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2005年11月

7.平成17年度婦人防火クラブ員救急講習会

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 (財)⽇本防⽕協会は、(財)救急振興財団の⽀援を受け、婦⼈防⽕クラブ員救急講習会を全国的 に展開しています。
 これは、当協会が平成12年度から開始した事業で、モデル地区を指定し、その地区の100名程度の 婦⼈防⽕クラブ員が普通救命講習を受講するものです。
 婦⼈防⽕クラブは、家庭内で⽕を取り扱う機会が⽐較的多い主婦などで組織され、各家庭内での防 ⽕意識の醸成や地域での防⽕・防災思想の普及など、多彩な活動を⾏っています。この事業は、その ⼀環としてのもので、婦⼈防⽕クラブ員が⼼肺蘇⽣法や⼤出⾎時の⽌⾎法など、救急⾞の現場到着ま でに必要な応急処置ができるようにすることで、それぞれの地域の救命率を⾼めることを目的とする ものです。さらには、婦⼈防⽕クラブが、地域における⾃主防災組織の中核としての役割も担ってい くことをも期待しています。

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⻑崎県 ⻑崎市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会
⻑崎県消防局

 平成17年9⽉3⽇・9⽇・10⽇の3⽇間に分けて、(財)⽇本防 ⽕協会から交付を受けた⾃動体外式除細動器(AED)トレー ナー及び応急⼿当講習テキスト等を活⽤して「婦⼈防⽕クラブ 員救急講習会」が実施され、クラブ員88名が受講し、全員が真 剣に取り組んでいました。
 第1回目は9⽉3⽇(⼟)に⻑崎市北消防署3階講堂において、9 時より婦⼈防⽕クラブ員33名を対象に実施されました。第2回 目は9⽉9⽇(⾦)9時30分から、⻑崎市北消防署3階講堂におい て婦⼈防⽕クラブ員27名を対象として、第3回目は、9⽉10⽇ (⼟)9時30分から、梅⾹崎中学校武道場において婦⼈防⽕クラ ブ員28名を対象として実施されました。
 救急テキストにより説明がなされ、その後、⼈形を使っての 2⼈1組での傷病者に対する気道確保、⼈⼯呼吸法、⼼臓マッ サージに⾄る⼼肺蘇⽣法や⽌⾎法などを学びました。
 なお、再講習者数は14名で、受講者全体に対する再講習者 の割合は約15.9%になりました。
 また、講習会修了者には普通救命講習修了証が交付されまし た。

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栃⽊県 ⿅沼市婦⼈防⽕クラブ連合会
⿅沼地区広域⾏政事務組合消防本部

 9⽉9⽇(⾦)10⽇(⼟)の2⽇間、「婦⼈防⽕クラブ員救急 講習会」が⿅沼地区広域⾏政事務組合消防本部3階⼤会議室に おいて開催されました。
 救急講習会は3回に分けて⾏われました。9⽉9⽇(⾦)午前 9時から⾏われた講習には婦⼈防⽕クラブ員36名、10⽇(⼟) 午前9時から⾏われた講習には婦⼈防⽕クラブ員42名、10⽇ (⼟)午後1時から⾏われた講習には婦⼈防⽕クラブ員34名が 受講しました。クラブ員計112名が講習会に参加しました。
 救急救命⼠による説明の後、班ごとに分かれての実技講習が ⾏われました。⼈形を使っての2⼈1組での傷病者に対する気道確保、⼈⼯呼吸法、⼼臓マッサージに ⾄る⼼肺蘇⽣法や⽌⾎法などを学びました。
 アンケート調査では、ほとんどの⼈がもう⼀度受講したいという感想を述べており、今後の応急⼿ 当の普及推進が図られていくものと確信でき、⼤盛会に終了することができました。

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兵庫県 龍野市幼少年婦⼈防⽕委員会
龍野市消防本部

 平成16年7⽉、⼼肺停⽌者への救命効果が⾼いAED(⾃ 動体外式除細動器)が⼀般市⺠でも使⽤できるようになり、公 共機関に設置が進められるなか、管内の澤⽥婦⼈防⽕クラブ は、「命を救うことは“あたりまえ”」をモットーに、全クラブ 員を対象とした普通救命講習会を今年度からスタートさせまし た。
 (財)⽇本防⽕協会からAEDトレーナーなどを寄贈いただ き、今年8⽉、97名のクラブ員が4⽇間に分かれ第⼀回目を 開催。兵庫県婦⼈防⽕クラブ連絡協議会の⼭崎会⻑をはじめ多 数の来賓をお招きするなか、出席したクラブ員は、「救命は、 わたしたち婦⼈防⽕クラブ員から」との決意を新たに講習に臨 みました。
 普通救命講習会は、消防本部の救急救命⼠を講師に3時間に 及びました。まず、座学で⾝体の仕組みや応急処置の効果を理 解した後、数⼈のグループに分かれ⼼肺蘇⽣法とAEDの実技 へ。AEDは、⾒るのが初めてのクラブ員がほとんどで、声を 出しての安全確認をしながらAEDからの指⽰⾳声にそって操 作していきました。そして締めくくりは、⼼肺蘇⽣法の習得度 をみる「効果測定」。⼼肺停⽌者に遭遇したとの想定で、発⾒ から救急⾞の要請、⼼肺蘇⽣法までを⼀⼈で決められた時間内 に⾏うもの。受講者全員が⾒つめ、まるで救急現場さながらの 緊迫した雰囲気のなか、名前を呼ばれたクラブ員は緊張した⾯ 持ちで等⾝⼤の⼈形に向かっていました。
 全員無事に合格、修了書を⼿渡され、やっとクラブ員に微笑 が︕充実した体験に、クラブ員だれもが命を救う⼤変さを知 り、同時に命を救えた喜びも感じ取ったようで、「ぜひ、また 受講したい」との感想が多く寄せられました。講習会を重ねるごとに、⼤切な命を救う技術の向上は もちろん、⾏動を起こす勇気を持ったクラブ員が増えることを確信したスタートとなりました。


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