前年同期と比較すると、総出火件数及び火災による死者数がともに低く推移しています。
一方、住宅火災による死者の占める高齢者の割合は67.5%と上昇傾向にあります。
① 総出火件数は23,669件、前年同期より5,680件の減少
総出火件数は、23,669件で、前年同期より5,680件減少(-19.4%)しています。火災種別でみますと、建物火災が1,295件減少、車両火災が336件減少、林野火災が967件減少、船舶火災が10件減少、航空機火災が1件増加、その他火災が3,073件減少しています。
② 総死者数は1,033人、前年同期より103人の減少
火災による総死者数は、1,033人で、前年同期より103人減少(-9.1%)しています。負傷者数は、3,604人で、前年同期より620人減少(-14.7%)しています。
③ 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は633人、前年同期より62人減少しているものの、高齢者の占める割合は67.5%と上昇。
住宅火災による総死者(放火自殺者等を除く。)数は633人で、前年同期より62人減少(-8.9%)しています。このうち65歳以上の高齢者は427人で、前年同期より26人減少(-5.7%)していますが、住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数の67.5%を占めています。
④ 出火原因の第1位は「放火」、第2位は「たばこ」です。
総出火件数の23,669件を出火原因別にみると、「放火」2,693件(11.4%)、「たばこ」2,255件(9.5%)、「こんろ」2,022件(8.5%)、「放火の疑い」1,684件(7.1%)、「たき火」1,449件(6.1%)の順となっています。また、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると4,377件(18.5%)となっています。