総務省消防庁では、平成20年(1月~6月)における火災の概要を発表しました。
前年同期と比較すると、火災種別を問わず火災件数は減少していますが、火災による死者数は増加しています。
1 総出火件数は28,951件、前年同期比1,774件の減少
総出火件数28,951件、前年同期より1,774件減少(-5.8%)しました。火災種別ごとにみると、建物火災は790件、車両火災は335件、林野火災は168件、その他火災は470件、など全ての火災種別において減少しました。
2 総死者数は1,226人、前年比34人の増加
火災による総死者数は1,226人で、前年同期より34人増加(+2.9%)しました。負傷者は4,434人で前年同期より366人減少(-7.6%)しました。
3 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)数は717人
住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)数は717人で、前年同期より29人増加(+4.2%)となりました。なお、このうち468人は65歳以上の高齢者となっており、死者の65.3%を占めています。
4 出火原因の第1位は「放火」、続いて「たばこ」
全火災28,591件を出火原因別にみると、「放火」3,179件(11.0%)、「たばこ」2,916件(10.1%)、「こんろ」2,881件(10.0%)、「放火の疑い」2,443件(8.4%)、「たき火」1,990件(6.9%)の順となっています。また「放火」及び「放火の疑い」を合わせると、5,622件(19.4%)となっています。