平成23年9月28日(水)に蒲郡市消防本部等にて、「愛知県婦人消防クラブ連絡協議会幹部交流研修会」を行いました。
永坂会長あいさつ
研修会の風景
豊田市の活動発表 愛知県婦人消防クラブ連絡協議会は、県内526クラブ、クラブ員数24,944名で構成(平成23年4月1日現在)、婦人防火クラブ相互の連絡提携を密にし、防火に関する知識の向上につとめるとともに、婦人防火クラブの健全な発展を図ることを目的として活動しております。
本年度の県内研修は、今回で6回目の開催となり家庭防火を柱として、火災予防思想の高揚を図るとともに、明るく安全な家庭と地域を築くことを目的として、県内婦人防火クラブのリーダーが一同に集い、代表クラブの活動内容の発表をはじめクラブ員相互の情報交換と交流を深めました。
本年度は、永坂会長のあいさつにつづき来賓者の県防災局保安課長、蒲郡市消防長のあいさつの後、豊田市、長久手町及び蒲郡市それぞれのクラブ代表者による活動発表及び出席クラブ員による意見交換、蒲郡市消防本部内の施設見学に引き続き、ラグーナ蒲郡での施設内の防火対策等の講話を行っていただきました。
長久手町の活動発表
蒲郡市の紙芝居
この研修会において、参加クラブ員は「活動事例発表」を通じて、今後の婦人防火クラブの活動内容について大変参考となり、それぞれの地域へ持ち帰り、従来の活動に加える等参考となりました。
本年度は、クラブ員等約90名の出席を得て開催することが出来ました。今回の研修会開催にあたって、開催市の蒲郡市ご当局及び蒲郡市婦人防火クラブ(会長 小林春代)の格別なるご協力をいただきましたことに対しお礼申し上げます。
<研修内容>
1 あいさつ
- 県婦人消防クラブ連絡協議会長
- 県防災局消防保安課長
- 蒲郡市消防長
2 県内婦人防火クラブ代表者活動報告
- 豊田市婦人消防クラブ連絡協議会(会長 河合 美佐子 様)
- 長久手町婦人消防クラブ(会長 吉田 孝代 様)
- 蒲郡市婦人防火クラブ(会長 小林 春代 様)
3 県内婦人防火クラブ員による意見交換会
発表者との意見交換及び出席クラブ員の活動状況等の情報交換
4 庁舎見学(蒲郡市消防本部施設見学) 等
[クラブ員の声]
- 各地のいろいろと工夫した啓発活動が行われていることが大変参考になりました。今後の活動に反映されるように努力していきたいと思います。
- 蒲郡市女性防火クラブの紙芝居には、紙芝居の完成度・語り口・女性の視点からみた、家族を思いやる内容と、大変感動しました。これからも、いろいろな場所で、活用し普及していただきたいと思います。
- 活動発表をされた各クラブの報告を聞き、活動の参考になることや、頑張っていらっしゃることがわかり、自分自身のこれからの参加活動にはげみになりました。地道な活動が大切なことが改めてわかりました。
平成23年度揖斐郡女性防火クラブ研修会が9月23日(金)に大野町中之元の揖斐郡消防組合消防本部防災センターにおいて開催されました。この研修会は、119番通報、応急手当、初期消火が誰にでも出来るようにし、家庭からの災害の絶滅を期すことを目的に毎年実施されているものであります。
会長の挨拶
3町のクラブから200名が参加
揖斐郡内3町の各女性防火クラブから200名の参加がありました。クラブ員は、それぞれ4班に分かれ、訓練用の水消火器を使用した初期消火訓練や応急手当の心肺蘇生訓練、119番の通報訓練、住宅用火災警報器設置に係わる広報等いずれも真剣な表情で取り組んでおられました。
中でも、標的に注水する水消火器の訓練は、参加者全員に体験していただきました。応急手当の心肺蘇生訓練では、とくに心停止の方に施す一連の処置訓練(AED)を重点に研修が行われました。
また、住宅用火災警報器の設置について、参加クラブ員にアンケートをとり、設置がなされていない家庭や高齢者住宅への設置推進を図りました。
さらに、近年多く発生している地震に対する知識及び対策並びに火災発生のメカニズムの説明にクラブ員一人一人が真剣に聞き入っていました。
住警器の説明を受けるクラブ員
AEDを使って心肺蘇生訓練
最後に、家庭における災害の絶滅を期するために、池田町女性防火クラブの内藤副隊長が力強く防火宣言を行い閉会としました。
管内の婦人防火クラブ員等約110人が参加 平成23年10月1日(土)の午後2時から石狩市総合保健センター「りんくる」において、(財)日本防火協会との共催で「平成23年度婦人防火クラブ石狩地区大会」が開催されました。
この大会には、管内の4市1村より7団体の婦人防火クラブ員と関係者約110人が参加し、相互連携の強化と防災への決意を新たにしました。また、この大会のなかでは、長年にわたり地域の防火に貢献されました1団体に対して、北海道少年婦人防火協議会長より優良婦人防火クラブ表彰が授与されました。
引き続き、北大地震火山研究観測センターの教授による「石狩地区の地震津波災害」と題して講演が行われ、地震の発生メカニズムや近い将来、発生が予想される北海道や石狩市の地震等についての説明を受けた後、参加者全員による「防火宣言」が行われ、「私たち婦人防火クラブは相互連携を密にし、さらに大きく防火・防災の輪を広げます。」など4項目を声高らかに唱和し防火の決意を新たにしました。
優良婦人防火クラブ表彰を授与
参加者全員で「防火宣言」
磐田市女性防災クラブ会長(木村淑恵)は平成23年9月30日(金曜日)午前9時30分から12時まで、ワークピア磐田視聴覚室で行われた、平成23年度磐田市男女共同参画センター「ともりあ」主催による「ともりあ女性塾・輝く私のよくばり塾」の中で『大地震と女性「阪神・東北から学ぶ」について』の講演を実施いたしました。
参加者は18歳以上の磐田市内在住・在勤の女性が主体で、ほか市職員(市民活動推進課及び防災課)の合計約40名が参加しました。東日本大震災の被災地を訪れた磐田市女性防災クラブ会長(木村淑恵)が、現地で撮影した写真をスライドにて示し、現地の状況を分かりやすく説明いたしました。
併せて過去の地震の教訓と被災地での活動経験を生かし、女性の視点から日頃の備えの重要性を聴講者に訴え、自宅で手軽に実践出来る防災対策を紹介した。参加者の皆さんは真剣に講演を聴講していました。
またこの講演の模様は、TV(NHK「たっぷり静岡」ローカルニュース 18:10~19:00)でも放映され、多くの視聴者に防災意識の啓発を図ることが出来たと思います。
磐田市内在住・在勤の女性等40名が参加
自宅で手軽に実践出来る防災対策を紹介
「災害救助の素人に何ができるか」。思い悩んだ。東日本大震災から1週間後の3月18日、中津川市内に14ある女性防火クラブの地区会長の携帯電話を鳴らした。「不足している物資を送り届ける。それしかできない」。わずか2日で2トントラック何台分にもなる非常食や生活物資が集まり、被災地に送られた。「みんなの熱意に胸がジーンとなった」。女性防火クラブのつながりが一つの大きな形となった瞬間だった。
クラブは主婦らがメンバー。火災が発生した場合、炊き出しなどで消防団の後方支援をする。75年、夫との結婚を機に引っ越し、「知らない土地の人と交流したい」と軽い気持ちで入会した。しかし翌年、地区役員を任せられると、徐々にのめり込んだ。「こんなに長く続けることになるなんて夢にも思いませんでした」と笑う。
当然ながら防災の専門家ではなかった。なぜ35年以上も携わってこられたのか。「地域を支えていると実感できるのと同時に、多くの仲間の存在に気づかせてくれる」。地域ぐるみで助け合う「共助」の魅力を肌で感じるからという。講習会などで県内外をせわしなく飛び回り、「クラブは今や人生に欠かせない存在です」。
活動は多彩だ。人工呼吸やAED(自動体外式除細動器)、包帯の巻き方など救急救命の基本的な技術の習得はもちろん、女性でも簡単に持ち運べるように軽量化した「軽可搬ポンプ」の使い方を講習し、万が一の消火活動に備える。
さらに、6月から設置が義務化された住宅用火災警報器をクラブで共同購入し、各家庭を訪問するなどして設置を呼びかける。これまで約3500台を取り付けた。努力のかいあって、中津川市は昨年12月末時点の県内の普及率でトップに立った。しかし、現在、県全体の普及率は61・1%で全国平均(71・1%)を下回っており、「100%になるまで推進します」と気を引き締める。
今年5月から全国婦人防火連合会の監事に就任した。「メンバーが消火活動に直接携わることは少ないかもしれない。だけど、クラブで培った人のつながりが、災害時に必ず役立つと信じています」。活動への意欲は高まるばかりだ。【三上剛輝】(平成23年9月5日毎日新聞(岐阜)HPより)
◇杉山洋子会長からの手記を寄せていただきましたので、ご紹介します。
市内の婦防クラブ員等に協力を呼び掛けた 私は3月11日(金)の東日本大震災発生以来、私達に何ができるのだろうか?と思い悩む日々が続きました。
そんな時、携帯電話に中津川市の防災メールが入りました。3月17日(木)午後6時20分頃、中津川市役所の生涯援護課から東日本大震災の被災された方々に物資を届ける目的で、市の健康福祉会館まで届けて欲しいというものでした。
物資は5種類の指定がありました。紙おむつ、女性用ナプキン、使い捨てカイロ、使い捨てマスク、毛布の5点で、すべて未開封のものが指定でした。
また、物資の出発日が3月20日(日)ということで、中2日しかありませんでした。平成17年に当市は市町村合併し、南から北まで自家用車で1時間以上かかる広大な地域となった今では、なかなか市民一人一人が物資を指定場所まで届けるのは大変な事です。
「今、私達にできる事はこれだ!」と直感しました。
軽トラックに山盛りいっぱいの物資が集まった まず、消防本部の女性防火クラブ事務局にこの活動協力をお願いしてから、市内に14地区ある女性防火クラブの会長さんや、私の地元である神坂女性防火クラブの役員へも活動協力して頂く電話をかけ続けました。
私の熱意を感じ取った女性防火クラブの皆さんは、即行動して下さいました。
神坂女性防火クラブは小さな地区ですが、軽トラックに山盛りいっぱいの物資が集まり市役所に搬入することができました。
14地区それぞれに女性防火クラブの皆さんが、物資を集めて市役所に搬入して下さり、1地区で2トントラックに2杯も集めて運んで下さった地区もあって、女性防火クラブの皆さんのパワーと、そして、それぞれの地区にお住まいの住民の方々の協力の凄さに感動して胸がいっぱいになりました。
私がひとことお願いしただけで、こんなにも凄いパワフルな活動ができた事に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご協力くださった方々お一人お一人にお礼を言いたい気持ちです。
おわりに、東日本大震災で被災された方々の一日も早い復興をご祈念申し上げます。
平成23年10月24日
岐阜県女性防火クラブ運営協議会会長
中津川市連合女性防火クラブ会長
杉山 洋子