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2025年1月

1. (一財)日本防火・防災協会 秋本会長 令和7年新春ご挨拶

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秋本敏文会長
 新年おめでとうございます。近年は、地球規模で気象状況が変化し、これまでと異なる様相の災害が、世界各地で、勿論日本でも発生しているのですが、何とか、今年が無事平穏なよい年でありますように、お祈りいたします。

 災害の様相変化だけでなく、少子化高齢化の進行、地域コミュニティーの変容など地域社会の様子も変化しており、そのようななかでの災害対応は益々大変になるのですが、どんなことがありましても、生命財産を守り抜くことができますよう、それぞれにお力を尽くして頂かなければなりません。およそ10年前に制定して頂きました地域防災力の充実強化を進める法律を基本とする地域防災体制の強化が益々大切な課題になっております。
日本防火・防災協会の事業がこのことと深い関係がありますことはご承知のとおりです。消防署、消防団も勿論大事なのですが、いわば皆さん総参加総活躍で非常事態に対応して頂けるようになりましたら、地域の皆さん同士のつながりが強まり、また、その地域にある災害発生の危険箇所もご存じの方がいらっしゃれば、万が一の事態が発生した時は、地域の皆さんがお力を合わせて救出や避難生活の相互応援をされるというようなことが、いろいろ考えられます。
 そうして地域の中心的役割を果たして頂くことが期待される自主防災組織、女性防火クラブなどの皆さんが活動しやすいように、私たちはできる限り応援をしなければなりません。これまでも、総合情報誌「地域防災」の発行や女性防火クラブ、少年消防クラブなどの皆さんの活動状況についての情報提供、全国的なあるいは地域毎の集会開催による交流拡大などを進めてきています。これからは、新しい日本消防会館の活用なども加わってくるでしょう。でも、女性防火クラブのメンバーが、かつて全国250万人おられたのが、100万人を下まわるようになったり、地域コミュニティーの皆さん同士のつながりが弱くなったりなどの事態が生じ、果ては地方消滅という言葉まで出まわるようになってしまっています。
 地域内の人と人とのつながりは、単に防火防災のためだけでなく、おひとりおひとりの幸せにつながるのではないかと思われますが、逆に何かの災害があった時皆さんが何とか生き抜くためには、人と人のつながりが大事ですよということから始まって、地域の皆さんのつながりを強めるということもあるかもしれません。

 新しい年もいろいろなことがあるかもしれませんが、どんなことがありましても生命財産を守り抜くことができますようにということで、私ども日本防火・防災協会も、皆さんとご一緒にできる限り努力してまいります。
 新年の皆様のお幸せを心からお祈りしまして、ごあいさつとさせていただきます。

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