HOME  > 防火ネットニュース4月号  > 5.平成16年度 ⺠間防災組織の状況

2005年4月

5.平成16年度 ⺠間防災組織の状況

目次 次頁次頁

 平成16年5⽉1⽇現在の幼年消防クラブ、少年消防クラブ及び婦⼈防⽕クラブの調査結果を⾒ると、 三つのクラブの総数は、34,955団体、クラブ員総数3,936,062⼈となり、前年度に⽐べクラブ数で 425団体(1.2%)の減、クラブ員では、53,355⼈(1.33%)の減となっています。
 ⺠間防⽕組織の活動の重要性を考えると、今後更にクラブの拡⼤と組織の充実を図っていただき、 消防本部と防⽕クラブが⼀体となって、地域の防⽕・防災に活躍されることが期待されます。
 幼年消防クラブは、前年に⽐べクラブ数は、80団体(0.54%)減少し、クラブ員数は、6,605⼈ (0.53%)の増加となっており、14,624団体1,251,535⼈となりました。
 ⽕災の原因の中で⼦供の⽕遊びによる⽕災が依然として多く、特にそのほとんどが幼年期を迎えた 年少の⼦供達の⽕遊びによって発⽣している現状から、幼年期において、正しい⽕の取り扱いに対す る知識を深め、消防の仕事を理解させることにより、⽕遊び等による⽕災の減少を図り、また、幼年 期に社会活動、集団活動を体験することによって⾃主、強調などの社会的態度を養い、将来、災害を 防⽌し、⽣命財産を保全する能⼒を持つ⼤⼈となり、社会に貢献できる⼈間に導くという点からも幼 年消防クラブの活動は期待されています。
 少年消防クラブは、前年に⽐べクラブ数は、71団体(1.1%)減少し、クラブ員も、13,257⼈ (2.8%)と減少し、5,980団体457,348⼈となりました。少年消防クラブは活動を通じて、防⽕・防 災について学習し、話し合い、これらについての正しい知識と技能を⾝につけ⽣命と暮らしを守るこ との⼤切さを学ぶとともに、規律や防⽕マナー等を⾝につけ、健全な地域防災の担い⼿となるように 努⼒しています。
 平成5年〜8年の間は、クラブ数、クラブ員数ともにほぼ横ばい状態にありましたが、平成9年から 減少傾向になっています。
 近年の少⼦化傾向を考えますと、クラブ員の減少はやむを得ない⾯もありますが、地域と家庭の繋 がりが希薄となっていることが指摘されている昨今、地域での社会活動参加等の良い機会でもあり、 今後組織の拡充発展について期待しています。
 婦⼈(⼥性)防⽕クラブは、前年に⽐べクラブ数は、274団体(1.87%)減少し、クラブ員も、 46,703⼈(2.05%)の減少となっていますが、クラブ数は14,351団体、クラブ員数2,227,179⼈で 依然として⾃主防災組織の中では我が国有数の規模を維持しています。また、都道府県別に増減数の バラツキが⾒られ、増加した地域と減少した地域があり、これは、前年同様の傾向でした。
 また、婦⼈(⼥性)防⽕クラブ員の活動の⼀環として、住宅⽤⽕災警報器等の設置に関する普及啓発 活動が⼤いに期待されています。⼾建て住宅等、とくに4千万⼾とも云われる既存住宅、なかでも独居 ⽼⼈宅はその10%程度を占め、⽕災による犠牲者を無くすためには、住宅⽤⽕災警報器設置の必要性 を理解してもらうことが⼤切です。

■幼年・少年・婦⼈防⽕クラブ員数10年の推移



■幼年消防・少年消防・婦⼈消防の過去10年間の推移
1)クラブ員数

7年8年9年10年11年12年13年14年15年16年
幼年消防1,100,6901,116,8491,135,1281,136,8361,159,3341,146,3521,192,4551,213,4601,244,9301,251,535
少年消防535,600536,810523,784519,219501,511487,309479,532470,860470,605457,348
婦⼈防⽕2,497,5592,489,4662,438,7552,458,8842,462,1032,435,7602,337,3642,304,7472,273,8822,227,179

2)団体数

7年8年9年10年11年12年13年14年15年16年
幼年消防12,88213,18613,53113,63813,69713,63114,38414,48014,70414,624
少年消防6,1966,2026,1156,0976,0525,9706,1086,0426,0515,980
婦⼈防⽕14,12614,20114,22614,14914,20013,63914,81214,71714,62514,351
合計33,20433,58933,87233,88433,94933,24035,30435,23935,38034,955

(注)平成16年度は、総務省消防庁調べによる。

■平成16年度 ⺠間防⽕組織の状況(都道府県別総括表) 平成16年5⽉1⽇現在

都道府県 幼年消防クラブ少年消防クラブ婦⼈(⼥性)防⽕クラブ
組織数⼈員組織数⼈員組織数⼈員
北海道60548,1932437,07655460,854
⻘森県35220,032763,8222016,561
岩⼿県34719,4071687,46251493,314
宮城県41131,34213811,0061,993295,547
秋⽥県28414,2573706,98551433,222
⼭形県32326,02441819,08131550,561
福島県37929,54917611,927138103,747
茨城県41131,6301519,36021831,262
栃⽊県24022,991737,321956266,192
群⾺県30927,88915232,595156181,923
埼⽟県28437,528613,17516117,791
千葉県25637,370475,532883,887
東京都1,187154,628823,4258618,741
神奈川県21631,2781689,16616535,732
新潟県47334,471592,0661608,090
富⼭県36020,57922225,71817442,788
⽯川県23618,4611897,91529011,493
福井県22714,57218810,39221317,348
⼭梨県15213,341192,299282,123
⻑野県28125,348271,24732220,099
岐⾩県44743,18926544,24934096,987
静岡県36137,4951002,193776,268
愛知県40451,614945144,22159165,944
三重県11511,961371,222725,819
滋賀県12110,984929282124,829
京都府12111,425185971525,381
⼤阪府19737,9181445514392,742
兵庫県33325,2061356,55631158,091
奈良県1497,1658364732,839
和歌⼭県22920,7872496342822,077
⿃取県14811,8511152,3201884,026
島根県27916,043845,33048122,305
岡⼭県29017,62425910,25642941,619
広島県24822,094572,303515,780
⼭⼝県15810,236893,0118813,174
徳島県15712,410525,17925313,085
⾹川県503,868422,04015533,576
愛媛県37632,7771373,92414798,630
⾼知県21816,651144231185,419
福岡県73766,758722,14210161,111
佐賀県20215,843371,34420616,198
⻑崎県58540,6081475,732934116,380
熊本県53118,5691424,57753188,673
⼤分県20013,567477,306715,660
宮崎県23712,9485011,4051663,806
⿅児島県20210,469521,2621379,668
沖縄県19612,5852112415,817
合計14,6241,251,5355,980457,34814,3512,227,179
このページの上に戻る
目次