気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部
「牧沢地区婦人防火クラブ普通救命講習会」は、気仙沼消
防署の救急隊員6名を講師に、9月30日、10月16日、11月6
日の3回、宮城県気仙沼西高等学校を会場に、83名のクラブ
員が参加して行われました。
開会にあたり、日本防火協会の助成を受けて行われる普通
救命講習会の趣旨説明と、人の命を救うには、「ほんの少し
の勇気と正しい知識が必要」であることを参加者全員に伝え
られました。
講師を務める救急隊員から、心肺蘇生法ついて説明を受け
るクラブ員は、しだいに表情に変化がみられ、その必要性を感じていた様子でした。
実技では、参加者になるべく多く人形に触れ、練習できるようにと4つのグループに分けて行いま
した。会場の各エリアからは、一人一人が1つずつ確認するかのように大きな声を出しながら実施し
ていたのが印象的でした。
日頃は、地域の防火・防災活動に積極的に取り組んでいる
クラブ員ですが、普通救命講習を初めて受講する方が半数以
上おり、実技を習得するのが大変そうな様子でした。以前に
普通救命講習を受講された方は一様に、AED(自動体外式
除細動器)が加わったことで少し戸惑いがあり、講習終了後
には、クラブ員から「覚えるのは大変だったけど覚えてよか
った」や「これからも機会を捉え積極的に参加し、絶対にマ
スターしたい」と話していました。この講習会を通して、す
べての参加者に「正しい知識と少しの自信」が得られたよう
に見えました。
特に、当地域は「30年以内に99%の確率で発生すると予想される宮城県沖地震」に備え、各地区
が中心となり防災訓練や防火講話などを開催し、防災力と意識の向上に努めていますが、今回のよう
に、地区内のほぼ全世帯から参加して行われる普通救命講習は初めてのことです。これを契機に、災
害によるケガや急病人が発生した時の備えとして、婦人防火クラブを中心に救急講習会をさらに普及
したいと考えております。