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2005年2月

4.道府県婦人防火クラブ連絡協議会 会長だより

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宮城県婦⼈防⽕クラブ連絡協議会会⻑
吉⽥ ⼋重⼦

新潟中越地震で被災されました皆様に哀悼とお⾒舞を申し上げます。

私は宮城県婦⼈防⽕クラブの吉⽥と申します。宮城と⾔えば宮城県北部連続地震で全国の皆様⽅より⼤変な援助をいただき、誌⾯をお借してお礼申し上げます。

宮城は仙台市を中⼼にして、仙南、仙北と⼤きく分かれ、それぞれ地域に合った活動を⼼がけ「我が家から ⽕事を出さない 出させない」「⾃分達の地域は⾃分達で守る」と同じ目的に向かって、初期消⽕訓練、救急救命講習会、防⽕教室、講演会、⾏政が⾏う防災訓練に炊き出し等、災害に向けた訓練を⾏っております。また、年に1回県庁講堂で⾏うリーダー研修会、地震による家具の転倒防⽌講習といったように、クラブ員が⾃分達でできることから実践に向かって活動をしております。

私が住んでいるのは、仙南地区の、仙台の中⼼より30km南にある岩沼市です。昔から交通の要所であり、常磐線、東北本線の分岐点、国道4号6号の合流点として栄え、⽇本三稲荷の⽵駒神社、牡丹の名所⾦蛇⽔神社、東北の⽞関仙台空港と乗物の便利を誇る所です。なんと⾔っても冬の雪の少ない住みよい所です。

まず私達婦防は全⼾加⼊なので、43,000余市⺠の中で、会員は3,400余⼈です。ただ、市の中⼼街に婦防がないのが悩みの種です。クラブ員は穏やかな⼈達です。

新年の出初式では120⼈が出動して安全祈願をし、市中⼼街を⾏進して岩沼⼩学校校庭での放⽔で年間の⾏事が始まり、総会、防⽕教室、救命講習、年1回9⽉に消防団員と⾏う消防操法競技⼤会、婦⼈防⽕クラブ員の初期消⽕競技⼤会では、⽇頃の腕前を⼗⼆分に発揮して優勝を争います。アトラクションとして団員と婦防との混合運動会を⾏います。これは⼤会の花で、ひときわ⼤声になります。また、研修会では市⺠会館⼤ホールに1,000⼈の会員が集まり、体験発表、講師を招いての講 演、歌や踊りのアトラクションと、⽇頃の疲れも忘れて楽しく⼀⽇を過ごします。秋には防⽕広報で、市内全地区を広報⾞で巡ります。そして全市内に「⽕の⽤⼼」の桃太郎旗をかかげ皆様に啓蒙活動をしております。それらの成果として、⽕災がありませんと、私達婦防の地道な働きが微⼒ながら安全安⼼の⾏政に役に⽴つと⾃負しております。

これからは県内全域で必ずやって来ると専門家が⾔っている宮城県沖地震に向け、何ができるか、私達婦防の役割は重いものがあります。⾃分達でできることから、まず⾃分の命を第⼀に救助活動を、そして被災者救助、避難所の介護等と、⾏政に頼ることなく私達⼥性特有の細やかな⼼づかいで⾏動をするよう、取り組んでおります。県内29万⼈の婦防の皆様が常に地域の⽅々と協⼒し、⼒を合わせて「⽕事を出さない 出させない」「⾃分達の地域は⾃分達で守る」その気持ちでがんばっていただければ、宮城県は、⽕災、災害から救われるのではないでしょうかと⼼に祈る⽇々でございます。

(消防庁機関紙「消防防災/2005-11・冬季号」より転載)

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