(静岡県防災局消防室)
静岡県女性防火クラブ連絡協議会は、平成19年6月28日
(木)、29日(金)の2日間にわたり、御殿場市の御殿場高
原ホテル時之栖において、研修会を開催しました。
この研修会は、各地区の女性防火クラブの活動の充実を図
るため、クラブ員の資質の向上と相互の交流を深めることを
目的に、昭和63年から毎年開催しているものです。
今回の研修会には、県内各地の女性防火クラブ員89名と事
務局(各消防本部、県)21名が参加し、大変有意義で盛況な
研修会となりました。
研修1日目は、内閣府の五十嵐政策統括官(防災担当)付災害応急対策担当参事官補佐を講師に迎
え、「災害による被害を軽減するために」と題し、講演をいただきました。五十嵐政策統括官の講演
は、能登半島地震の被災地で約2週間、政府の現地連絡対策室の一員として、国・県・市町が一体と
なった災害対応を行った経験を踏まえたもので、大変分かりやすく、クラブ員は熱心に耳を傾けてお
りました。
講演の次に、(財)日本防火協会の梅次事務局長から、御挨拶と住宅用火災警報器の普及につい
て、お話をいただきました。女性防火クラブ員の活躍により、県内の住宅用火災警報器の普及が進む
ものと期待されます。
昼食をはさんで午後からは、開催地の女性防火クラブで
ある「北郷火防隊」の可搬ポンプを使用した操法訓練を見
学しました。北郷火防隊は県内では唯一の消火活動も行う
女性防火クラブです。今回の研修会のために何日間も特別
に訓練を行ったと伺いました。
訓練見学の次は、御殿場市・小山町広域行政組合消防本
部の救命士の指導による救急救命講習を行いました。救急
救命法の説明を受けた後、数グループに分かれ、AEDの取
扱いを一人一人学びました。最後は、県内の作詞・作曲家
が作った「すすめ!こども救急隊」のCDを流して、1日目
の研修を終えました。
恒例の夜の交流会では、各地区のクラブによる歌や踊りが繰り広げられ、お神輿も登場するなどと
ても賑やかなものでした。梅次事務局長や地元消防長など来賓の方々も踊りにかり出されるなど、笑
いの絶えない交流会となりました。
研修2日目には、裾野市にあるヤクルト工場を見学し、無事、研修会が終了しました。
今回の研修会も、開催地である御殿場市・小山町広域行政組合消防本部をはじめ、参加いただいた
女性防火クラブ員、各地区の事務局である消防本部の御協力により、大変有意義な研修会を開催する
ことができました。心から感謝申し上げます。