雲南防火委員会(会長 障子弘敏 雲南消防本部消防長)では、少年期における防火・防災教育の一環として、火の大切さや火の怖さを知り、クラブ員と消防職員のふれ合いにより消防への理解と関心を深め、集団行動を通して力を合わせることの素晴らしさや大切さ、人に迷惑をかけないといった社会性、協調性を養うことを目的とした「少年消防クラブ員研修会」を実施しました。
研修会は、雲南消防本部で7月26日に開催し、23クラブから103名のクラブ員が参加しました。
この研修で、昼食用のカレーライス作り、消火栓を使用しての放水体験や水消火器を使用した消火訓練、起震車による地震体験、煙体験、庁舎・車両見学などを行いました。また、出雲空港消防隊、島根県防災航空隊の見学に行き、活動用資器材の説明を受け、大型消防車両からの放水や防災ヘリコプター「はくちょう」、航空隊員の訓練などを見学し、貴重な体験をしました。
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23クラブから103名のクラブ員が参加
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水消火器を使用した消火訓練
参加したクラブ員は、他の小学校のクラブ員や消防職員と楽しく過ごし、消防への関心を深めると共に、「あいさつの大切さ」、「命の大切さ」、「友達のすばらしさ」、「チームワークの大切さ」、「助け合うこと」などを学び、16時過ぎには修了証と参加記念品を手に消防本部を後にしました。
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車両見学
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防災ヘリコプター「はくちょう」見学
-宿泊研修
平成24年7月28・29日の2日間、入間市青少年活動センターにおいて入間市消防少年団宿泊研修を行いました。(参加団員38名)開講式で記念撮影後、「防火トライアスロン」を消防職員、消防団員の指導の下、行いました。
※防火トライアスロン…傾斜ロープ登り、消火訓練、担架搬送訓練、煙体験、結索訓練を5人1組のグループで実施し4チームごとに競う。
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38名の少年団員が宿泊研修に参加
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担架搬送訓練
炊き出し訓練では、団員が火おこし器による「火おこし班」と「料理班」に分かれ、自分たちでおこした火を使って、飯ごう炊飯やカレー作りを行いました。始めから終わりまで、全て自分達で作った夕食は格別だったようで、みんな最高の笑顔で、何杯もおかわりをする団員もいました。
就寝場所設定訓練では、ダンボール、ガムテープなどを使って、団員ごとに工夫を凝らした寝床を作り一晩を過ごしました。
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炊き出し訓練でカレー作り
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ダンボールで就寝場所設定訓練
団員達は、グループごとに力を合わせて各種訓練を実施したことで、仲間の大切さや全て自分達の力で乗り切った達成感を学びました。この2日間の宿泊研修で学んだ協調性を今後の活動に生かしてくれることと思います。
-着衣泳講習
平成24年8月6日に市内新久小学校のプールにおいて入間市消防少年団着衣泳講習を行いました。(参加団員29名)
着衣泳の講習を受けた消防職員の指導の下、基本となる浮き方や不意に水に落ちた時の対処方法、ペットボトルを浮環の替わりに使って浮いたまま助けを待つ方法を学びました。
当日は、天候が不順で急に雨が降ったり止んだりで気温の変化があり、団員達は寒さにも耐えながら真剣に講習を受けていました。洋服を着たまま水の中に入ると思うように動けないことを体験したのでこれからの夏休み期間中、水辺での遊びにも細心の注意を払い、いざという時には落ち着いて行動ができることと思います。
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少年団員29名が参加
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水に落ちた時の対処方法を学ぶ着衣泳訓練
泉佐野市消防本部(消防長 根来 芳一)では、花火や海・山へのレジャーなど、火に接する機会や外出の増える夏休みの開始時期に合わせて、第38期泉佐野市少年消防クラブ(幹事長 江口 麻理、クラブ員 38名)の第2回例会を7月24日(火)実施し、火災への対応方法や応急手当の仕方、ロープの結び方等について学習しました。
はじめにクラブ員は、第1回例会(6月23日実施)で講話を聴いた「火災発見時の三原則(知らせる・消す・逃げる)」について体験学習するため、「火事だー!誰か来てー!」と叫び、周りの人に火事を知らせる声の大きさを測定する「大声測定(知らせる)」、本物の消火器を使ってオイルパンで燃え盛る火を消火する「消火訓練(消す)」、火災の炎や煙から誘導灯などの設備を活用し安全に避難する「避難訓練(逃げる)」を実施し、火災発見時に素早く、正しい対応方法が取れるよう練習を行いました。
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大声測定「火事だー!」
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誘導灯等を利用して避難訓練
続いて、救急隊から三角巾を使用した止血法や、傘や段ボールなど身近にあるものを使った固定法を教わり応急手当の知識と技術を身につけた後、救急隊から火災や救助の現場で人命救助等に使用するロープの結び方を教わり、最後に、50m級はしご車の搭乗体験並びに火災現場で使用する防火衣や空気呼吸器等の着装体験を行いました。
今回の例会でクラブ員は、いざという時、大切な人を助けられるよう熱心に練習に取り組むとともに、安全で楽しい夏休みを過ごせるよう火の取り扱いや、健康に注意することを約束し例会を終了しました。
なお、大声測定の結果(クラブ員平均96.5デシベル、最大108デシベル)は、体験終了後、認定証を作成しクラブ員一人ひとりに交付されました。
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三角巾を使用した止血法
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人命救助等に使用できるロープの結び方訓練
放水体験 「一日消防署員」は昭和55年からほぼ毎年開催している人気のイベントです。本年度は8月2日(木)に行われ、参加クラブ員は154名と過去5年間では最多となりました。
高さ7メートル、長さ20メートルのロープをチロリアンで渡る『ロープ訓練』、防火衣を着装し消防車から延長したホースより放水する『防火衣着装訓練・放水体験』、敬礼など消防士の規律を学ぶ『規律訓練』では、隊員が、災害に備えた日々の訓練の重要性を説明していました。クラブ員からは多くの質問があり、消防業務への興味と関心を引き出しました。
防災学習センターでの『煙体験・地震体験・暴風体験』では災害への備えの大切さを説明した結果、クラブ員の災害対策への意識の高揚が見られました。
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規律訓練
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ロープ渡過
住宅用火災警報器PRコーナーでは、住警器の効果や維持管理の大切さを学び、帰宅したらまず、点検スイッチを押してみることを約束してくれました。
暑さに負けることなく、クラブ員達は必死にロープを渡ったり、防火衣を着装して放水したり、楽しみながらも消防への関心と理解を深めることが出来ました。将来、彼らが地域防災を担う人材へと成長する一助となれば良いと思います。また、体験したこと学んだことを家庭で話してもらうことで、家庭から地域へと、防火・防災の輪が拡がることを期待します。
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暴風体験
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住宅用火災警報器に関する学習