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2005年11月

6.自主防災組織リーダー研修会(香川県・徳島県)

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 ⾹川県では、(財)⽇本防⽕協会との共催により、10⽉ 14⽇(⾦)・15⽇(⼟)の2⽇間にわたり、⾹川県消防学 校において、⾃主防災組織リーダー研修会を開催しました。
 この研修会は、⾃主防災組織の指導者に、防災活動に必要な知 識や技術を習得してもらい、地域防災⼒の要である⾃主防災組 織活動の活性化につながるよう、県内11市町から⾃主防災組 織のリーダー等73名が参加して⾏われました。
 研修のカリキュラムは、1⽇目に「実技研修」、「防災講 演」「阪神・淡路⼤震災の体験談」、「体験発表・グループ協 議」を⾏いました。
 実技研修では、⾼松市消防局職員の指導を受けながら応急担 架づくりや⼼肺蘇⽣の⽅法などに取り組みました。防災講演で は、⾼松地⽅気象台職員から防災気象情報の利⽤について、⾹ 川県危機管理課職員から⾹川県の防災対策についての説明を受 けました。阪神・淡路⼤震災の体験談では、⼈と防災未来セン ター語り部の⾕川三郎⽒から「阪神・淡路⼤震災の体験談 そ の体験を語る」と題して、震災直後の⽣々しい様⼦や⾏政の初 動対応の実務内容などを語っていただきました。

 その中で、⼤ 災害時にすばやく対応できる⾃主防災組織の役割の重要性を学 びました。⼣⾷後、⾼松市古⾼松地区⾃主防災連合会の加藤直 之会⻑から昨年の台風災害の教訓を⽣かし、⾃主防災会ごとの 避難所の確保、避難・防災マップの作成、地区住⺠参加の実践 避難訓練の実施などの活動事例を紹介していただき、その後、 ⾃主防災組織活動の活性化に向けて、⾃由討議を⾏いました。


 2⽇目の防災講演では、⾹川⼤学⼯学部の⻑⾕川修⼀教授から、「昨年の台風災害の概要と防災上の課題」、「南海地震に 備える」と題して、⾼潮の発⽣メカニズムや⾃分の住んでいる ⼟地を知るなどの風⽔害対策、過去の南海地震の被害状況や競 争社会から助け合い社会への転換が被害軽減につながるとの御 講演をいただきました。また、「図上訓練」では、参加者を8 つのグループに分け、NPO法⼈⽇本災害救援ボランティア ネットワークの⽥中稔明理事⻑の指導により、地図に様々な情 報を書き込み、ある被害想定に基づき地域の問題点、課題、⽇ 頃から準備しておくことなどを検討しました。この2⽇間の研 修会で習得した知識や技能は、必ず地域防災⼒の強化につながるものと確信しています。

平成17年度⾃主防災組織リーダー研修会⽇程

10⽉14⽇(⾦)
9:30〜10:00参加者受付
10:00〜10:20開講式
オリエンテーション
10:30〜11:50実技研修
(消⽕訓練等 ⾼松市消防局)
国旗掲揚台南側
12:00〜13:00昼⾷・休憩
13:00〜14:30実技研修
(救急実技 ⾼松市消防局)
2階救急専⽤教室

防災センター体験
防災センター
14:40〜15:20防災気象情報の利⽤について
(⾼松地⽅気象台防災業務課 ⼭内 俊明係⻑)
15:30〜17:00震災の体験談
(⼈と防災未来センター語り部 ⾕川 三郎⽒)
17:10〜17:40⾹川県の防災対策について
(⾹川県危機管理課 宮脇 隆課⻑)
18:00〜18:30夕食
18:50〜19:50体験発表・グループ討議
20:00〜22:00入浴
22:30消灯・就寝
 
10⽉15⽇(⼟)
7:00〜7:30起床、体操
7:30〜8:00朝⾷
9:00〜9:50昨年の台風災害の概要と防災上の課題(⾹川⼤学⼯学部 ⻑⾕川 修⼀ 教授)
10:00〜10:50 南海地震に備える
(⾹川⼤学⼯学部 ⻑⾕川 修⼀ 教授)
11:00〜11:50図上訓練 NPO法⼈⽇本災害救援ボラン ティアネットワーク ⽥中 稔 昭理事⻑)
12:00〜13:00昼⾷・休憩
13:00〜13:50図上訓練
(NPO法⼈⽇本災害救援ボラン ティアネットワーク ⽥中 稔昭 理事⻑)
14:00〜15:30図上訓練
(NPO法⼈⽇本災害救援ボラン ティアネットワーク ⽥中 稔昭 理事⻑)
15:40〜16:00閉講式(修了証の授与)
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 「平成17年度徳島県⾃主防災組織リーダー研修会」を、 10⽉15⽇(⼟)、16⽇(⽇)の2⽇間(1泊2⽇)、徳 島県板野郡北島町の県⽴防災センターで開催しました。
 この研修会は、財団法⼈⽇本防⽕協会と徳島県の共催によ り、県内の⾃主防災組織のリーダーなどを対象に、「地域にお ける⾃主防災組織の活性化や組織づくりを学ぼう」と開催しま した。
 はじめに、財団法⼈⽇本防⽕協会⼩林常務理事が開会のあい さつ、続いて、徳島県危機管理局前橋参事があいさつを⾏い、 2⽇間の研修が始まりました。
 1⽇目の研修では、まず、県⽴防災センターの施設で災害疑 似体験をしました。体験を通じ、災害について正しい知識を⾝ につけ、災害発⽣時の⾏動、⽇ごろからの備えについて学びま した。受講者からは、地震、⽕災、煙、風等の災害を体験し、 「災害の恐ろしさを体感できた」「理屈より体験︕」「備えな あかんなぁ」などの声が聞かれました。
 続いて、徳島⼤学⼯学部澤⽥勉教授から、今後30年のうち に50%の確率で発⽣することが予測される「南海地震の発⽣ メカニズムと地震対策について」講義をいただきました。南海 地震の特徴、徳島県での被害想定を踏まえた地震対策につい て、理解を深めました。
 引き続き⾏われたグループ討議(進⾏︓徳島⼤学環境防災研 究センター岡部健⼠センター⻑)では、○⾃主防災組織の結 成、組織づくりについて○⾃主防災組織活動の活性化について など各グループが選択したテーマごとに活発な意⾒交換が⾏わ れました。様々な意⾒があることや同じ悩みを抱えていること などがわかり、有意義な時間でした。
 2⽇目は、徳島地⽅気象台波⽚正次予報官から、「気象情報 とその活⽤」について、講義をいただき、⾃主防災組織のリー ダーとして気象情報をどう活かすかなどを学びました。
 続いて、ハローボランティア・ネットワークみえの⼭本康史 代表から、DIG(災害図上訓練)について学びました。グ ループごとに熱⼼に地図づくりが進められ、「はやく地域に 帰って実践してみたい」「⾃分の地域で地域の⼈と⾏いたい」 など受講⽣のやる気が引き出されました。
 また、県内各地から集った受講者は、1泊2⽇の研修によ り、研修時間のほか、⾷堂で、宿泊棟などで活発な交流が図ら れました。
 2⽇間の研修で学んだことが地域で活かされることと思いま す。
平成17年度徳島県⾃主防災組織リーダー研修会⽇程
⽇時︓平成17年10⽉15⽇(⼟)〜16⽇(⽇)
場所︓徳島県⽴防災センター(徳島県消防学校)

【1⽇目】

時間内容等講師等場所
9:00〜 9:3030分参加者受付
9:30〜 9:5525分 開講式
オリエンテーション
視聴覚室
9:55〜10:005分休憩
10:00〜10:2525分 講義
「徳島県の防災対策について」
徳島県危機管理局南海地震対策
課⻑
宮原英夫
視聴覚室
10:25〜10:305分休憩
10:30〜12:0090分 災害疑似体験
(防災ガイダンス/地震/消⽕ /煙/風)
各体験室
12:00〜13:0060分昼⾷・休憩 消防学校
⾷堂
13:00〜14:2080分 講義
「南海地震の発⽣メカニズムと 地震対策」
徳島⼤学⼯学部教授
澤⽥ 勉⽒ 視聴覚室
14:20〜14:3010分休憩
14:30〜17:30180分 グループ討議
○⾃主防災組織の組織づくり は︖
○⾃主防災組織の⽇ごろからの 活動を活性化させるには︖
○地域の防災意識を向上させる には︖
徳島⼤学環境防災研究センター ⻑
岡部健⼠⽒
視聴覚室
17:30〜18:0030分休憩等
18:00〜19:0060分⼣⾷ 消防学校 ⾷堂
19:00〜22:00180分 ⼊浴/グループ学習
*⼊浴は、21時まで
消防学校 浴室等
22:00消灯 消防学校 各室

【2⽇目】

時間内容等講師等場所
7:00起床
7:30〜 8:3060分朝⾷ 消防学校
⾷堂
8:30〜 9:0030分休憩
9:00〜 9:5050分 講義
「気象情報とその活⽤」
徳島地⽅気象台予報官
波⽚正次⽒
視聴覚室
9:50〜10:0010分休憩
10:00〜12:00120分DIG(災害図上訓練) ハローボランティア・ネットワークみえ代表
⼭本康史⽒
視聴覚室
12:00〜13:0060分昼⾷・休憩 消防学校
⾷堂
13:00〜15:00120分DIG(災害図上訓練) ハローボランティア・ネットワークみえ代表
⼭本康史⽒
視聴覚室
15:00〜15:1010分閉講式視聴覚室
15:10終了
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