
⾹川県では、(財)⽇本防⽕協会との共催により、10⽉
14⽇(⾦)・15⽇(⼟)の2⽇間にわたり、⾹川県消防学
校において、⾃主防災組織リーダー研修会を開催しました。
この研修会は、⾃主防災組織の指導者に、防災活動に必要な知
識や技術を習得してもらい、地域防災⼒の要である⾃主防災組
織活動の活性化につながるよう、県内11市町から⾃主防災組
織のリーダー等73名が参加して⾏われました。
研修のカリキュラムは、1⽇目に「実技研修」、「防災講
演」「阪神・淡路⼤震災の体験談」、「体験発表・グループ協
議」を⾏いました。
実技研修では、⾼松市消防局職員の指導を受けながら応急担
架づくりや⼼肺蘇⽣の⽅法などに取り組みました。防災講演で
は、⾼松地⽅気象台職員から防災気象情報の利⽤について、⾹
川県危機管理課職員から⾹川県の防災対策についての説明を受
けました。阪神・淡路⼤震災の体験談では、⼈と防災未来セン
ター語り部の⾕川三郎⽒から「阪神・淡路⼤震災の体験談 そ
の体験を語る」と題して、震災直後の⽣々しい様⼦や⾏政の初
動対応の実務内容などを語っていただきました。
その中で、⼤
災害時にすばやく対応できる⾃主防災組織の役割の重要性を学
びました。⼣⾷後、⾼松市古⾼松地区⾃主防災連合会の加藤直
之会⻑から昨年の台風災害の教訓を⽣かし、⾃主防災会ごとの
避難所の確保、避難・防災マップの作成、地区住⺠参加の実践
避難訓練の実施などの活動事例を紹介していただき、その後、
⾃主防災組織活動の活性化に向けて、⾃由討議を⾏いました。
2⽇目の防災講演では、⾹川⼤学⼯学部の⻑⾕川修⼀教授から、「昨年の台風災害の概要と防災上の課題」、「南海地震に
備える」と題して、⾼潮の発⽣メカニズムや⾃分の住んでいる
⼟地を知るなどの風⽔害対策、過去の南海地震の被害状況や競
争社会から助け合い社会への転換が被害軽減につながるとの御
講演をいただきました。また、「図上訓練」では、参加者を8
つのグループに分け、NPO法⼈⽇本災害救援ボランティア
ネットワークの⽥中稔明理事⻑の指導により、地図に様々な情
報を書き込み、ある被害想定に基づき地域の問題点、課題、⽇
頃から準備しておくことなどを検討しました。この2⽇間の研
修会で習得した知識や技能は、必ず地域防災⼒の強化につながるものと確信しています。
平成17年度⾃主防災組織リーダー研修会⽇程
|
|

「平成17年度徳島県⾃主防災組織リーダー研修会」を、
10⽉15⽇(⼟)、16⽇(⽇)の2⽇間(1泊2⽇)、徳
島県板野郡北島町の県⽴防災センターで開催しました。
この研修会は、財団法⼈⽇本防⽕協会と徳島県の共催によ
り、県内の⾃主防災組織のリーダーなどを対象に、「地域にお
ける⾃主防災組織の活性化や組織づくりを学ぼう」と開催しま
した。
はじめに、財団法⼈⽇本防⽕協会⼩林常務理事が開会のあい
さつ、続いて、徳島県危機管理局前橋参事があいさつを⾏い、
2⽇間の研修が始まりました。
1⽇目の研修では、まず、県⽴防災センターの施設で災害疑
似体験をしました。体験を通じ、災害について正しい知識を⾝
につけ、災害発⽣時の⾏動、⽇ごろからの備えについて学びま
した。受講者からは、地震、⽕災、煙、風等の災害を体験し、
「災害の恐ろしさを体感できた」「理屈より体験︕」「備えな
あかんなぁ」などの声が聞かれました。
続いて、徳島⼤学⼯学部澤⽥勉教授から、今後30年のうち
に50%の確率で発⽣することが予測される「南海地震の発⽣
メカニズムと地震対策について」講義をいただきました。南海
地震の特徴、徳島県での被害想定を踏まえた地震対策につい
て、理解を深めました。
引き続き⾏われたグループ討議(進⾏︓徳島⼤学環境防災研
究センター岡部健⼠センター⻑)では、○⾃主防災組織の結
成、組織づくりについて○⾃主防災組織活動の活性化について
など各グループが選択したテーマごとに活発な意⾒交換が⾏わ
れました。様々な意⾒があることや同じ悩みを抱えていること
などがわかり、有意義な時間でした。
2⽇目は、徳島地⽅気象台波⽚正次予報官から、「気象情報
とその活⽤」について、講義をいただき、⾃主防災組織のリー
ダーとして気象情報をどう活かすかなどを学びました。
続いて、ハローボランティア・ネットワークみえの⼭本康史
代表から、DIG(災害図上訓練)について学びました。グ
ループごとに熱⼼に地図づくりが進められ、「はやく地域に
帰って実践してみたい」「⾃分の地域で地域の⼈と⾏いたい」
など受講⽣のやる気が引き出されました。
また、県内各地から集った受講者は、1泊2⽇の研修によ
り、研修時間のほか、⾷堂で、宿泊棟などで活発な交流が図ら
れました。
2⽇間の研修で学んだことが地域で活かされることと思いま
す。
平成17年度徳島県⾃主防災組織リーダー研修会⽇程
⽇時︓平成17年10⽉15⽇(⼟)〜16⽇(⽇)
場所︓徳島県⽴防災センター(徳島県消防学校)
【1⽇目】
時間 | 内容等 | 講師等 | 場所 | |
9:00〜 9:30 | 30分 | 参加者受付 | ||
9:30〜 9:55 | 25分 |
開講式 オリエンテーション | 視聴覚室 | |
9:55〜10:00 | 5分 | 休憩 | ||
10:00〜10:25 | 25分 |
講義 「徳島県の防災対策について」 |
徳島県危機管理局南海地震対策 課⻑ 宮原英夫 | 視聴覚室 |
10:25〜10:30 | 5分 | 休憩 | ||
10:30〜12:00 | 90分 |
災害疑似体験 (防災ガイダンス/地震/消⽕ /煙/風) | 各体験室 | |
12:00〜13:00 | 60分 | 昼⾷・休憩 |
消防学校 ⾷堂 | |
13:00〜14:20 | 80分 |
講義 「南海地震の発⽣メカニズムと 地震対策」 徳島⼤学⼯学部教授 | 澤⽥ 勉⽒ | 視聴覚室 |
14:20〜14:30 | 10分 | 休憩 | ||
14:30〜17:30 | 180分 |
グループ討議 ○⾃主防災組織の組織づくり は︖ ○⾃主防災組織の⽇ごろからの 活動を活性化させるには︖ ○地域の防災意識を向上させる には︖ |
徳島⼤学環境防災研究センター
⻑ 岡部健⼠⽒ | 視聴覚室 |
17:30〜18:00 | 30分 | 休憩等 | ||
18:00〜19:00 | 60分 | ⼣⾷ | 消防学校 ⾷堂 | |
19:00〜22:00 | 180分 |
⼊浴/グループ学習 *⼊浴は、21時まで | 消防学校 浴室等 | |
22:00 | 消灯 | 消防学校 各室 |
【2⽇目】
時間 | 内容等 | 講師等 | 場所 | |
7:00 | 起床 | |||
7:30〜 8:30 | 60分 | 朝⾷ |
消防学校 ⾷堂 | |
8:30〜 9:00 | 30分 | 休憩 | ||
9:00〜 9:50 | 50分 |
講義 「気象情報とその活⽤」 |
徳島地⽅気象台予報官 波⽚正次⽒ | 視聴覚室 |
9:50〜10:00 | 10分 | 休憩 | ||
10:00〜12:00 | 120分 | DIG(災害図上訓練) |
ハローボランティア・ネットワークみえ代表 ⼭本康史⽒ | 視聴覚室 |
12:00〜13:00 | 60分 | 昼⾷・休憩 |
消防学校 ⾷堂 | |
13:00〜15:00 | 120分 | DIG(災害図上訓練) |
ハローボランティア・ネットワークみえ代表 ⼭本康史⽒ | 視聴覚室 |
15:00〜15:10 | 10分 | 閉講式 | 視聴覚室 | |
15:10 | 終了 |