昨年12月16日、坂井市女性の会(野田美智子会長)が、福
井県連合婦人会・全地婦連との共催で、坂井市春江町のユリ
ーム春江を会場に、防災学習会を開催し、約150人が参加し
ました。
2004年の福井水害の記憶もまだ新しく、特に坂井市におい
ては、野田会長をはじめ、婦人防火クラブ員としても活動し
ている人がほとんどで、防火・防災活動には日頃から積極的
に取り組んできたため、この日も会員は熱心に学習会に参加
しました。
講師には、ふくい災害ボランティアネットの松森理事長、福井県エルピーガス協会の秋山副会長と
中田保安指導員、坂井市総務課防災担当者を招き、地元の防災政策の概要、災害ボランティア活動の
現状、そしてLPガスを事例にした災害時のエネルギー供給問題と、幅広く学習を行いました。
また途中で、LPガス安全委員会の協力のもと、全地婦連が作った、地域の女性向け防災学習パン
フレットを使い、女性の視点による「防災まちづくりチェック」も行いました。
(防火ネットニュース メールマガジン [ Vol.25 2007年01月17日 ]参照)
さらに、軽スポーツとゲーム大会を組み込むなど、工夫を
こらした企画となっており、大変充実した学習会でした。
なお、福井県県エルピーガス協会では、福井水害を受けた
あと、協会の地域貢献として災害時炊き出しセットを準備し
たそうですが、今回の学習会がきっかけとなってその活用方
法に展望が見え、さらに県内各自治体での、災害時協定の締
結につながっているそうです。
■女性の視点の重要性、そして男女ともに取り組んでいくこ
との大切さ
過去の大規模災害をみていくと、災害直後はもちろん復興においても求められるのは「総合力」で
す。くらし・生活とは、いくつもの要素から成り立っています。家庭には子どもいれば高齢者もお
り、衣・食・住が必要であり、医療・福祉などのサービス、教育、文化活動、自然とのふれあいな
ど、さまざまなことが絡み合って日常を豊かにしてくれています。どれひとつとして単独で取り出す
ことはできないでしょう。
そのため大規模災害時には、複雑にいくつもの要素が絡んだ問題が起こります。
たとえば普段頼りになる家族がケガをして動けなくなる可能性もありますし、いつもの福祉・医
療・保育などのサービスを一時的に受けられなくなったり、各種の手続きや避難生活に必要なものの
調達など、家庭の所用も増大してしまいます。働く女性も増えている今日、特に家庭でいざというと
きの助け合いについて、話し合っておくことはとても重要でしょう。
また、地域で避難所が開設された場合、女性が安心して着替えたり、授乳のできる場所、子どもが
安心していられる場所、介助の必要な高齢者や障害者などが気兼ねなく過ごせる状況づくりなど、環
境や物資面での配慮がスムーズにできるでしょうか?
こうしたくらしや福祉の視点を大切にした防災活動を行うためには、家庭での話し合いや、地域の
内外でも関係が縦割りにならないようさまざまな人・組織の間の交流を、風通しよくしながら深めて
おくことが大切になります。
そしてそれは、日常の家庭 生活・地域活動も、より活性化することにつながるでしょう。
女性だからこそみえてくる防災の視点を、家庭、地域にひろげ、もちろんこれからも男性 のみなさ
んとも一緒に考え、家族・地域のひとみんなが安心して過ごせる防災まちづくり活動が広がっていく
ことが期待されます。 昨年12月16日、坂井市女性の会(野田美智子会長)が、福
井県連合婦人会・全地婦連との共催で、坂井市春江町のユリ
ーム春江を会場に、防災学習会を開催し、約150人が参加し
ました。
2004年の福井水害の記憶もまだ新しく、特に坂井市におい
ては、野田会長をはじめ、婦人防火クラブ員としても活動し
ている人がほとんどで、防火・防災活動には日頃から積極的
に取り組んできたため、この日も会員は熱心に学習会に参加
しました。
講師には、ふくい災害ボランティアネットの松森理事長、福井県エルピーガス協会の秋山副会長と
中田保安指導員、坂井市総務課防災担当者を招き、地元の防災政策の概要、災害ボランティア活動の
現状、そしてLPガスを事例にした災害時のエネルギー供給問題と、幅広く学習を行いました。
また途中で、LPガス安全委員会の協力のもと、全地婦連が作った、地域の女性向け防災学習パン
フレットを使い、女性の視点による「防災まちづくりチェック」も行いました。
(防火ネットニュース メールマガジン [ Vol.25 2007年01月17日 ]参照)
さらに、軽スポーツとゲーム大会を組み込むなど、工夫を
こらした企画となっており、大変充実した学習会でした。
なお、福井県県エルピーガス協会では、福井水害を受けた
あと、協会の地域貢献として災害時炊き出しセットを準備し
たそうですが、今回の学習会がきっかけとなってその活用方
法に展望が見え、さらに県内各自治体での、災害時協定の締
結につながっているそうです。
■女性の視点の重要性、そして男女ともに取り組んでいくこ
との大切さ
過去の大規模災害をみていくと、災害直後はもちろん復興においても求められるのは「総合力」で
す。くらし・生活とは、いくつもの要素から成り立っています。家庭には子どもいれば高齢者もお
り、衣・食・住が必要であり、医療・福祉などのサービス、教育、文化活動、自然とのふれあいな
ど、さまざまなことが絡み合って日常を豊かにしてくれています。どれひとつとして単独で取り出す
ことはできないでしょう。
そのため大規模災害時には、複雑にいくつもの要素が絡んだ問題が起こります。
たとえば普段頼りになる家族がケガをして動けなくなる可能性もありますし、いつもの福祉・医
療・保育などのサービスを一時的に受けられなくなったり、各種の手続きや避難生活に必要なものの
調達など、家庭の所用も増大してしまいます。働く女性も増えている今日、特に家庭でいざというと
きの助け合いについて、話し合っておくことはとても重要でしょう。
また、地域で避難所が開設された場合、女性が安心して着替えたり、授乳のできる場所、子どもが
安心していられる場所、介助の必要な高齢者や障害者などが気兼ねなく過ごせる状況づくりなど、環
境や物資面での配慮がスムーズにできるでしょうか?
こうしたくらしや福祉の視点を大切にした防災活動を行うためには、家庭での話し合いや、地域の
内外でも関係が縦割りにならないようさまざまな人・組織の間の交流を、風通しよくしながら深めて
おくことが大切になります。
そしてそれは、日常の家庭 生活・地域活動も、より活性化することにつながるでしょう。
女性だからこそみえてくる防災の視点を、家庭、地域にひろげ、もちろんこれからも男性 のみなさ
んとも一緒に考え、家族・地域のひとみんなが安心して過ごせる防災まちづくり活動が広がっていく
ことが期待されます。