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2005年12月

7.安全功労者消防庁長官表彰を受賞して(静岡県女性防火クラブ連絡協議会会長 鈴木政子)

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静岡県⼥性防⽕クラブ連絡協議会
会⻑ 鈴⽊ 政⼦

 本年7⽉8⽇、⻑年の防⽕・防災活動への取り組みを評価い ただき、安全功労者消防庁⻑官表彰を受賞しました。昭和55 年9⽉、地域の⼥性を対象に(静岡県)浜松市浅間地区婦⼈防 災クラブを結成して以来、今年で満25年。あっという間だっ たように思います。
 昭和55年当時、静岡県ではすでに東海地震の発⽣が予告さ れていました。夫は消防団員でしたので、⽕災が発⽣すれば時 間を問わず出動していきます。そうなれば、家に残った⼦供た ちを守るのは私の役目ということになりますが、万⼀本当に地 震が発⽣したら、私⼀⼈でどうしたらいいか、消⽕器は使えるか、怪我の⼿当てはできるのかと、と ても不安になりました。
 夫の消防団活動を通じ、災害発⽣時には消防職員がいかに過酷な現場で奮闘しているかという現状 を知っていましたから、⾃分たち住⺠も消防や救急に助けを求めるばかりではなく、⾃分たちででき ることは少しでも⾃分たちで、という思いもあり、仲間の⼥性たちと⼀緒に婦⼈防⽕クラブを⽴ち上 げるきっかけになりました。
 浅間地区で始めた運動が、市内の他の地区にも広がり、昭和58年3⽉には県の⼥性防⽕クラブ連 絡協議会も結成されるなど、組織は⼤きくなりました。現在も私たちクラブは、地元密着を基本に防 ⽕パレードなどの催しに積極的に参加したり、防災講演会やバザー等の企画を試みるなど、積極的な 啓発活動を⾏っています。
 私⾃⾝は、平成元年4⽉から浜松地区婦⼈防災クラブ連合会の会⻑、平成14年4⽉からは県の連 絡協議会の会⻑をつとめさせていただいていますが、家族の理解や会員の⽅々のご協⼒のおかげで、 今⽇までやってくることができたと思います。昨年の新潟県中越地震の折には、県⼥性防⽕クラブ連 絡協議会の他のメンバーとともに被災地に⼊り、及ばずながらボランティア活動にも携わりました。 改めて⾃然災害の恐ろしさと、それを乗り越えるためにも⼈と⼈とのつながりが⼤事だなあと実感し たところです。
 核家族化の進⾏など、⼥性防⽕クラブの活動を推進する上でも様々な課題を抱えていますが、引き 続き、周囲への感謝の気持ちとともに、全⼒投球で頑張っていきたいと思います。このたびは本当に ありがとうございました。

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