1 総出火件数は37,036件、前年より1,636件の減少
令和6年(1~ 12月)における総出火件数は、37,036件で、前年より1,636件(4.2%)減少しています。これは、平均すると1日当たり約101件、約14分ごとに1件の火災が発生したことになります。
また、火災種別でみますと、次表のとおりです。
令和6年(1~12月)における火災種別出火件数
種別 | 件数 | 構成比 | 前年同期比 | 増減率 |
建物火災 | 20,908 | 56.5% | ▲66 | -0.3% |
林野火災 | 833 | 2.2% | ▲466 | -35.9% |
車両火災 | 3,538 | 9.6% | 17 | 0.5% |
船舶火災 | 62 | 0.2% | 4 | 6.9% |
航空機火災 | 3 | 0.0% | 2 | 200% |
その他火災 | 11,692 | 31.6% | ▲1,127 | -8.8% |
総火災件数 | 37,036 | 100% | ▲1,636 | -4.2% |
2 総死者数は1,436人、前年より67人の減少
火災による総死者数は、1,436人で、前年より67人(4.5%)減少しています。
また、火災による負傷者は、5,742人で、前年より24人(0.4%)減少しています。
3 住宅火災による死者(放火自殺者等※を除く。)数は970人、前年より53人の減少
建物火災における死者1,193人のうち住宅(一般住宅、共同住宅及び併用住宅)火災における死者は、1,044人となっています。更にそこから放火自殺者等を除くと970人で、前年より53人(5.2%)減少しています。
なお、建物火災の死者数に対する住宅火災の死者数の割合は87.5%で、建物火災の件数に対する住宅火災の件数の割合53.7%と比較して非常に高くなっています。
(※放火自殺(心中を含む。)者及び放火自殺巻き添え・放火殺人の犠牲者。)
4 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)の4人に3人が高齢者
住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)970人のうち、65歳以上の高齢者は730人(75.3%)で、前年より32人(4.2%)減少しています。
また、住宅火災による死者の発生した経過別の内訳は、逃げ遅れ439人(前年比24人(5.8%)増)、着衣着火37人(前年比1人(2.6%)減)、出火後再進入16人(前年同)、その他478人(前年比76人(13.7%)減)となっています。
5 出火原因として最も多いものは「たばこ」、次いで「たき火」
総出火件数の37,036件を出火原因別にみると、「たばこ」3,038件(8.2%)、「たき火」2,770件(7.5%)、「こんろ」2,702件(7.3%)、「電気機器」2,548件(6.9%)、「放火」2,355件(6.4%)の順に件数が多くなっています。
(総務省消防庁「消防の動き」 2025年7月号より)