会長 千葉 とき子
会員の皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜
び申し上げます。
四月の総会におきまして、不肖私が会長という大役を仰せ
つかりました。わが身の非才をも顧みずお引き受けすること
といたしましたが、二年間の大役に大変な責任を痛感してい
るところであります。県消防協会 佐々木敏夫会長を始め、関
係機関のご指導、ご協力を頂きながら、任期を精一杯努めた
いと存じますので、会員の皆様のご協力をよろしくお願い申
し上げます。
私たちは、「全県的な火災予防活動を進めることにより、安全で住みよい郷土づくりに貢献する」
を基本に活動を進めて参りました。会員数は十四万六千人を超える大きな防災の輪となりましたが、
これも偏に歴代会長のご努力や関係各位の温かいご支援とご指導の賜物と深く感謝申し上げる次第で
あります。
過去、私たちは、様々な災害を経験し、その中から多くの教訓を得てきました。私たちの平和な時
を突然襲ったあの地震や津波、台風、水害、時間の経過とともに、人々の記憶から風化しつつありま
す。私たちは、過去の貴重な教訓を忘れずに、尊い体験と正しい対応のあり方を次の世代に引き継ぐ
責任があります。消防法の改正により、本年六月から住宅用火災警報器の設置が義務化されました
が、一人ひとりが防災を人ごととせず、自分のこととして地域をみんなで守り、普段からの備えと対
策をとっておくことが大切かと存じます。
現在、地域住民による自主防災組織が着々と組織化されていますが、住民が地域にあった防災組織
をつくり、組織的に行動することで被害を最小限に止めることができます。それぞれの地域において
も会員一丸となって活動を展開していただきますようお願い申し上げますとともに、なお一層のご指
導とご鞭撻をお願い申し上げます。 最後になりましたが、皆様方のご多幸とご健康をお祈りいたし
まして私のご挨拶といたします。