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2006年11月

6.道府県婦人防火クラブ連絡協議会 会長だより

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福井県婦人防火クラブ連絡協議会会長
小川 英子

 「備えあれば憂いなし」といいますが、福井県では、平成16年7月18日に、200 年に1回といわれる大豪雨に見舞われました。その時、災害に対する準備や心構 えがどれほど大切かを身をもって知るとともに、婦人防火クラブの重要性を痛感い たしました。県内外の婦人防火クラブと日本防火協会の応援をいただき、美山町 (前福井市)へ炊出しや全身泥まみれになって泥よけ作業などの支援活動をしてま いりました。真夏のため悪臭がひどく、炊出しには大変困りました。特に食中毒や 感染病に最大限気遣っての炊出し作業で、組織的な女性活動の重要性を認識しました。また、避難所生活 の中ではトイレが不足し、また女性の生理用品の始末場所がなく、女性の視点で被災者を支えるという意識 の重要性を感じました。  これからは、子供を災害から守る環境も求められるでしょう。例えば、AED(自動体外式除細動器)の使用 について知っておくことが大切です。AED「成人用」は設置されていますが、八歳未満児「小児用」の設置も 必要ではないかと思います。災害に対しては「自助」「共助」「公助」という言葉があります。この言葉からも、 県を担う婦人防火クラブの災害に対する役割はますます重要になるでしょう。  これからも、これまでの活動を柱として、「災害は忘れたころにやって来る」という言葉を忘れず、新しい会員 を増やし、地域の安全と安心のため活動していきたいと思います。

(消防庁機関紙「消防防災/2006-18・秋季号」より転載)


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