宮城県婦⼈防⽕クラブ連絡協議会・吉⽥会⻑と福島県⼥性防⽕クラブ連絡協議会・遠藤会⻑の地元婦⼈防⽕クラブ間において交流が⾏われました。

さる10⽉29⽇(⼟)に安達地⽅⼥性防⽕クラブ連絡協議会では、岩沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会
を視察しました。
今回の視察では岩沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会会⻑はじめ、役員の⽅々に対応をしていただきま
した。
活動内容をはじめ、⽇ごろの地震に対する備え、地域の防災に対する⾃分たちの果たす役割の⼤切
さについて改めて実感しました。また、住宅⽕災警報器の普及啓発についても活発な意⾒交換がなさ
れ、⼤変有意義な研修となりました。
訪問に際し、岩沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会会⻑のほか、役員の⽅々、及び事務局の⽅々には⼤
変お世話になりました。



秋深く冷たい風が⾝に凍みる季節になりました。わたしたち婦⼈防⽕クラブも福島県安達地⽅⼥性
防⽕クラブ協議会幹部の皆様と交歓も終わり、お互い⼀つの目標に向かい様々な活動をしておりま
す。⽕事を出さないという合い⾔葉で和やかな交歓でした。
最近は⽕事より⾃然災害が多く、地震、台風、⼤⾬と追いかけっこをしているように思います。こ
うした対策として⾏政では町内会単位で⾃主防災組織に⼒を⼊れております。
わたしたち岩沼市でも昨年から17地区で結成をしており、岩沼地区⽟崎町内会でも昨年12⽉に
結成を町内会⻑・副会⻑を本部とし、災害対策本部に地区の区⻑、⺠⽣・児童委員、防犯消防隊と各
団体⻑10名で⽴ち上げ、広報班・防⽕班・救出救護班・避難誘導班・給⾷給⽔班と分けそれぞれの
会⻑の元会員を配置しております。
特に地区内の事務所を持っているところにお願いし、災害時における応急処置等に関する覚え書き
を作り、⽤具の貸し出しの件をも⾏っております。
いざ訓練はと考えていると、折しも毎年⾏っている運動会が、第34回を数えることが思い浮かび
ました。その運動会終了後に実施しては︖との話が出され、役員の賛成を得て準備に⼊っていき、各
団体との打ち合わせ、本部のあり⽅などを話し合い、いよいよ10⽉30⽇(⽇)の実⾏となりまし
た。
朝から快晴の良い天気です。前の晩には⾬でしたが、⾒事晴れあがったのです。
開会宣⾔をし、児童・⽼⼈・婦⼈会・⻘年会の皆様も、持ち場で天気のような⼼の晴れようです。
岩沼市⻑様初め、来賓の皆様も和やかな顔。演技・競技が終わり表彰式をして閉会と同時にサイレン
の⾳が鳴り響き、「地震発⽣。皆様、しゃがんで下さい」と広報があり、1分間地⾯に腰を下ろして
待ちました。「皆様、各テントに避難してください」と放送され、7班に分かれてテントの中に⼊
り、救出救護班による負傷者報告と同時に避難テントにケガ⼈の搬⼊です。⼿伝う⼈たち、また報告
にくる⼈と⼤変忙しい動きでした。そのうちに、給⽔給⾷班(婦⼈防⽕クラブ員)が炊き出しの釜の
ご飯を⼿際よくサランラップに乗せ、おにぎりを作り配ります。「少ない数のおにぎりをテントの中
で分け合って⾷べる味は格別でした」とのご意⾒をいただきました。また、運動会恒例のいも煮も⼀
緒に配られ、皆様もほっとした様⼦で⾷べておりました。
最後に市役所防災課係⻑様より講評をいただきました。その中で、「今⽇は皆さんがそろっており
ますが、家にいるときは各家ごとに発⽣をみるのです。そのときも今⽇のような動きができるか、も
う⼀度⼼で整理しておいて下さい」と話されました。
地震・⽕災は、予期しない時にやってきます。⼼の備えが⼤事です。わたしたちの地域は常に纏り
があります。いざというときには、みんなで助け合うよう、帰り道で話し合い、今⽇⼀⽇の楽しさと
⼤変さを家に帰っても家族で話し合われていることでしょう。本当にご苦労さまでした。

(1)沿⾰について
昭和45年に岩沼市内の東部に位置する、⽐較的農家の世帯が多い⼆の倉地区で、家庭防⽕の知識の
習得と防⽕意識の向上等を目的として、地域住⺠総意のもと婦⼈防⽕クラブを結成致しましたのが、
岩沼市に於ける婦⼈防⽕クラブの始まりです。
⼆の倉地区で結成後は消防本部の指導のもと、昭和53年までに⽐較的、農家の世帯が多い海沿い・
⼭沿いの24地区で結成されました。
昭和56年に24地区、会員数2,302名からなる岩沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会を設⽴致しました。
その後、平成に⼊りまして新たに市街地の2町内で結成され、現在26地区クラブ会員数3,356名の岩
沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会となりました。
(2)組織・⼈員について
岩沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会の組織として、役員の構成は、会⻑の下に副会⻑2名・理事4
名・監事2名の9名がおります。
また、市内を3地区に区分し地区クラブ数の多い⻄部地区・東部地区に各々⽀部⻑を置き、⽀部⻑
は⽀部を取りまとめるかたわら監事を兼ねております。
(3) 地区クラブ、連合協議会の主な活動や事業について
地区クラブに於いては、それぞれのクラブの会⻑さんが中⼼となり地域に沿った内容で活動してい
ただいております。
連絡協議会の毎年度の事業につきましては、4⽉の定例総会に始まり6⽉に岩沼市の総合防災訓練
に参加、9⽉の第1⽇曜⽇には昭和60年から続いている、各地区クラブ対抗の初期消⽕競技⼤会や
消防団員が⾏う消防操法競技⼤会、最後に⾏う婦⼈防⽕クラブ員と消防団員の混合リレーを⾏ってお
ります。
10⽉には地区会⻑、役員の総勢35名で1泊2⽇の移動研修会を⾏い、他の市町村との意⾒交換会を
⾏っております。
11⽉にはクラブ員約1,000名参加のもと、防⽕の知識の習得とクラブ員の交流を図る目的に、昭和
62年に始まり今年度で第19回を数える防⽕研修会を⾏っております。
1⽉には消防出初式へ各地区5名の、総勢140名参加のもと⽵駒神社で無⽕災祈願を実施してか
ら、岩沼市内を街頭⾏進し会場となる⼩学校まで⾏った後、市町さん初め多くの来賓者の⽅々の観閲
を受けます。
その他の事業といたしましては、春季・秋季⽕災防⽕運動に合わせ、地区会⻑さんによる市内全域に
亘る防⽕広報や⽕災予防の、のぼり旗の掲揚を⾏い防⽕啓蒙を図っております。

項目 | 岩沼市婦⼈防⽕クラブ連絡協議会 | 安達地⽅⼥性防⽕クラブ連絡協議会 |
結成年⽉⽇ | 昭和56年7⽉20⽇ | 平成10年6⽉9⽇ |
組織構成 |
1 消防本部管内地区婦⼈防⽕クラブの
相互の連絡調整を図る 2 地区婦⼈防⽕クラブ 25クラブ 3 クラブ員数 3,227⼈ 4 25地区婦⼈防⽕クラブ会⻑のうち から役員を選出する (会⻑1名 副会⻑2名 書記1名 会 計1名 理事若⼲名 監事2名) |
1 各地域の婦⼈防⽕クラブ(婦⼈消防協⼒
隊)の育成指導及び連絡調整の場として運営 2 単位クラブ 7クラブ (⼆本松市、安達町、東和町、岩城町、⽩沢 村、本宮町、⼤⽟村) 3 クラブ員数 20,239⼈ 4 役員は、理事の互選。理事は各婦⼈防⽕ク ラブの会⻑及び副会⻑1名をもってあてる |
予算額 | 350,000円 | 105,000円 |
事務局 | 消防署予防課予防係 | 消防本部警防課 |
目的 | 管内地区婦⼈防⽕クラブ相互の連絡調整 を図り、市⺠に対する防⽕思想の普及と 啓発に努め、防⽕意識の向上発展に寄与 する | 管内の市町村婦⼈防⽕クラブ(婦⼈消防協⼒ 隊)が相互の連携を密にし、婦⼈防⽕クラブの 健全な発展を図ることによって⽕災予防思想の 普及に寄与する |
主な⾏事 | 1 普通救命講習会 役員・クラブ員を対象に⼼肺蘇⽣法の講 習会 2 移動研修会 役員・地区会⻑により防災施設等の視察 及び他市町婦⼈防⽕クラブとの意⾒交換 会 3 初期消⽕競技⼤会 消防団の操法競技⼤会にあわせ25地区 婦⼈防⽕クラブ員によるバケツリレーの 初期消⽕競技⼤会を開催 4 防⽕研修会 クラブ員を1,000名集め、防⽕意識の ⾼揚を集め、防⽕組織の効⽤を図るため 研修会を開催 5 春季・秋季⽕災予防運動の参加 |
1 視察研修 防災施設、訓練等の⾒学⼜は類似団体等での研 修 2 幹部研修 講習⼜は講演会 3 県⼥性防⽕クラブ等幹部研修会 ⼥性防⽕クラブ及び⼥性消防隊の幹部としての 防⽕意識⾼揚を図り、市町村のリーダーとして の育成を目的に県⼥性防⽕クラブ等幹部研修会 へ参加 4 春季全国⽕災予防運動にあわせて防⽕啓蒙 チラシを作成し、管内市町村全⼾へ配布する 5 クラブ員と消防職員による⼀⼈暮らし⾼齢 者住宅の防⽕指導(防⽕診断)を実施 6 春季・秋季全国⽕災予防運動にあわせて消 防団と合同で防⽕パレードを実施 春季-役員による市内全域の防⽕広報 秋季-婦⼈防⽕クラブ地区内に⽕災予防 のぼり旗掲揚 6 消防協会名取⽀部連合演習 ・消防出初式への参加 7 防⽕のつどい 隣接2市2町内の消防団幹部及び婦⼈防 ⽕クラブによる防⽕意識の⾼揚を図るた め研修会を開催 8 県婦⼈防⽕クラブリーダー研修会の 参加(役員及び副会⻑) 7 消防団出初式・消防団検閲及び各種防災訓 練への参加 |
備考 |
1.年間を通し地区婦⼈防⽕クラブで防⽕
教室を開催 (地震・住宅防⽕対策・住宅⽤⽕災警報 器等の勉強会) |