HOME  > 防火ネットニュース5月号  > 5.道府県婦人防火クラブ連絡協議会 会長だより

2006年5月

5.道府県婦人防火クラブ連絡協議会 会長だより

目次 次頁次頁

富山県婦人防火クラブ連絡協議会
会長 松岡 昌子

 私の父、亡きあと神奈川の平塚、某寺に住むことが多くなり富山と平塚往 復の日々が今も続いています。
 さて、3~4年前の3月、平塚でのできごと。春の陽光も沈み冷気が身を つつむ夕刻、自坊裏の竹林から出火。主人はバケツで火の元へ。“焼石に 水”全く寄せつけず、手のつけようもありません。馳せつけた人、人。消火 器を持って来た人たちも手の施しようがありませんでした。そこへ消防車 (含救急車)数台が到着、一斉放水。なんと、またたく間に鎮火。驚くべき 威力を感じました。

 鎮火後、気付いたこと。

  • 1. 早期発見、初期消火の遅れが悔やまれます。
  • 2. 出火当初は無風状態、でも火勢は風をよぶもの…にもかかわらず近隣の家々に全然延焼せず、自坊 も無傷、不幸中の幸いでした。
  • 3. 怪我人は皆無。家屋出火と屋外出火は異質かも。
  • 4. 家人は消火にとらわれており、発見者の誰かが119番通報してくれたのでしょう。感謝していま す。
  • 5. 竹藪が焼けると、バーン、バーンと音がするもの。前庭へでて、まわりの家々の様子を見渡したの ですが、まさか裏庭だったとは……。

 墓参りの人が置き忘れたライター類は子供たちにとって枯葉を燃して暖をとるのに、そして竹藪の 中は遊び場に好適だったのではと思われます。
 なお当日は父の命日。目に見えない加護が働いたものと信じています。また県婦防では“火元は大 丈夫ですか”を合言葉にしていますが、家族に火元のスイッチの切り忘れがないか、たばこの火の始 末は大丈夫か……等口うるさい程声をかけ火災防止に意を配っております。


(消防庁機関紙「消防防災/2006-16・春季号」より転載)


このページの上に戻る
目次