ)はしご乗り クラブ員5名が実施

2 少年消防クラブ員の参加
(1)市内クラブ員 74名
(2)参加内容
 ア 市長観閲参列
 イ 分列行進
 ウ アトラクション(初期消火訓練)の実施
 (ア) 参加クラブ員
 半田市立岩滑小学校少年消防クラブ員50名
 (イ)訓練概要
 実際に火を燃焼皿に焚き、各消火器具及び設備を使用して初期消火訓練を実施
 (ウ)訓練実施内容
 a 水バケツリレー初期消火
 b 三角バケツ初期消火
 c 水消火器初期消火
 d 粉末消火器初期消火
 e 屋外消火栓初期消火
 f 「火の用心」の旗及び横幕を使用しての火災予防協力PR

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 川崎市幸地区消防出初式が1月8日(日)幸区役所駐車場にて開催されました。
 開式の挨拶、国旗掲揚、表彰、祝辞の後、音楽隊・カラーガード隊によるドリル演奏、規律ある消 防部隊による分列行進、航空隊祝賀飛行が行われました。
 続いて行われたまとい振込みとはしご乗り演技では、見学の市民から喝采が起こりました。
 最後に鹿島田幼稚園園児による演技、消防総合演技が披露され、多くの市民から暖かい拍手がおく られていました。

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福井地区婦人防火クラブ連絡協議会
会長 小川 英子


分列行進
 平成18年2月1日の市町村合併を控えた1月14日(土)福井 地区消防組合として最後の消防出初め式に総勢1,350名が参加 して福井市の中心地「駅東大通り」で開催されました。
 雪緩む雨が降る中、消防職員、消防団員、及び消防音楽隊と ともに、婦人防火クラブ員150名も揃いのジャンパーと帽子に 身を包み、酒井哲夫消防組合管理者の視閲を受け分列行進を行 いました。
 私たち婦人防火クラブも、この出初め式は今回で4度目の参 加になるわけですが、恒例となったはしご乗りや一斉放水など 機敏な行動と力強い姿に目を奪われてしまいます。
 また今回は、消防時代行列と題して先人が歩んだ消防の歴史である過去の消防装備の流れを振り返 り、新たな消防組織の誕生にむけ未来永劫の消防のあり方を思い浮かべ、消防人としての決意を新た に誓うことを目的として実施されました。
 この行列には、昨年「全国女性消防操法大会」に出場した清水婦人消防クラブ員も小型ポンプ隊とし て参加し防火のアピールを行いました。
 今年は穏やかな年でありますようにと防災への決意を新たにして出初め式を終了しました。


時代行列

時代行列

一斉放水

木遣り行進
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