

滋賀県北部の当消防本部は、東浅井郡四町(浅井・⻁姫・湖北・びわ町)を管轄区域としておりますが、昨年の6⽉、国の地震調査研究推進本部は、琵琶湖⻄岸断層帯の活動による地震の発⽣確率が⾼く、向こう30年間で最⼤9パーセントと発表され、震度6強程度の揺れが予測されています。
震災時における⼈命を守ることの重要性の⾼まりの中、今般、「⽇本防⽕協会の婦⼈防⽕クラブ員救急講習会事業」の決定を受けまして、⼥性防⽕クラブ対象の普通救命講習会を開催しました。
講習会は、3つの⼥性防⽕クラブ(川道・細江・速⾒⼥性防⽕)が各々地域で、救命講習を実施しました。
救急救命⼠の講義の後、班ごとに分かれての実技講習が⾏われました。⼈形を使っての傷病者に対する気道確保・⼈⼯呼吸・⼼臓マッサージの⼼肺蘇⽣や、異物の除去、⽌⾎法の実技を実施しました。
徳に、川道地区の⼥性防⽕クラブでは、当⽇、⾃主防災組織の⽴ち上げと重なったことから地域の住⺠も交えた講習会となり、初めての受講者も⼈⼯呼吸の⼝の開け⽅を何度も熱⼼に練習し講習の終わりには多くの質問が⾶び出すなど⼤変活発な講習会となりました。
また、アンケート調査では、多くの⼈がもう⼀度受講したいと感想を述べており、今後の応急⼿当の普及推進が図られていくものと確信でき、各講習会は成功のうちに終了しました。
以前は、受講者が多数になると「隣接の消防本部から訓練⼈形を借⽤する。⽇程変更をお願いする。」など講習に際し困難を極めましたが、今回、トレーニング⼈形の寄贈を受けたことで隣接の消防本部から借⽤することなく講習を開催することができると感じますと共に、今まで以上に受講者の増加が期待されます。
今後は、震災対策の重要課題でもあります⾃主防災を推進指導していく上にも、「何よりも⼈の命が⼤切である。」との認識の基、これらの資機材を有効に活⽤して、救命講習に積極的に取り組んでいきたいと考えております。
⼀⽅、AEDの講習に係る資機材の交付にも、ご配慮を賜りますよう要望させていただきます

