秋本敏文会長 「防火ネットニュース」「メールマガジン」の読者の皆様、また、全国の消防関係者の皆様、日頃からご愛読頂き有り難うございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、昨年は、戦後最大の被害をもたらした東日本大震災がございました。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。また、今もご不自由な生活をつづけておられる被災地の皆様にお見舞を申しあげますとともに、一日も早い復興の実現を心からお祈り申しあげます。
このたびの大震災は、地元の消防機関や、全国から出動の緊急消防援助隊の皆さんとともに、婦人防火クラブのメンバーの方々が発災直後からの炊き出し、避難所の運営などに活躍して頂きました。あらためて、間もなく発足50周年を迎える婦人防火クラブの地道な活動の積み重ねの大切さを思いました。
私ども日本防火協会は、婦人(女性)防火クラブをはじめ幼少年消防クラブ、自主防災組織など地域の防火防災組織の育成、支援を重要な使命としており、本年も、積極的に取り組んでまいります。
婦人防火クラブの皆さんは、昨年6月全国義務づけとなった住宅用火災警報器の普及にご尽力頂きましたが、ひきつづき、全戸設置に向け働きかけをつづけますとともに、今なお多数の死者が発生する住宅火災の防止を進めてまいります。
少年消防クラブにつきましては、このところ、チェコで開催の少年消防クラブ消防オリンピックへの日本代表の派遣、モデルクラブの指定と活動服などの交付、アメリカ、ドイツの指導者を含めたクラブ指導者の情報交流など集中的に支援活動をしてまいりました。今年は、モデルクラブの活動の総括的な調査などを行って、これからの育成活動に役立てたいと思います。
また、当協会では、平成15年10月から防火管理者、平成21年3月から防災管理者の資格講習を全国的に行っておりますが、消防関係機関のご協力、防火、防災管理対象施設の責任者の皆様のご理解ご協力により開催地、開催回数、受講者数が年々増加し、このところの修了者は、1年間ほぼ5万人となっております。今年もこれらの講習を受ける機会を広く提供して防火・防災管理者の育成に努め、防火・防災管理者制度の円滑な運用による災害の未然防止に寄与してまいりたいと思います。
本年も、これらの事業を積極的に展開して、地域の安心安全が一層確かなものになりますよう努力してまいります。引き続きご支援ご協力を頂きますようお願い申し上げます。
皆様方のご健勝ご多幸を心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。