横野 登代子
栃木県は大きな災害がない住み良い県であり、近年は首都
圏のベッドタウンとして発展を続けています。
栃木県婦人防火クラブ連合会は、その傘下に902組織、23
万3,576名の会員を擁し、各種育成事業や研修事業を行って
いますが、私たちが特に重点課題として取り組んでいるの
は、各種団体や企業などとの連携を推進し、地域内連携を図
るということです。
防火・防災・防犯は地域における安心・安全なまちづくり
の基本であり、安心・安全の確保は地域全体での取組みが必
要であることは、過去の数々の災害等から得た教訓であります。
従来の婦人防火クラブの活動は、地域単独で行うことが主でありましたが、現在は、まちづくり協
議会などの地域団体に参加したり、地域で行われる体育祭や文化祭などの運営に協力するなど、地域
の他の団体との交流を通じてまちづくりに参加しています。
現在の市民活動は、急激にその役割が大きくなっている状況にあります。地域社会の急激な変化に
対応するため、私たち婦人防火クラブも、組織のあり方や活動の方向性について、考えを巡らせる時
期にきていると思います。
今後とも、家庭の安全の担い手である女性が地域の中心となって、安心・安全なまちづくりに取り
組んでいきたいと考えております。
(「消防防災/2007-20・春季号」より転載)